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BNCTの仕組み

BNCTの概要

BNCTは、「Boron:ホウ素」「Neutron:中性子」「Capture:捕捉する」「Therapy:療法」の頭文字から成っています。日本語では「ホウ素中性子捕捉療法」といいます。
BNCTでは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を使用します。
そのため、癌細胞を選択して破壊する治療法といえます。

■細胞選択的
BNCTは癌を細胞単位で選択し破壊します。そのため正常細胞には影響は少なくなります。

■領域選択的
「放射線治療(陽子線・重粒子線含む)」では、正常細胞とがん細胞が同じような影響を受けます。
そのため、正確に照射領域を決定し、正常な細胞にダメージを与えないことが重要になります。
※「放射線治療(一般放射線治療・陽子線・重粒子線含む)」では、がん細胞と正常細胞の区別ができません。よってBNCTは身体への負担の少ない癌治療といえます。

BNCTの仕組み

BNCTの仕組み
ホウ素化合物と中性子が衝突し、核分裂によって生じる
粒子線の一種「α線」によって
がん細胞だけを内側から死滅させます。
正常細胞はそのまま戻ります。
*癌細胞と正常細胞の混在も対応できます。

BNCT・ホウ素中性子捕捉療法では、以下の様な仕組みでがん治療を行います。

①がん細胞に取り込まれやすいホウ素をあらかじめ投与します。
②このホウ素に加速器から得られる「中性子」を照射します。
③ホウ素と中性子が衝突し核分裂によって放射線を出し、がん細胞を内部からたたきます。

がん細胞にだけ取り込まれる特定の「ホウ素化合物」をあらかじめ投与し、がん細胞内に蓄積。

このホウ素物に、加速器から得られる「中性子」を照射。

ホウ素化合物と中性子が衝突し、核分裂によって生じる粒子線の一種「α線」によってがん細胞を内部から死滅。