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今週のコラム 9回目  どんな「へぼ医者」でも見間違う事は無いのです。

明けまして、おめでとうございます。 田澤です。

今年もよろしくお願いします。

 

今年の「年末年始」は、ここ東京は天気が良くて過ごし易かったですが、みなさんの地域ではどうでしょうか?

この3日間は「QandA」をお休みいただいて、念願の「2015年のNCD登録作業」が一気に進みました。

 

NCD登録

○年間症例数が「このNCD登録」から公開されるとすれば、「2015年版」から江戸川病院が一気に東京で上位に入ってきます。

ただ、現時点で年間「250-300件」となっていますが、私一人での診療(手術助手として東京医会歯科大学から来てもらっては居ますが)では、このあたりが限界となっています。

○手術だけするのであれば、この2倍、3倍できますが、実際には「外来診療」や「ステレオガイド下マンモトーム生検」、(診療後には)「QandA回答」などがあり、現状ではこれ以上の「手術枠」は(もしあったとしても)対応不可能なのです。

 

『新人に期待』

ただ、2016.1月4日(本日付)で、江戸川病院も「乳癌学会認定施設」と認定されたので、今後「新人」が入ってくる可能性が十分にあります。

なぜなら「若い医師」にとって「認定施設での経験でないと、乳腺認定医や乳腺専門医への点数にカウントされない」からです。

○認定施設になるためには、「前年度の、施設としての実績が必要」だったため、昨年まで申請ができなかったのです。(私が常勤で赴任するまで施設としての実績が全く無かったのです)

 

「新人」が外来診療を「半日」だけでもやってくれれば、その分で週当たり「手術件数を3件増加」できます。

現在「手術待ち」で大変ご迷惑をおかけしていますが、暫しのご辛抱をお願いします。

 

 

それでは長い前置きとなりましたが、今日の話題は「脇のしこり」です。

「えー、また?」と言う声が聞こえてきそうですが、もう少しだけ説明させてください。

何故、皆さんが「脇のしこり」を気にされるのかを「写真」で説明させてください。

正常乳腺のコピー正常副乳のコピー

 

 

 

 

 

 

 

向かって左側が「正常乳腺」右側が「副乳」のエコー写真です。

「違い」が解りますか?

乳腺には「皮下脂肪」があるのに対し、『副乳の上には皮下脂肪が殆ど無い』のです。

★それで、「副乳はダイレクトに触知するから、硬く感じる」のです。

 

 

最後に、

腋窩リンパ節の腫大を主訴として「せっかく、エコー」されても「見逃されているのでは?」と不安に感じている方にお示しします。

転移性リンパ節2a正常リンパ節2

 

 

 

 

 

 

左が「転移性リンパ節」右が「正常リンパ節」です。

どう考えても、「転移性リンパ節」をエコーで見逃すはずがない事が、「一目で」解ります。

安心してください。どんな「へぼ医者」でも見間違う事は無いのです。