乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5372]
性別:女性
年齢:49歳

田澤先生こんにちは。
よろしくお願いします。

2015年に左乳房全摘手術後、抗がん剤TC4回、ホルモン療法、インプラントにて再建しています。

2017年6月局所再発が見つかり、7月に手術を受けました。

PET-CTは他臓器転移、リンパ節転移なしでした。

病理結果は浸潤性乳管ガン
大きさ 7mm→前回は2.2cmくらいだったとおもいます。

核異度 1 →前回は3
ER=8/8 PgR=6/8 Her2:0
Ly(-) V(-)
ki67:1-10%(増殖能高くない) でルミナールA前回と同じでした。

断端:皮膚側近傍(+)
ステージ1A →前回ステージ2B
以上の結果から全摘後の局所再発手術後放射線治療は必要でしょうか?
田澤先生でしたら術後どのような治療をされますでしょうか?
もし放射線治療が必要なら照射範囲はどうなりますか?
皮膚側近傍+が気になります。

また、インプラントで再建していますが影響はないのでしょうか?
術後1年7ヶ月での全摘後の局所再発はどう思われますか?
まだまだ乳がんに対してわからないことが多く、田澤先生に教えて頂けると助かります。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

全摘後の局所再発ということは(乳房内再発とは異なり)「胸壁再発(皮下もしくは筋層)」の筈だから通常は「真上の皮膚も一緒に切除」する筈では?
そのようにすれば、「皮膚側近傍+」にはならないように思いますが…(どんな手術をしているのか不明なので、これ以上はコメントできません)

「以上の結果から全摘後の局所再発手術後放射線治療は必要でしょうか?」
⇒これはcase by caseというところです。

 腫瘍径が十分に小さく、それに対して「十分に大きめに切除」であれば照射無でもいいと思いますし、逆なら照射した方がいいでしょう。
 ☆皮膚側近傍+という記載からは上記条件を満たしていないと考えれば「放射線照射も必要」となります。(ただし、本当に断端+ならば、この場合には追加切除も検討すべきでしょう)

「田澤先生でしたら術後どのような治療をされますでしょうか?」
⇒7mmの腫瘍ならば「十分大きめに切除」して、術後無治療とします。

「もし放射線治療が必要なら照射範囲はどうなりますか?」
⇒やるなら、胸壁照射です。(その部分だけではなく、胸壁全体)

「皮膚側近傍+が気になります。」
⇒もしも断端陽性をそのままにするなら…

 胸壁照射(50Gy)+摘出部(10Gy Boost)のような気がします。

「また、インプラントで再建していますが影響はないのでしょうか?」
⇒入れ替え後なら問題ありません。

「術後1年7ヶ月での全摘後の局所再発はどう思われますか?」
⇒場所にもよりますが…

 手術時に取り残されていた癌細胞が(TCでダメージをうけ)ホルモン療法中に、次第に増大してきたと考えられます。
 ☆ただし、これをもってして「(現在の)ホルモン療法が効かない」と考えるのは早計です。

  そもそも「再発予防のためのホルモン療法」は「取り残された癌細胞(ある程度のvolumeがあると想像されます)」を抑え込むことを期待しているのではなく、(細胞レベルで潜んでいるかもしれない)「遠隔転移再発」を抑え込むことを期待しているのです。
  (最初から、まとまった癌細胞の集団が存在していたと考えられる)「局所再発」と(細胞レベルで潜んでいるかもしれない)「遠隔転移再発」では、全くターゲット(の大きさ)が違うのです。
  そこを理解しなくてはいけません。

  ♯つまり(最初から塊として存在していたと考えられる)「局所再発」には効かなかった(現在の)ホルモン療法は、(将来的に)(全身のどこかに潜んでいるかもしれない癌細胞による)「遠隔転移再発には有効である可能性は十分にある」のです。





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