乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5429]
性別:女性
年齢:42歳

はじめまして。

8月(下旬)日に、大学病院で全身麻酔にて乳腺腫瘍を摘出してもらった者です。

27歳のころから乳腺線維腺腫で経過観察を続けていましたが、去年2016年の冬に、今まで長い間2cm程度で大きさが変わらなかった左胸にある腫瘍が大きくなり始め(3.5cm程度)、針生検をしていただきました(41歳の時)。

その時の結果は「乳腺症型の線維腺腫」で、いたずらに傷を作るのもどうかと思うとの主治医の見解を受け入れ、様子を見ることにして、2017年3月に次の診察の予約をしました。

3月になり、たまたま主治医が不在で代わりの先生が診察してくださったのですが、腫瘍の大きさは4cmぐらいになっていたと記憶しています。

この時の先生はただエコーの検査をしただけで「半年後にまた来てください」と言いましたが、不安だったので3ヶ月後に予約をしていただき、6月13日にまた受診しました。

その時、もともとの主治医は何らかの都合で辞めてしまっていて、新しい担当医が診てくださったところ、腫瘍の大きさが5cm程度まで育っており、葉状腫瘍が心配とのことで、この担当医が所属している大学病院で改めて針生検をと勧められました。

7月、大学病院で針生検をしていただきましたが、インターネットで葉状腫瘍のことを調べていたので、担当医に「今回の結果が線維腺腫であっても、葉状腫瘍を想定してマージンを取って切除していただきたい」とお願いし、快諾していただいたので、針生検の結果に関わらず手術することにしました。

それで、その後に出た針生検の結果は「線維腺腫で矛盾しない」というものでしたが、予定通り、8月(下旬)日に全身麻酔で腫瘍を切除していただきました。

先日、その時の病理検査の結果が出ました。
良性の葉状腫瘍とのことでした。

腫瘍は5cm程度で、1cmぐらいのマージンを取って切除してくださったとのことです。

手術前に担当医にお願いしたのは、「術後の病理検査の結果が葉状腫瘍だったとしても、追加手術が必要ない状態に持って行ってほしい。なので、マージンを取って切除してほしい」ということでした。

それで、1cmほどマージンを取ってくださったとのことなんですが、今回、私はとりあえず安心してよいのでしょうか?

以下、病理検査の結果の所見です。

Phyllodes tumor, benign

所見:

7.5×6cm大の腫瘍摘出検体で肉眼的には葉状構造を示す灰白色の充実性腫瘍を認める。

組織学的には、間質優位の増殖により葉状構造を呈する腫瘍である。

上皮成分も間質に圧排される形で、管状、樹枝状に増殖し、
腺上皮の過形成を示すが、二相性が認められる。

間質成分は、膠原線維の増加と粘液腫様の基質を伴って、紡錘形細胞が疎密をもって増殖している。

間質腫瘍細胞は軽度の核腫大と細胞密度の増加を示すが、異型は明らかでない。

周囲切除断端はおおよそ陰性です。

良性葉状腫瘍の所見です。

今後、大学病院での担当医が地元の病院にも隔週で来ているので、その先生がいらっしゃる日に経過観察に行くことになるかと思います。

私の中では半年に一度ぐらいの頻度で通いたいと思っているのですが、そんな感じで大丈夫でしょうか。

「葉状腫瘍は良性でも怖い」という印象を持っているので、
今後、どのようにしていけばいいのか、悩んでおります。

アドバイスをいただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

明らかに増大傾向があり5cmであれば、(針生検の結果に拘わらず)葉状腫瘍として手術を依頼した質問者の判断は極めて正しく、そこが最大のポイントだったと言えるでしょう。
葉状腫瘍を(本当の意味で)理解していない乳腺外科医は「所詮、癌じゃないから…」的な安易な手術をしがちなのです。

「私の中では半年に一度ぐらいの頻度で通いたいと思っているのですが、そんな感じで大丈夫でしょうか。」
⇒私だったら(私が手術していれば、2cm以上ののマージンをつけるから)

 良性葉状腫瘍は「根治」として経過観察はしていません。
 境界悪性以上の場合には「半年に1回の経過観察」をしています。

 (1cm程度のマージンなら)より慎重に「半年後、経過観察」でもいいとは思います。

「「葉状腫瘍は良性でも怖い」という印象を持っているので、今後、どのようにしていけばいいのか、悩んでおります。」
⇒心配しすぎです。

 良性葉状腫瘍は「手術さえしっかりすれば」根治です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

良性葉状腫瘍の病理検査結果について
性別:女性
年齢:42歳

こんにちは。

先日はお忙しいところ、ご回答ありがとうございました。

また、針生検の結果に関わらず葉状腫瘍を想定した手術を依頼した私の判断を正しかったとおっしゃっていただき、良かったです。

さて、本日更新された質問と回答(管理番号5465)を拝見していて心配になり、再度ご質問させていただくことにしました。

先生は日頃、葉状腫瘍の手術は2cmのマージンをつけていらっしゃるかと思います。

管理番号5465の質問者さんの場合、腫瘍が1.6cmでマージン1.5cmを推奨していらっしゃいますが、先月の私の手術は他の病院で腫瘍が5cm、マージンが1cmでした。

これではマージンが十分でなかったりしますか?
私が手術していただいた病院では、葉状腫瘍のマージンは1cmというのが標準のようだったので、つい、それでお任せしてしまったのですが、心配になってきました。

繰り返しになりますが、以下、手術後の病理検査の結果の所見です。

Phyllodes tumor, benign

所見:

7.5×6cm大の腫瘍摘出検体で肉眼的には葉状構造を示す灰白色の充実性腫瘍を認める。

組織学的には、間質優位の増殖により葉状構造を呈する腫瘍である。

上皮成分も間質に圧排される形で、管状、樹枝状に増殖し、腺上皮の過形成を示すが、二相性が認められる。

間質成分は、膠原線維の増加と粘液腫様の基質を伴って、紡錘形細胞が疎密をもって増殖している。

間質腫瘍細胞は軽度の核腫大と細胞密度の増加を示すが、異型は明らかでない。

周囲切除断端はおおよそ陰性です。

良性葉状腫瘍の所見です。

上記の病理検査の所見から、何か気になる点や、注意した方がよい点など読み取れますか?

また、今後は念のため半年に一度の経過観察をしようと考えているのですが、再発や悪性化、転移などの判断基準として、どのようなものがありますか?
手術箇所の硬さなどの様子や、腫瘤の出現、マンモグラフィーやエコーでの見え方など、担当医にどんな点を確認したらよいか、目安がありましたらご教授願います。

それと、何年ぐらい再発が認められなかったら安心してよいかなどもご案内いただければ幸いです。
(もちろん、再発ではない新たな発生もあり得るので、そちらも警戒しつつ、経過観察は続けますが)

ありがたいことに、これ以上ない素敵なパートナーに恵まれて10年です。

この先、もっともっと一緒に過ごす時間がほしいと思っております。

できる限り、再発や悪性化の危険から遠ざかりたく、自分にできることがあれば実践したいと考えております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「上記の病理検査の所見から、何か気になる点や、注意した方がよい点など読み取れますか?」
⇒全くありません。

 私が2cmのマージンをつけているのは…
 手術して取ってみたら「実は境界悪性だった」とか「悪性だった」となってもいいようにという配慮からです。

 質問者の場合には「増大傾向がある5cm」ということなので私であれば(上記理由で)2cm取るだろうというだけの話で、
 ここが重要なところですが
 質問者の場合には、結局良性だったのだから『結果オーライ』だということです。
 ♯私も、結局「良性だと手術前から解っていたら(それは不可能なことですが)」1cm程度のマージンにするでしょう。

「再発や悪性化、転移などの判断基準」
⇒良性でマージンが取れていれば再発することは現実にはありえまえん。

 あくまでも「安心料」としての半年と捉えるべきです。

「何年ぐらい再発が認められなかったら安心してよいか」
⇒良性葉状腫瘍できちんとしたマージンをつけているのに「再発」など想像する必要は全くありません。





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