乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


[管理番号:4650]
性別:女性
年齢:39歳

田澤先生初めまして、いつも拝見しております。

よろしくお願いします。

現在、妊娠8ヶ月になります。

約3年前の1人目の妊娠中に右脇にしこりがあるのを発見しました。

その際に乳腺外科で診てもらって、副乳か脂肪だと言われ、そのまま放置していました。

不思議なことに勝手に消えていたりいつの間にかまた膨らんできたりしていましたが特別な痛みなどなく、生理の時に少しチクチクする程度だったのでその後も数年間放置していました。

乳がん検診は毎年受けていました。
気になる時だけ脇にしこりがあることを先生に伝えましたが、触る程度の診察のみでしたが、異常を指摘されたことはありませんでした。

今回、3年振りに妊娠しましたが、脇のしこりが痛むようになってきました。
激痛ではありませんがジーンと痛みます。

右脇のみボコッと腫れています。

乳房が張って痛みを感じるのであれば分かりますが、乳房は痛くないのに脇のしこりだけ痛みがあります。

質問①この脇のしこりは乳がんの可能性はありますか?

質問②この脇のしこりは、乳がんや他のがんの転移や悪性リンパ腫の可能性はありますか?

質問③乳房には痛みはないのに脇のしこりだけ痛むこともありますか?

質問④この脇のしこりが痛むことで乳腺外科に受診する必要はありますか?(細胞診などの検査が必要ですか?)

質問⑤1年に1回の乳がん検診のペースで良いですか?
(検診の先生はあまり脇のしこりを重要視してくれません。
脇のエコーはしてくれず、診るだけや触るくらいです。
それまでも大丈夫ですか?)

質問⑥田澤先生も乳腺に問題がなければ脇のしこりはあまり重要視しませんか?

もし、この脇のしこりが癌なら、約3年もしこりと付き合っているので、身体のどこかで何かしら病気の症状が出たりする筈ですよね?

脇のしこり=乳がん?がんの転移?とか考えてしまい、インターネットで検索すると余計に不安になってしまったので、質問させて頂きました。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

まず「脇のしこり」となると、皆さん本当に余計な心配をする人が多い事を指摘しておきます。
それでFAQなどで「脇のしこり」として敢えて取り上げているわけです。

私が実際に診療していて、強調したい点は
1.「脇のしこり」として外来受診される方の90%以上は「ただの副乳」である。
2.もしも(皆さんが心配されているような)ご自分で自覚できるような「大きな腋窩リンパ節転移」があれば、その場合は「乳腺に、無視できない程の癌がある筈」なのである。
  つまり、「乳房に触れるようなシコリがない」のに「腋窩に触れるようなリンパ節転移があるなど、全くナンセンス」である。
3.悪性リンパ腫ではないか?など頻度から無視してもよい。
4.生理前や妊娠のたびに「大きくなったり、小さくなったり、痛くなったりする」
事自体が、『誰がどう考えても』ホルモンの影響を強く受けている=副乳 の『動かぬ証拠』である。
   「癌(腋窩リンパ節転移も含む)」が「大きくなったり、小さくなったりする」事は1000%ありません。

以上をまずはご理解ください。

「約3年前の1人目の妊娠中に右脇にしこり」「乳腺外科で診てもらって、副乳か脂肪だと言われ」
⇒この経過だけ見ても「副乳で、何ら心配なし」です。

「不思議なことに勝手に消えていたりいつの間にかまた膨らんできたり」
⇒不思議でも何でもありません。

 ホルモンバランス(生理前や妊娠授乳期など)で「大きくなったり、小さくなる」
 そんな「腫瘍」はありません。
 これだけで副乳と断定してください(上記4参照)

「今回、3年振りに妊娠しましたが、脇のしこりが痛む」
⇒明らかに「妊娠によるホルモン上昇」が「副乳の発達や刺激による痛み」の原因となっています。

「右脇のみボコッと腫れています。」
⇒左右差があるのは「むしろ」当然です。

「乳房が張って痛みを感じるのであれば分かりますが、乳房は痛くないのに脇のしこりだけ痛み」
⇒そもそも「痛み」を病気と関連付けるのは止めましょう(乳腺にかんしては)

 明らかに「ホルモンバランス」なのです。
 また、(乳腺は刺激されなくても)「副乳だけが痛い」ことは、全く普通のことです。

「質問①この脇のしこりは乳がんの可能性はありますか?」
⇒(以上を読んできて)
 もうお分かりですよね??

 1000%ありえません。

「質問②この脇のしこりは、乳がんや他のがんの転移や悪性リンパ腫の可能性はありますか? 」
⇒①同様に1000%ありえません。

「質問③乳房には痛みはないのに脇のしこりだけ痛むこともありますか?」
⇒よくあることです。

「質問④この脇のしこりが痛むことで乳腺外科に受診する必要はありますか?(細胞診などの検査が必要ですか?)」
⇒全く不要です。

 もしも受診したとして…
 (まともな乳腺外科医なら)「これは副乳であり、妊娠時に腫れたりおおきくなったりするのはむしろ当然ですよ」と、「きちんと説明」してくれるでしょう。
 (ただ、残念な事に副乳を知らない乳腺外科医も多いので)その場合には「何でもないよ? 副乳か脂肪」みたいなコメントとなるでしょう。

「質問⑤1年に1回の乳がん検診のペースで良いですか?(検診の先生はあまり脇のしこりを重要視してくれません。」
⇒お解りですか??

 私も「検診時には脇のエコー」などしません。
 是非、『今週のコラム 7回目 「私も同意見です」』を読んでください。

「脇のエコーはしてくれず、診るだけや触るくらいです。それまでも大丈夫ですか?)」
⇒まさにその通りです。
 乳腺外科医を20年もやっていれば、解ります。

「質問⑥田澤先生も乳腺に問題がなければ脇のしこりはあまり重要視しませんか?」
⇒その通りです。

 上記コラムをよく読んでください。

「脇のしこり=乳がん?がんの転移?とか考えてしまい」
⇒これこそが、「大いなる誤解」であることをご理解いただけましたか?

「インターネットで検索すると余計に不安になってしまったので、質問させて頂きました。」
⇒何千人も「脇のしこり」を見ている私とインターネットの、「どちらを信頼するのか?」それは質問者次第です。





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