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突然できた脇のしこり

[管理番号:4034]
性別:女性
年齢:34歳
もしくは年齢:33歳
脇のしこりで悩んでいます。
このしこりを見つけたのはもともと2cm弱の首のしこりができ悪性リンパ腫を疑って血液検査と全身CTをし、その後首のしこりは小さくなり検査結果もリンパ腫の疑いがある結果ではなく、結局しこりの原因は分からずじまいで、その後ずっと新たなしこりが出来ないかを毎日お風呂でチェックしているからです。
「皆が気になる質問シリーズ 脇のしこり」を拝見しました。
しこりは図1の位置、脇毛のちょうど真ん中ぐらい、腰に手を当てて威張っているポーズをした時に一番凹んでいる場所にあります。
ぐぐっと触らないとわからないぐらい奥の方で皮膚とくっついていなくてスーパーボールぐらいの硬さでつるっと丸い感じ、1cm弱ぐらいで周りの肉と一緒に動きます。
ぐにぐにつまんでも痛くありません。
それが生理前日にできました。
これは副乳関係だと思っていいのでしょうか?
授乳中に両脇が熱く腫れて痛かったので副乳があるのは確かです。
(両乳首の10cmぐらい下に乳首の出来損ないのようなホクロのようなものもあります)
それとも癌のような悪いものなのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「しこりは図1の位置、脇毛のちょうど真ん中ぐらい」
⇒副乳そのもののようですね。
「スーパーボールぐらいの硬さでつるっと丸い感じ」
⇒心配要りません。
 副乳の部位にも癌ができる(副乳癌といいます)こともありますが、非常に稀です。
 副乳癌の特徴としては「①非常に稀である。」こと以外に
  「②表面から解り易い」ということがあります。
   ♯なぜなら、副乳は皮膚直下にあるので(ダイレクトに触知することとなるため)『癌ができたら、その硬さで気づく筈』なのです。
    スーパーボール位の硬さではありません。
    ご安心を。
「これは副乳関係だと思っていいのでしょうか?」
⇒位置からすると…
 間違いないようです。
「両乳首の10cmぐらい下に乳首の出来損ないのようなホクロのようなもの」
⇒副乳頭ですね。
 人間も(犬や猫のように)もともと「複数」乳腺があったのです。
 腋窩が一番上で、(所謂)胸部は2番目となります。 そして一番下が「鼠頸部」にあったのです。
 それらの内、胸部の乳腺だけが残るのですが、それ以外の乳腺も残っている(稀に乳頭も)ことがあるのです。
 全く異常なことではありません。
「それとも癌のような悪いものなのでしょうか?」
⇒(胸部の)乳腺以外は、皮膚直下に存在するため、癌ができると(皮膚の上から)「硬く、ガチガチの石のようなしこり」として触知するのです。
  ♯それに比して、(胸部にある)通常の乳腺は皮下脂肪が厚く、乳腺自体も発達しているため、癌ができても「そこまで硬くは触れずらい」のです。
    
 
 

 

質問者様から 【質問2】

***
年齢が若くなっていますが、
管理番号4034、内容から追加しています。
ホームページ管理者
***
突然できた脇のしこり
性別:女性
年齢:33
前回の回答有難うございました。
先生の『副乳』とのお言葉で安心して生理中を過ごすことができました。
その後生理が終わって3日ほどでなんとなく小さくなった気がしたのですが、スイカの種のようなしこりがずっと消えずに残っています。
相変わらず硬くて、指で力一杯凹まそうとしてみても凹まないぐらいの固さなのですが大丈夫でしょうか?
(ギュッと掴もうとすると、つるんと奥の方に逃げてしまうことが多いですが…)
ゴツゴツではなくつるんとした感じなんですが、硬いので気になってしまいます。
脇毛の真ん中の位置のしこりは(皮膚疾患で無ければ)副乳か副乳癌しか無く、副乳癌は超レアであり、年齢、生理前に急に出来たこと、(なんとなくですが)小さくなったこと、少なくとも大きくなっていない事を考えると病院には行っていませんが100%副乳だと思っておいて良いでしょうか?
(恐らく些細な悩みだとは思うのですか、ネットで調べると『硬くて痛みがない脇のしこりは悪性リンパ腫か乳癌の転移かも!(しかもそれ以外の可能性は書いてない)』というサイトが多くて多くて…)
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
まず、「くだらないネットの情報」は見ない事をお勧めするし、それについては(私からは)コメントする気さえ起こりません。
そもそも、「そう簡単に悪性リンパ腫を疑う事自体ナンセンス」
私が、今までの診療で「脇を何千、何万」と見てきても悪性リンパ腫などは殆ど出会う事がありません。
私が、どう言っても不安が消えないならば「自分で超音波する医師」に1度見てもらえば、5秒で解決することです。(5秒で解決する事に、始終悩まされているとしたら、余りにも人生を無駄にしていると思いませんか??)
 
 

 

質問者様から 【質問3】

小さなしこり
性別:女性
年齢:35歳
脇のしこりの件で、本当にお手数おかけしました。
先生の解答で「馬鹿な事で悩んでいる」と気付き、すっかりしこりを触ることもなくなりました。
しかし、3ヶ月ほど経ってまだあるので一応乳腺外科で診てもらったところ、「よくこんな小さいの見つけたねぇ、みんなしこりを気にし過ぎ!リンパ節転移にしては浅いし場所が違う、つるっとし過ぎているから水が溜まってるのかな?」との事でした。
副乳のしこりか聞いたら「副乳にしこりなんか無い」と言われ「???」だったのですが、まぁ悪いものではなさそうなので一件落着です。
そしてまた、違う場所にしこりを見つけました(本当に自分でも嫌になるんですが、見つけてしまったものは気になりまして…)
次は乳首から上に7cm、外側に1cmの場所で大きさはBB弾より小さく、
あるとわかっていてもどこだっけ?と探すとなかなか見つけられなくて見失うほどです。
しこりの両側の肉をギュッとつまむとポコっと皮膚上に白くまん丸く出て来ます。
普通にしていれば皮膚に何もありません。
貧乳ですし胸の脂肪がほとんどなさそうな場所で見つけにくいぐらいなので癌にしては柔らかい…から大丈夫と思っていてもいいですか?
マンモは両胸とも去年の6月にして、エコーはしましたがこの場所は診てもらってません。
脇のしこりで病院に行ったばっかりでまた行くのも気が引けます。
このまま大きくならなければ自己検診と定期検診のみで良いでしょうか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
私が再三言っている様に、そもそも「触診には限界がある」のです。
我々専門家でも「触診で5mm以下の腫瘍をみつけよう」などとは全く考えていません(皮下脂肪の豊富な乳腺ではそれは無理なのです)
触診(自己検診)は「ビー玉以上」の大きさのものがないのか「サーっと」撫でるだけに留めましょう。
○しつこく触っていると「何でもかんでも心配」となり「心配の種に事欠かない」ことに陥ってしまいます。
 「小さいシコリは年に1回の超音波検診に任せる」その気持ちが重要です。