乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:439]
性別:女性
年齢:40歳

乳ガンと診断されて今日どういうタイプの乳ガンがわかりました。

トリプルネガティブでした。

トリプルネガティブはホルモン剤が効かないという事でかなり悪質な乳ガンだそうです。

手術前に抗がん剤をやるのですがトリプルネガティブと言うことで本当に不安です。

トリプルネガティブは本当によくないタイプなんでしょうか?

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「トリプルネガティブ」と診断されたのですね。
 不安な気持ちは解ります。
 それでは回答します。

回答

「トリプルネガティブは本当によくないタイプなんでしょうか?」
⇒トリプルネガティブは『現時点でサブタイプ分類に用いているER(エストロゲンレセプター)、PR(プロゲステロンレセプター)、HER2蛋白が陰性という』性質をもった「寄せ集め」です。

 全てが「予後不良」という訳ではありません。
①「化学療法をやっても効かない」予後不良のタイプ
②「化学療法をやれば良く効く」比較的予後が良いタイプ
③「そもそも化学療法の必要がない」予後良好のタイプ

 これら①~③が混ざっているのですが、「これらを分ける方法が現時点では不明」であるため、「一くくり」にされているのです。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

本日どんな乳ガンがわかりました。

トリプルネガティブでホルモン剤が効かないタイプみたいです。

先に抗がん剤やるようなこと言われましたがその間に転移するかものすごく不安です。

セカンドオピニオンで他にも行った方がいいでしょうか?

先に手術した方がいいような気もしました。

 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 前回の質問の追加ですね。

回答

「先に抗がん剤やるようなこと言われました」」
⇒「何故、術前抗癌剤を勧めるのか?」理由をきちんと聞いた方がいいです。
 以下に『考えられうる理由を3個(以下の①~③)挙げます』どれに当てはまるのか? 主治医に確認が必要です。
 

◎術前抗癌剤の絶対的適応は
①「術前抗癌剤で腫瘍を小さくして温存手術を行う」です。

 これにあてはまるには『今の時点で腫瘍が(温存するには)大きい』『温存手術を希望している』この2点を満たしている必要があります。
 ⇒そもそも「腫瘍が、最初から小さい」とか「温存は希望していない」場合には、この理由は全く当てはまらなくなります。
 

○次に挙げる2つは、実は「根拠薄弱」であり「術前抗癌剤を勧める根拠とはなりません」
②「術後にどうせやるのだから、術前にやった方が良い」
 ⇒化学療法は「術前にやっても、術後によっても予後は同等」なのです。
 「術前にやった方がいい理由にはなりません」●術後でいいのです。
   
③「抗癌剤は術前にやると(効くか、どうかの)効果判定ができる」
 ⇒このような理由を言う医師も散見されますが、私は全く反対です。
 術前抗癌剤での効果はあくまでも「腫瘍が縮小するか?」で見ています。
 これが、「化学療法本来の目的である、再発予防に効果があるか?とは相手の大きさが異なります」
 「術後の再発予防目的」では(目に見えない)「小さな相手に対する抑制効果」なので、「大きな腫瘍に対して縮小効果が乏しいとしても、再発予防効果に乏しい」とは限らないのです。
 

「その間に転移するかものすごく不安です」
⇒(術前に行う)抗癌剤が「効かなければ」そのような事もありえます。

 私が「安易な術前抗癌剤」を否定している理由は、まさにここなのです。

◎化学療法は「皆さんに必ず効果がある」とは限りません。
 効果の無い化学療法を行っている間に、「転移」したり「腫瘍が増大」する可能性は予想できません。

 「術前抗癌剤」中に「腫瘍が増大」して、『慌てて手術へ変更』する事も何度か経験しています。
 問題なのは、「抗癌剤投与後3週間以上は手術ができない(副作用のため)」事なのです。
 その間に、腫瘍が増大している事が解っていながら「何もできない期間」が存在するのです。
 

「セカンドオピニオンで他にも行った方がいいでしょうか?」
⇒当然の権利です。

 もしも、今の担当医が「術前化学療法を行う理由を十分に説明していない」としたら、転院も考えていいと思います。
 

「先に手術した方がいいような気もしました。」
⇒もし質問者が(前述した)①に当てはまるのであれば、「術前化学療法」してもいいとは思いますが、
 それ以外の理由(つまり上記の②とか③)であれば、『手術先行』でいいと思います。
 

★「術前化学療法」の本当の適応を理解していない医師が少なからず存在します。
 「抗癌剤で小さくなった方が手術が楽」という安易な発想から勧めてくる事もあるようです。
 本当に「術前化学療法が必要なのか?」きちんと説明してもらい、その説明に納得できないならば「セカンドオピニオンもしくは転院」がいいでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

トリプルネガティブで質問した者です。

来週に術前化学療法が始まってしまう前に、田澤先生にセカンドオピニオンで話したいとおもいました。
予約は取れますか?

本当に最初は胸を残したいと思いましたが、昨日トリプルネガティブと言われて、胸なくても命が大事と思っています。

先生が親身に相談にのってくれるので先生に見てもらいたいと思いましたが。

 

田澤先生から 【回答3】

 了解しました。

 「きちんとした説明なしに、術前化学療法を勧められている」のだと思います。

 『トリプルネガティブと言われて胸なくても命が大事』というご本人の優先事項であれば、「術前化学療法の適応外」だと思います。(術前化学療法の絶対的適応は「大きな腫瘍を小さくして温存する」だからです)
 是非、セカンドオピニオン受診してください。

 「来週に術前化学療法が始まってしまう前に」というのであれば、「通常の予約では対応できない」ので、必ず小平秘書直通 070-6977-7527 にかけてください。
★今週、金土であれば「メディカルプラザ市川駅」がいいでしょう。 来週であれば「江戸川病院」です。(小平秘書に事情を話しておきます)

 江戸川病院 乳腺センター 田澤





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