［管理番号:6310］
性別:女性
年齢:44歳
右胸に大きなゴロッとしたしこりがあり先日近くのクリニックでマンモとエコーをして、マンモでは微妙な感じだけどエコーでは黒くしっかり映っているので針生検をしました。
本日を結果を聞いてきました。
乳がんでした。
しこりの大きさ等の話はなかったのですが、この病院ではそれ以上の検査はできないため早急に他院でCT等の精密検査を受けてくださいとの事でした。
検査と同時にこのQ＆Aを読ませていただいており、悪い結果だったら是非田澤先生に診ていただきたいと思っておりました。
紹介状、CD-Rはもらってきております。
ほかの病院で診てもらうよりCT等の精密検査からお願いする事は可能でしょうか？
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
乳癌の診断。
お気持ちお察しします。
前向きに進むことが最も心身ともにいいことなので、最短距離でいきましょう。
「ほかの病院で診てもらうよりCT等の精密検査からお願いする事は可能でしょうか？」
⇒ＣＴは不要だと思いますが…
　術式選択のために「ＭＲＩ」はすべきです。
　秘書メールしてもらえば、
　初回受診　診察＋全身麻酔のための検査（採血、心電図、呼吸機能検査、胸部レントゲン）、ＭＲＩの説明
　２回目受診　ＭＲＩ撮影⇒(同日に）その結果説明　術式決定　説明同意書　入院案内
　のような案内を差し上げます。（メールで日程の調整もできます）

秘書室へメールは、
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質問者様から　【質問２　色々考えてしまいます】

性別:女性
年齢:44歳
田澤先生、お返事ありがとうございます。
先生からの回答後すぐに秘書室へメールさせていただき、診察日も思っていたより早くご連絡いただき有り難く思っております。
前回は早く先生にとにかく診察のお願いを…と慌てていたので改めて経緯の報告と質問をさせてください。
もともと胸がかたいというか芯があるというか…右胸には生理前後の痛みや張りもあったのでPMSだとさほど気にもせず放置しておりました。
しこりが大きくなったように気づいたのは昨年ですが、愛犬も癌治療中だったり色々あり自分の事は後回しにしてやっと病院に行きました。
しこりの大きさは自分で触って3cmくらいかなと思っていたら先のクリニックの先生もPCに3cm…(初診の触診時にちらっとみただけなので定かではありませんが)と打ち込んでいたのでそのくらいだと思います。
マンモでは気になるとすればここかな？くらいにしか映らなかったようですが、その位置とエコーでの黒い影の位置も違うようで特殊かもと言われ針生検(パチンとしたのでバネ式でしょうか)で5ヶ所取りました。
結果は前回伝えましたが、癌だったので後は専門の病院でCT、MRI、骨シンチの検査を早急に検査くださいと言われただけでした。
針生検をすればがん細胞があるかどうかに加えて、がんの悪性度やホルモン感受性のタイプもわかるものだと認識していたので、せめてエコーで見たしこりの大きさやリンパの方に怪しとこはなかったのかくらいはわかるのではないかと聞いてみたのですが、何を聞いても精密検査をしてみないとわからないと…。
後回しにしてしまったのは自分です。
悪い結果が出ても自分のせい、現実を受け入れて先に進むのみ！と覚悟を決めて行ったのになんとも後味の悪いと申しますか…
こちらQ&Aを見ていても皆さん針生検のあとはタイプやクラスがわかっているようなのになぜ私は教えてもらえないのだろう？
犬でさえ病理検査の結果のコピーや説明があったのになぜ私にはないのだろう？
小さなクリニックでやっている乳腺外来とはそんなものなのか？
それとも私が1人で結果を聞きに行ったからショックを減らすため？
と、白黒はっきりさせる為に生検したはずなのに結果が出てもまだ検査待ちしてるようでモヤモヤが募るばかりです。
今現在、右胸の鎖骨下(ちょうど谷間ができるところあたり)と胸の下がチクチクと痛みがでます。
これも前からなのでこちらでも先生がよく言っている女性ホルモンの刺激からの痛みなのかとは思っておりますが、詳しい説明もなく今のこの状態なので、PMSだと思い込んで放置していた胸の痛みや張りも実は癌だった？まさか転移してる？ステージも上の方かも…などとやっぱり考えてしまいます。
前回の質問で先生はCTは不要と言ってましたが全身転移の検査はしなくても良いのでしょうか？
田澤先生にお任せできるのであまり心配はしてはいませんが、もし説明不足だったら…とか気になってしまいました。
 

田澤先生から　【回答２】

こんにちは。田澤です。
「針生検のあとはタイプやクラスがわかっているようなのになぜ私は教えてもらえないのだろう？」
⇒その医師の性格なのだと思います。
　「紹介するのだから、あとは紹介先の医師に聞いてほしい」というところなのでしょう。
　☆説明内容が微妙に違うよりは、（自分は説明せずに）全部任せた方が混乱もないという考えの可能性もありませう。
「病理検査の結果のコピーや説明があったのになぜ私にはないのだろう？」
⇒先の回答とも関係しますが…
　病理を渡すと、それに対して「その場で質問される」という危惧もあるのかもしれません。
「私が1人で結果を聞きに行ったからショックを減らすため？」
⇒それは「考え過ぎ」ですね。
「胸の痛みや張りも実は癌だった？まさか転移してる？」
⇒そもそも、そんな症状の転移はありません。ご安心を。
「前回の質問で先生はCTは不要と言ってましたが全身転移の検査はしなくても良いのでしょうか？」
⇒不要です。（実際に私は行っていません）
　専門家として必要なのは「殆ど確率がないのに、（そんなことも知らずに）あらゆる可能性を考えて無駄な検査を重ねること」ではなく、「本当に必要な検査を専門家として判断する」ことだと思っています。
　☆ただ、患者さんから「安心のためにＣＴやＰＥＴ撮ってほしい」と希望があれば、拒否しているわけではありません。（さすがに非浸潤癌では拒否しますが）