乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4290]
性別:女性
年齢:37歳

田澤先生

いつもQ&Aを参考にさせていただいております。

ありがとうございます。

早速ですが質問させていただきたいと思います。

術前の針生検の結果では「浸潤がん」でしたが、
病理結果では「非浸潤がん」となったため、
「ホルモン療法をしなくて良いのでは」と主治医の先生からアドバイスいただきました。

その結果、「ホルモン療法」はしないと決めたのですが、
本当にしなくて良いか心配で、ぜひ田澤先生のご意見を伺いたいと思います。

放射線治療(これから5週間)は来週から開始する予定です。

【経緯】
・11月末に乳がんの告知(浸潤がん)、リンパ節や他臓器、骨への転移なし
・1月頭に手術(温存)を行い、先週、病理の結果がでる
 リンパ節などへの転移なし

■ 針生検の結果
浸潤がん

8.8×6.2×4.3mm

Diagnosis:
Invasive ductal carcinoma, papillotubular carcinoma, of the left breast,AC, needle biopsy.

所見:
左乳腺AC 針生検

cribriform patternを示すin situ lesionを主体とし
て、一部に浸潤像あり。

Preliminary Grading:
T :1, NG: 2, Mitosis: 1 (0/3 HPF, 26.5)
Total score:4, Grade 1

ER 陽性
PgR 陽性
HER2 1+
Ki67  30%

■ 病理検査の結果
非浸潤がん

Diagnosis:
Ductal carcinoma in situ, of the left breast, AC, partial resection(#5)

Discription
左乳房AC領域部分切除検体。

Semiserial section 8枚(#1-8)。

DCIS / ductal spread : #5
Cribriform, solid type

Nuclear grade Ⅱ, necrosis (-)

生検標本では浸潤巣が指摘されたが、手術標本には浸潤巣は観察されなかった。

Ly or v:?, g
pTis (tumor size 0.4cm)

margin(2-5mm) DCIS / ductal spred: #5
margin(<2mm) DCIS / ductal spred: なし

for ER, PgR,HER2 :#5
免疫染色
ER:95%, 中から強
PgR95%, 弱から強
HER2: 1+(in situ)

MIB-1: M-G1 (0-20%)
PS:4.0% (66/1630)

【補足】
腫瘍のサイズが術前8mmから術後4mmに小さくなっていましたが、
おそらく針生検でとってしまったためとのことです。

【質問】
①  針生検では「浸潤がん」、病理検査では「非浸潤がん」という
 結果がでることは、よくあるのでしょうか?
 また検査施設によって(または検査担当者によって)
 診断結果が違ってくることはあるのでしょうか?
 (針生検と手術は別の病院で行ったため、
  検査施設は違うところだと考えられます)

②  針生検で「浸潤がん」であったということは、やはり浸潤していた、
 と考えてよいでしょうか?
 その場合は、将来の遠隔転移の可能性がある(ゼロではない)
 と考えてよいでしょうか?

③  病理結果は「非浸潤がん」であったので、全身療法である
 ホルモン療法はしなくて良いのでは、ということです。

 田澤先生もそのようにお考えでしょうか。

④ Ki67の数値が、針生検30%→病理4%とかなり下がりましたが、
  これはよくあることでしょうか?

お忙しいところ長々と書いてしまい申し訳ございません。

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

針生検では「微小浸潤」などが疑われていたが、「非浸潤癌だった」ということですね。
おめでとうございます。
その事実の方が(おかしな疑問よりも)数千倍重要なことです。 良く噛みしめてください。

「①  針生検では「浸潤がん」、病理検査では「非浸潤がん」という 結果がでることは、よくあるのでしょうか?」
⇒良くはありませんが、

 質問者のように、そもそも(基本的に非浸潤癌が主体であり)「一部浸潤が疑われる」という針生検の結果では時々あります。(当院でも比較的最近ありました)

「針生検で「浸潤がん」であったということは、やはり浸潤していた、と考えてよいでしょうか?」
⇒非浸潤癌と考えます。

 針生検の標本では「微妙な浸潤?」所見が解り難いのです。その意味では「病変全体を評価した手術標本」で考えるべきです。

「ホルモン療法はしなくて良いのでは、ということです。 田澤先生もそのようにお考えでしょうか。」
⇒その通りです。

「④ Ki67の数値が、針生検30%→病理4%とかなり下がりましたが、これはよくあることでしょうか?」
⇒そもそも…

 非浸潤癌でKi67を測定する事は「全く無意味」であり、保険適応外なのです。
(無視しましょう)





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