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診断内容と治療方針について

[管理番号:6330]
性別:女性
年齢:35歳
いつも田澤先生のご回答を拝見させて頂いております。
先生のコメントを見るたびに『治る』希望を持ち続ける事が出来ており、この場を借りて御礼お伝えさせて下さい。
現在、妻(35)が闘病中です。
●経緯
・10月 左胸のシコリを感じたが、授乳終了後のため1月に検査となりました。
・2月 CT、生検、MRI実施後、乳がん告知
※他院へ転院
転院先で
トリプルネガティヴ
グレード3
ki67 47パーセント
浸潤タイプ
ステージ2a
と診断。
・3月 全摘手術(告知後1ヶ月)
病理検査でリンパ転移なし
ステージ2aの確定診断
・4月 抗がん剤投与前の(経過記録用?)骨シンチ、CTを再度実施。
肺への転移がほぼ確実との事。
→ステージ4
※画像上、小さな影0.6mmの大きさが複数との内容がレポートに書かれておりました。
転院前のCT上では無かったようです。
同月末からステージ4 としての化学療法開始予定。
AC又はウィークリーパクリの選択を求められております。
●ご質問
・リンパ転移無しで、手術前に撮影したctでも転移なしが、2ヶ月後(前回ct撮影比)に肺がん転移はあり得るのでしょうか。
・また、病院の提示してきた当初の完治目的の治療ではなく、ステージ4 の化学療法を進めても、仮に転移が無かったら結果(予後)に影響はないでしょうか。
・AC又はウィークリーパクリの選択を求められてるのですが、個人的には標準治療に近いAC→パクリが良いのでは?と感じておりますがいかがでしょうか?
・画像データをお持ちし、先生にご確認頂く及び再度の撮影は可能でしょうか。
家族としては、転移無しのステージ2aとしてこれからの抗がん剤治療へ前向きに取り組む気構えから、一気に地に落とされた気持ちです。
※最低限、全摘で元は根絶しているのは幸いですが。
何卒アドバイス頂けますと幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「・リンパ転移無しで、手術前に撮影したctでも転移なしが、2ヶ月後(前回ct撮影比)に肺がん転移はあり得るのでしょうか。」
⇒CT機器の性能差はありそうですが…
 通常は考えにくいです。
「また、病院の提示してきた当初の完治目的の治療ではなく、ステージ4 の化学療法を進めても、仮に転移が無かったら結果(予後)に影響はないでしょうか。」
⇒ACもPTXも、どちらも補助療法で用いるものだから「一緒」です。(ステージ4だから「どちらかしか、しない」とする理由がありません)
「・AC又はウィークリーパクリの選択を求められてるのですが、個人的には標準治療に近いAC→パクリが良いのでは?と感じておりますがいかがでしょうか?」
⇒もちろん、どちらも効果が期待できるのだから「何ら問題」ありません。
「・画像データをお持ちし、先生にご確認頂く及び再度の撮影は可能でしょうか。」
⇒可能ですが…
 私が「特別鋭い視力」を持っている訳ではないので、いずれ「断言はできない」とは思います。(結局、経過をみるしかない)
 それよりも、現病院で(抗癌剤終了後に)再度CTを撮影して確認することをお勧めします。
「何卒アドバイス頂けますと幸いです。」
⇒0.6mmは「かなり小さい」ので「転移」以外にも「非定形抗酸菌症」などの可能性もあるとは思います。
 抗癌剤は、いずれしなくてはならないのだから、「やるべき事をやって」(しかる後に)状況を確認すべきでしょう。