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信じても宜しいでしょうか?

[管理番号:6058]
性別:女性
年齢:50歳
初めまして、こんばんは。
どうぞ宜しくお願い致します。
4年前に左胸にしこりを感じ、近所の個人病院の産婦人科(不妊が得意らしい)でエコー診察をしてもらいました。
8.6×5 線維腺腫だからこのまま放っておいて良いとの診断でしたのでそのまま放置しておりました。
たまにチクチクと痛む事はありましたが、頻繁ではなかった為気にしていませんでした。
所が昨年の11月にそのしこりがものすごくチクチクと痛み、痛みの場所は確かにしこり部分であり大きさも5年前よりは大きくなっているのが分かりました。
(閉経前です)
慌てて今年に入り以前と同じ産婦人科でエコー診察してもらった所、以前と全然ちがう!今まで他所で診てもらったり、検診をしなかった事を怒られ…
明らかに線維腺腫ではないので、紹介状を持って早く大きな病院へ検査に行って下さいと言われました。
その紹介状には左乳腫瘤 カテゴリー5とありました。
紹介された中核の病院(外科、非常勤)
では触診、エコー、マンモ検査をしてやはり腫瘤 カテゴリー5で限りなく悪性で疑わしいとの事でエコーを見ながらのバネ式針生検をしました。
(4箇所)
本日告知日でしたが、結果は悪いものはありませんでした。
3ヶ月後にエコーの検査をして経過観察で大丈夫です。
ただしたまに組織の中から
悪い細胞が取れなかった事があります。
と言われました。
その時にこのしこりは何なのですか?病名は何でしょうか?と尋ねましたが、病理からの報告書には診断名は何も書いてないんだよね。
きっと普通の乳腺だったんでしょう。
との回答でした。
今までもこれから何の検査を何の目的でいつするかなどの説明も一切ないので、通院の日は前もってどんな事をするかこのサイトで予習してから行っていました。
おかげで大体の流れが分かり不安感が減りました。
予期せず良性で良かったのですが、2人の医師が画像診断でカテゴリー5としていたのにこの結果を素直に信じてもよいのか不安です。
最初の医師にしては線維腺腫との診断から悪性との診断に変わった事もあり
お忙しいとは思いますが田澤先生のご意見をお聞かせ下さいませ。
田澤先生ご出身県の雪深い地域で医療の質も高くなく十分な設備のある病院も少なく選ぶにも限りのある地方です。
もしこの地域で田澤先生がご信頼出来る病院、医師はいらっしゃいますか?
居ない場合は迷わず田澤先生の元に伺いたいと思っておりますが、閉鎖的でセカンドオピニオンですらあまり良く思っていない雰囲気が多々あります。
田澤先生ならこの県民性を分かって下さると思いますが…苦笑
手術だけしてもらいその後の治療を地元でする事例もまだまだこちらでは少ないようなので、今後もしまた診断が変わる事があった場合考えるとすごく心配です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール内容を読みました。
重要な事は「最大限のリスク回避」です。
その(針生検をした)医師にとって(言葉は悪いですが)所詮「人ごと」なのです。
(それで「稀に悪性細胞が取れていないケースが…」みたいな無責任な発言となっています)
♯私個人の感想ですが…
  (その医師の)身内であれば、それでは済ませないことでしょう。
  他に手段が無ければ仕方がない?のかもしれませんが、本来ならば「マンモトーム」なり「外科的生検」という確定診断を得る方法があるのです。(しつこいようですが、その医師の妻ならばきっと「絶対に確定させる」ことでしょう)
「2人の医師が画像診断でカテゴリー5としていたのにこの結果を素直に信じてもよいのか不安」
⇒これは「そのまま」にすべきではありません。
 (結局、良性だったという可能性も勿論ありますが)「そう簡単に、良性という診断」に飛びつくことにはリスクがあります。
 ★画像で癌が疑われる以上、「信頼できる医師が行うMMTE」もしくは「外科的生検」でなければ、「誤診のリスク」があります。
「田澤先生ご出身県の雪深い地域で医療の質も高くなく十分な設備のある病院も少なく選ぶにも限りのある地方」
⇒私は、高校生までの18年間しかいなかったので医療については解りませんが…
 何となく想像できます。
「もしこの地域で田澤先生がご信頼出来る病院、医師はいらっしゃいますか?」
⇒高校卒業以来、「完全に離れている」ので全く解りません。
「手術だけしてもらいその後の治療を地元でする事例もまだまだこちらでは少ない」
⇒すでに当院には新潟在住で手術している方は(今すぐに思い浮かべるだけでも)
「4人」いらっしゃいます。
 ただ、今重要なのは「手術をどこでするのか?」ではなく「診断を確実にすること」です。
 ♯ 診断をどこでするのか?は(手術をどこでするのか?)とは異なり、拘る必要は全くありません。