Site Overlay

硬化性腺症について

[管理番号:5718]
性別:女性
年齢:34歳
初めまして。
いつも拝見させていただいております。
早速ですが、宜しくお願いいたします。
9月末、乳腺クリニックでの年1回の自己検診にて、左胸乳頭上辺りに1.3センチ程のしこりが見つかりました。
昨年はなかったことから同クリニックにて細胞診を行った結果、クラス5との診断がつき、がんセンターへ紹介されました。
10月よりMR・CT・マンモ・超音波検査を一通り受けました。
結果、MR・CT・マンモにはしこりが映らず、最初は超音波でもそれらしきしこりは出てきませんでした。
そのため10月半ばMRにて指摘されていた、別の0.9センチ程のしこりを針生検しました。
結果は線維腺症でした。
(この時の針生検では、バチンバチンといった音がしたやつです。)
その後11月に入り再度超音波にて確認した所、生理中ということもあり、今回クリニックにて指摘されたしこりを見つけることが出来ました。
1.3センチのしこりは生理周期で、映りやすくなるようです。
9月末の検診も生理前でした。
(わかりずらい場所にあると言われました。)
がんセンターの2人の医師に時間をかけて超音波を見て頂いた所、所見としてはしこりに血流もなく、柔らかいため良性に見えると言われました。
そこで再度針生検を行いました。
(この時は針も太く、電動でしこりの部分を吸っている感じでした。)
先日結果が出て、硬化性腺症と診断されました。
そのため今後は経過観察または局所麻酔にて切除、どちらかと言われたのですが判断に迷っております。
切除というのは、よく先生がおっしゃっている「外科的生検」ということになるのでしょうか?
気がかりなのはそもそも細胞診でクラス5が出たのに、針生検で良性となることはあるのでしょうか?
針を刺したところが良性の組織で、別の所にあるということはあるのでしょうか?
4ヶ月毎の検診と言われても、もしがん細胞があったら進行してしまうのではないかと不安でなりません。
子供も小さいため、今後のことを考えると切除してしまった方が良いのではとも思います。
またはセカンドオピニオンを受けるべきなのか。
しこりが発見されてから1か月以上経つため、これ以上時間をかけるのはどうなのかと不安になってしまいます。
まとまりのない内容になってしまいましたが、先生のご意見をお聞かせいただけると助かります。
宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
細胞診でクラス5ならば、「偽陽性率は1%程度」なので、そう簡単に「実は良性」みたいな診断を受け入れるべきではありません(リスクが高すぎます)
「そのため今後は経過観察または局所麻酔にて切除、どちらかと言われた」
「切除というのは、よく先生がおっしゃっている「外科的生検」ということになるのでしょうか?」

⇒まさに「その通り」です。
「気がかりなのはそもそも細胞診でクラス5が出たのに、針生検で良性となることはあるのでしょうか?」
⇒針生検が上手くないと…
 そのようなことになります。
 その針生検を信頼できるかどうか?となります。
「針を刺したところが良性の組織で、別の所にあるということはあるのでしょうか?」
⇒細胞診の偽陽性が1%ですから、その可能性の方が圧倒的に高いのです。
「4ヶ月毎の検診と言われても、もしがん細胞があったら進行してしまうのではないかと不安」
⇒それは勧めません。
「今後のことを考えると切除してしまった方が良いのでは」
⇒病変を広範囲にマンモトームをすれば(「針も太く、電動でしこりの部分を吸っている感じ」というのはマンモトームのことです)診断は付く筈ですが…

「またはセカンドオピニオンを受けるべきなのか。」

⇒組織診の精度の問題でしょう。
 「癌センター」の医師が経験豊富とは思えません。
 きちんとした経験豊富な医師に診断してもらうべきです。