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30代後半で見つかった7mmの腺腫

[管理番号:3662]
性別:女性
年齢:37歳
質問させてください。
37歳既婚、出産授乳経験あり(最終授乳は2013年12月です)
30歳過ぎてから毎年(出産授乳期間除く)開業医で乳腺エコーをして異常なしでした。
2015年10月に乳腺エコーを受け、今年は5月末に健診センターの人間ドックでエコーを受けた所
技師の方から左胸に6mほどの腫瘤ありと言われました。
結果はわずかな所見あり、年一回健診を受けてください、とのことで再検査の指示もなく、健診センターに聞いたところ
扁平で境界は明瞭、中に血流も無いので良性の腫瘤でしょうとのこと。
去年の10月に受けた時には何も言われてなかったのが自分では気にかかり、
乳腺外科に受診、乳腺エコーとマンモを受けました。
マンモは異常なし。
乳腺エコーも左はカテゴリー2でおそらくは腺腫でしょうとのことで。
(ここでは7mmと言われました)
連日の報道でナーバスになってしまっているのとこちらのサイトでは30代後半で見つかる腺腫には注意が必要との事。
針生検をしてもらった方がよいでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
純粋に「2015/10に無かったしこり」と捉えれば(例え、画像上明らかな線維腺腫に見えても)「組織診すべき」となりますが…
問題は、「エコーは見落としが珍しくは無い」ということです。
「こちらのサイトでは30代後半で見つかる腺腫には注意が必要との事。」
⇒本当に「昨年に無かったのか?」という点が焦点となります。
 
「針生検をしてもらった方がよいでしょうか。」
⇒カテゴリー2という表現に注目しました。
 ○明らかな良性所見(扁平なレンズ形状)であれば、「昨年までは見落とし」と考えて(最初だから半年後の)経過観察でも許容範囲だとは思います。
 
 ただ慎重に「組織診で確定」という選択は常にあります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日、腺腫について質問した者です。
田澤先生、お忙しい中ご回答くださってありがとうございます。
もし腫瘤が昨年10月には無く、8ヶ月の間に出現し6-7mmのものになっていた場合、
たとえ画像上明らかな良性の腺腫(平らな、横に長い綺麗な楕円でした)のように見えていても、
癌または葉状腫瘍である可能性があるということでしょうか。
それはどのくらいの可能性ですか?
今は扁平で綺麗な楕円をしていた腫瘤でも、今後悪性様の変化をしていく可能性があるということでしょうか?
マンモ及びエコーを見てくださった先生に昨年10月に腫瘤を指摘されたかった点を伝えたのですが、
見落とし、もしくは健診であれば明らかに良性の小さな腫瘤に関してはあえて所見としてあげないのかもしれないとのことで。
30代後半で突然できた腫瘤の可能性もあるかもしれないけど、それにはあまり重きを置かれていないようでした。
(画面で見た腫瘤は素人目に大きく感じましたが、見落としは珍しくないのですね。)
私は28歳~35歳まで妊娠出産授乳を3回繰り返しています。
乳腺エコーを受けていたとしても乳腺が発達していて見落としていた可能性はありうるといわれました。
(一昨年は授乳を終了して半年後に産婦人科でエコー、去年は外科医で乳腺エコーを受けました。)
画像を見てわずかでも疑わしければ針を刺して調べるているし、明らか
に良性のものに針は刺さない、
どう見てもこれは良性で線維腺腫でしょうとのことでした。
確定診断をしてない以上は悪性の可能性が決してゼロではないけれど、
可能性としてはかなり低く、良性の可能性が圧倒的に高いとの見立てでした。
(私としては可能性をゼロにして安心したかったのですが…)
一年ごとに経過を見ていけばよいと言われたのですが、心配なので半年後にまたエコーで診ていただくつもりです。
他の乳腺外科へ受診して、この腫瘤が本当に針生検をせずに経過観察していてよいものかどうか
診断していただこうかと思ったのですが、
((東海)地区にいます、乳腺外科専門の開業院はほとんどありません)
経緯を話すとマンモとエコーをしていて診断がほぼついているから、半年は検査の間隔をあけた方がよいだろうし、
画像の比較をするためにも、一件目(マンモをした病院)に継続して診てもらっていた方が良いと言われたり、
混んでいて診察・エコーの予約も数ヶ月先だったりで(そうこうしているうちに半年経過します)、
動こうにも動けない状態です。
もしも悪いものであったとしても、今ならば早期なのに…という焦りと不安が募っています。
半年もしくは1年経って命取りにならないでしょうか…。
半年後の経過観察エコーの際、何に注意をすればいいでしょうか。
腫瘤にどのような変化があったら、迷わず針生検を選択するべき、という目安みたいなものはありますか?
・サイズが大きくなっている(その場合誤差を含めてどの程度の増大でしょうか?)
・横長ではなくまん丸、縦長に形が変化してきている
・境界が不明瞭になっている
等でしょうか?
明らかにおかしい場合は先生が針を刺すとは思いますが、
大きな変化が無かった場合は針生検にはならずに経過観察と言われそうな気がします。
少しでも自分で判断できる指標があるのなら教えていただきたいです。
また私の乳房は非常に薄く、このしこりに自分で触知できる状態ですが、
針生検は難しいのでしょうか?
(このサイトを見てますと、うまく組織が採取されていなかった例もあったりして、
そういった点でも心配が尽きません)
「慎重に組織診で確定の選択は常にある」とのことですが、
どの程度の期間、注意して経過を見続けるべきでしょうか。
質問ばかりで申し訳ありません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
実際に画像を見ていないので正確な判断はできませんが
前回コメントしたように
  (以下抜粋)
 カテゴリー2という表現に注目しました。
 ○明らかな良性所見(扁平なレンズ形状)であれば、「昨年までは見落とし」と考えて(最初だから半年後の)経過観察でも許容範囲だとは思います。  
 ただ慎重に「組織診で確定」という選択は常にあります。
「もし腫瘤が昨年10月には無く、8ヶ月の間に出現し6-7mmのものになっていた場合、たとえ画像上明らかな良性の腺腫(平らな、横に長い綺麗な楕円でした)のように見えていても、癌または葉状腫瘍である可能性があるということでしょうか。それはどのくらいの可能性ですか?」
⇒そもそも「腫瘤が(見落としではなく)本当に昨年10月に無かった」ということと「7mmの明らかな良性所見」が『矛盾してしまう』ことなのです。
 このような「矛盾してしまうようなケース」の可能性は「5%以下」だと思います。(実際は殆どありません)
「今は扁平で綺麗な楕円をしていた腫瘤でも、今後悪性様の変化をしていく可能性があるということでしょうか?」
⇒上記コメントのように、それは殆どありません(5%以下)
「見落とし、もしくは健診であれば明らかに良性の小さな腫瘤に関してはあえて所見としてあげないのかもしれないとのことで」
⇒まさに、そういうことです。
 私が現場に居ても「全く同様な見解を説明」したと想像できます。(実は、このようなケースはかなり頻繁にあります)
 ♯ちなみに、私はこの様なケース(どう見ても良性所見だけど、昨年に指摘されていない)でも(希望しない場合を除き)組織診していますが、癌と言うケースは殆どありません。(5%以下ということです)
「わずかでも疑わしければ針を刺して調べるているし、明らかに良性のものに針は刺さない、どう見てもこれは良性で線維腺腫でしょうとのことでした」
⇒ここまで行っているのだから「信じてあげてもいい」と思います。
「半年もしくは1年経って命取りにならないでしょうか…。」
⇒あれだけ自身を持って「絶対に良性と断言している」のだから信じてあげましょう。
 ○それでも「どうしても組織診をしないと、気になって眠れない」のであれば…
 どんなに予約が先になっても構わないとして「市川で予約」とればいいのです。 
(そうすれば100%確定診がつきます)
「半年後の経過観察エコーの際、何に注意をすればいいでしょうか。」
⇒形の変化です。
「腫瘤にどのような変化があったら、迷わず針生検を選択するべき、という目安みたいなものはありますか?」
⇒形の変化です。
 年齢的には「大きくなっているようなら(形に変化はなくても)」針生検してもいいとは思います。
「・サイズが大きくなっている(その場合誤差を含めてどの程度の増大でしょうか?)」
⇒1cmをこえていたら
「・横長ではなくまん丸、縦長に形が変化してきている」
⇒これは当然、針生検すべき
「・境界が不明瞭になっている」
⇒これも、その通りです。
「また私の乳房は非常に薄く、このしこりに自分で触知できる状態ですが、針生検は難しいのでしょうか?」
⇒エコーで見えるもので針生検できないなどということはあり得ません。
「(このサイトを見てますと、うまく組織が採取されていなかった例もあったりして、そういった点でも心配が尽きません)」
⇒それが心配なら、最初から「メディカルプラザ市川を受診」すればいいのです。
「どの程度の期間、注意して経過を見続けるべきでしょうか。」
⇒あまり神経質になる必要はありません。
 担当医が自身をもって「1年でもいい」といっている位ですから…
 
 

 

質問者様から 【質問3】

線維腺腫
性別:女性
年齢:38歳
昨年、線維腺腫について質問した者です。
その節は大変お世話になりました。
あれから、半年経過後にマンモを受けた乳腺外科で経過観察のエコーをし、大きさ形ともに変化なし(7mmだったものが8mmと計測されましたが、誤差の範囲内とのこと)、「どうしてもというならやるけれども、
画像を見る限り針生検の必要は全くない、今後は年一回の乳がん健診で大丈夫」との事で安心しておりました。
あと腺腫は乳管内にはなく、間質?部分にあるとの事、葉状腫瘍に関しては、今の段階では小さいのでそれを心配する段階ではないとの事でした。
 先日、健診センターでの健康診断で乳腺エコーを受けた際(腺腫が指摘されて1年後です)には、大きさは誤差の範囲内(7.9mm×4.3mm)で変化はなく、形も横長の楕円形でした。
境界も明瞭だったように思います。
ただし血流の検査?では腫瘤の真ん中辺りにぽつっと小さな点?が一つ見られ、技師の方が「血流がありますね」とチェックしていました。
血流があることにばかり気を取られていたので、血流が豊富かどうかは質問しそびれてしまいました(画面を見たら小さな山が並んでるような波形でしたが、何をもって豊富と判断するのでしょうか…)。
技師の方は「血流があること自体は珍しくない」とおっしゃっていましたが、前回の健診結果説明では血流(-)と聞いていたので、気になってしまっています。
今回検査したのが、生理直前だったことは関係しているのでしょうか。
 健診だったために結果が送られてくるまで時間がかかるようです。
マンモを受けた乳腺外科で経過を診てもらえばよかったと悔やんでいます。
当初の発見から一年経過しても大きさや形に変化が見られないのは安心材料ではあるとは思うのですが、
今回血流が見られたのは何を意味しているのでしょうか。
不安です。
血流があったとしても、血流が豊富かそうでないかが問題なのでしょうか。
あまり心配をせず結果が来るまで待っていても大丈夫でしょうか。
また質問ばかりになってしまってすみません。
 よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
1年間変化なしの時点で[ほぼ決着はついている」と考えます。(100%とは言わない迄も95%くらいは)
「血流があったとしても、血流が豊富かそうでないかが問題なのでしょうか。」
⇒38歳の線維腺腫で「血流がある事は、むしろ当然」です。
「あまり心配をせず結果が来るまで待っていても大丈夫でしょうか。」
⇒全く心配ありません。
 御心配なく。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

30代後半で見つかった7mmの腺腫
性別:女性
年齢:38歳
田澤先生、お忙しい中いつも丁寧にお返事をいただき本当にありがとうございます。
 健診の結果ですが、「要精査」でした。
 健診センター併設の病院でも受診可能だったのですが、そこは医師の診察と検査の予約、別の日に検査を行うとのことで、非常に時間がかかること、エコーも医師が行わず、技師がエコーを行い、画像を後で医師が診るよう(エコー検査の時に医師が同席しない)で、「それだと健診と変わらないのでは?」と思い、経過を診て頂いている乳腺外科を受診しました(そこはエコー検査に医師が同席してくれます)。
結果は去年と比べると形の変化は全くなく(「つるっとしていて横長の楕円」)、大きさが1~2mm増大。
(約1cmでした。
こちらの病院のエコーだと大きく計測されている感じです。
大きさの経過をまとめますと、2016年7月7mm→2016年12月8mm→2017年8月1cmとなります)
先生の見解は良性・線維腺腫と半年前と変わらず、針生検の必要はない、今回の健診結果も健診の場に医師がいたなら要精査とはならなかったのでは?と。
今年の健診では技師の方から血流を指摘されたのですが、こちらの病院では血流は見られず、「腫瘤の中の血流とは限らない、(私が)痩せているから肺の血流を拾ってしまったのでは」との事でした。
私は要精査の結果になるからには、健診の画像で疑わしい何かがあったのではないか(画像の読影は乳腺専門医)と不安ではあったのですが、
バネ式生検は私の場合かなり痩せていて腫瘤のすぐ下に肋骨・肺があるため気胸のリスクがあるようで、それでも少しでも疑わしければ刺すけれど、画像で明らかに良性なのだからリスクを冒す必要ないのでは、との事。
 もし、どうしてもしこりが気になって不安なら、しこり全体を摘出することは可能だと言われたので、お願いすることにしました。
(先生の見解ではもっと大きくなってからでも大丈夫とのことでしたが、そこまで確定診断をせずに、様子見をするのは私が心配だったので)
 数ミリのマージンを取るそうですが、それで大丈夫でしょうか。
 病理結果のコピーも必ずもらうようにしたらよいですか。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
心配な気持ちは解りますが…
もう少し、その医師の言う事を信用してあげないと可哀想に(正直)思います。
ただ、摘出してしまえば悩まされる事も無くなるので最良の方法だとはいえます。
「数ミリのマージンを取るそうですが、それで大丈夫でしょうか。」
⇒大丈夫です。

「 病理結果のコピーも必ずもらうようにしたらよいですか。」

⇒それがいいです。