Site Overlay

セカンドオピニオンについて

[管理番号:6193]
性別:女性
年齢:30歳
田澤先生
はじめまして。
第一子妊娠中から定期的に検診を受けていて、先日検診でしこりを発見し、『乳がん』の宣告をされました。
以下に今までの流れ等記載致します。
宜しくお願いします。
2月中旬@クリニック
8ヶ月ぶりに受けた乳がん検診で右胸内側上部に《1cm》のしこり発見し、細胞診検査
2月下旬@クリニック
細胞診検査の結果『陽性:Class Ⅴ』
紹介状をもらう
3月上旬@国立○○センター
紹介状を持参し、初診
受けた検査
・血液検査
・心電図
・呼吸機能検査
・胸部レントゲン
・マンモグラフィー
・超音波検査
・両乳腺MRI(造影剤)
・針生検
3月中旬@国立○○センター
針生検結果↓
ホルモン陽性乳がん
浸潤がん
《ルミナルB》
ER:60%
PR:(-)
HER2:(H)陰性
MIB1:50%
MRI検査で1cmのしこりとはまた別に右胸外側上部(側面辺り)に白い影が見える
→たまに白く写る体質の人もいるが左胸には全く写らないから怪しい
→超音波ガイド下マンモトーム生検を行う
今現在、マンモトーム生検の結果(3/(下旬))待ちです。
マンモトーム生検の結果
悪性の場合→右胸の上半分がなくなるので部分切除は難しく、全摘
悪性と良性の判断が付かない場合→遺伝子検査をするか、患者判断(予防も含めて全摘するのか)
良性の場合→1cmのしこりのみ部分切除で温存手術
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の可能性もあると言われてます。
該当1:若年(30歳)で乳がんを発症する
該当2:祖父が膵臓がん
該当3(仮):片方の乳房に複数回乳がんを発症する
【術後の治療】
部分切除の場合
①放射線治療
②抗がん剤治療
③ホルモン治療(5~10年)
全摘の場合
①抗がん剤治療
②ホルモン治療(5~10年)
二人目の妊娠希望で乳がん治療中の妊娠に関しての田澤先生のアドバイスを拝見し、『妊娠してからのホルモン治療では』と話したが『妊娠期間は無治療になるので、すすめられない。
若いからしっかりと(抗がん剤も含めて)治療をしてから妊娠したら』との返事でした。
どんな結果にしろ、田澤先生に転院も視野に入れた《セカンドオピニオン》に伺いたいと思っております。
①現段階での先生のご意見を伺いたいです。
(今までの流れや診断について、術後の治療、遺伝子検査の必要性など)
②田澤先生へセカンドオピニオンに伺う際に必要なもの
(現病院に準備してもらうもの、伝えることなど)
③田澤先生へのセカンドオピニオンの予約方法
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①現段階での先生のご意見を伺いたいです。(今までの流れや診断について、術後の治療、遺伝子検査の必要性など)」
⇒今までの流れや診断について
 CTや骨シンチ、PETなどを撮影していないところは評価できます。(妊娠希望の30歳女性に行うべきではありません)
 
 術後治療について
  本当に抗癌剤の適応があるのか?は手術標本でのKi67(その値によってはOncotypeDX)まで不明です。
  ♯もしも抗癌剤の適応が出れば
    手術⇒受精卵凍結⇒抗癌剤⇒妊娠出産授乳⇒ホルモン療法となります。(ホルモン療法は後でいいのです)
 遺伝子検査の必要性について
  現状、「対側乳房切除の保険適応が無い」「薬物療法に影響しない」ことより不要と思います。
「②田澤先生へセカンドオピニオンに伺う際に必要なもの (現病院に準備してもらうもの、伝えることなど)」
⇒「セカンドオピニオン希望」と言えば、「紹介状及び画像所見」を用意してくれる筈です。
「③田澤先生へのセカンドオピニオンの予約方法」
⇒外来へ電話すると…
 水曜日夕方に案内されることになっています。