乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:1581]
性別:女性
年齢:36歳

はじめまして。

去年、11月に左乳房を全摘出手術しました。

始め、石灰化で見つかり、
病理結果は以下の通りです。

T1N0M0
浸潤性乳管がん
広範な高度異形非浸潤がんをともなう
浸潤5mm
リンパ節転移0
エストロゲン10~50%陽性
プロゲステロン50%以上陽性
HER2 0
脈管陰性
グレード3
ki67 25

当初は抗がん剤をすると言われていたのですが、他の医師の話も聞きたいと
セカンドオピニオンをし、抗がん剤は不要と言われ

ですが、
再発率が下がるのならと
悩みに悩んで
抗がん剤をするという結論に至って
いざするとなると
白血球が低く
できませんでした。
白血球を上げる注射をしてまで
することはないと主治医も申しておりました。

いまは
ノルバデックスと3ヶ月に一度のゾラテックスです。

もうすぐ乳がん発覚から1年。
不安で
いつも先生のq&aをみていました。

わたしはほんとに抗がん剤をしなくてよかったのでしょうか?
グレード3で
ki67 25が気になります。。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(5mm), pN0, luminal type 完璧な「超早期癌」です。
pT1aでは「トリプルネガティブやHER2陽性でも抗がん剤の適応が無い(NCCNのガイドライン)」のに、luminal type(AかBかは、この場合無意味)の質問者が「抗がん剤をしようとしていた」事に、まずは驚きました。

回答

「わたしはほんとに抗がん剤をしなくてよかったのでしょうか?グレード3でki67 25
が気になります」
⇒必要ありません。

 冒頭でコメントした通りです。
 私の豊富な経験の中でpT1aで再発は全く記憶にありません。

 ネットなどで「検索」すると「特殊なケース」とか「余計な情報」が有るのかもしれませんが、私はNCCNのガイドラインは極めて妥当であると思います。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先生、ありがとうございます。

また少し聞きたいのですが、
私は年齢が若く、グレードも高い、
ki67 が25あるということで
抗がん剤を考えたそうです。

わたしのルミナルはBなのでしょうか…?

主治医は慎重な方で
わたしは
年齢、グレードからいって再発リスクがやや高いと言われました。

浸潤5ミリも5ミリ多と書いていました。
浸潤は一箇所だけです。

ただ、五ミリ感覚でスライスして検査するので
もう少し多いかもしれない。
広範囲な非浸潤がんがあるし。
といわれました。

ここ1年、不安、心配で
鬱になるんじゃないかという心理状態でしたが
昨日の先生のお返事で
1年ぶりに
心が落ち着きました。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
無用な心配から解放されるきっかけになれば幸いです。

「わたしのルミナルはBなのでしょうか…?」
⇒Ki67=25%は「ルミナールA」でいいと思います。

 少なくとも私の患者さんは25%では「ルミナールA」として抗がん剤の追加はしていません。
 

○浸潤径は「とても重要」なものです。
 5mmの浸潤径では「サブタイプに限らず」予後良好でありNCCNのガイドラインでは
「化学療法の適応は無」となっています。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

先生、いつもお世話になっております。

返信待ちなんですが、
もう1つ質問させてください。

去年、左胸の乳がんの手術の際に
術後反対側の右の胸をマンモグラフィーを取ったところ、
石灰化がありました。
担当医は
心配はないのでまた1年後マンモグラフィーをとりましょうとのことでした。
それから定期健診で嚢胞があるとは言われていましたが
1年間、エコーでの定期健診で嚢胞の大きさも変わらずでした。

そこで質問は
1年のマンモグラフィーで
問題ないのでしょうか?
あと、嚢胞も3個あると言われ3個とも5ミリないくらいです。
石灰化がある人は嚢胞もある人が多いし
そんなに心配することはない。
1年に一度のマンモグラフィーと嚢胞は定期的にエコーで見ていけば
大丈夫と言われましたが
先生、どう思われますか?

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

石灰化は「明らかな良性(カテゴリー1,2)」「良悪の区別ができない(カテゴ
リー3)」「悪性の疑い、悪性(カテゴリー4,5)」に分けて考えてください。
「石灰化を全て一緒にして考えるべきではない」のです。

回答

「1年のマンモグラフィーで問題ないのでしょうか?」
⇒石灰化のカテゴリーによります。

 担当医のコメント「心配はないのでまた1年後マンモグラフィーをとりましょう」
からは「カテゴリー1,2程度」と思われます。
 それであれば、全く問題ありません。 
 が、もしも「カテゴリー3」ならば「ステレオガイド下マンモトーム」または
「6ヵ月でのマンモグラフィー」が必要となります。
  

「エコーで見ていけば大丈夫と言われましたが先生、どう思われますか?」
⇒「嚢胞」は気にする必要はありません。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

先生、いつもほんとにお忙しいのに丁寧な回答ありがとうございます!

最近、
右の耳の後ろにしこりができていて、
1つは2ヶ月ほど前からあるのですが、
近くに新たにもう一つできました。

もしかして
左乳がんからの再発転移?と気になっております。

耳鼻科に行きエコーで診てもらうと
リンパ節と言われました。

再発転移の腫れ方ではない。
だいたいそこに転移する前に脇、鎖骨に先に転移するはずだ。

といわれましたがなんだか不安で。。

先生は私の病理を診て
再発転移のリスクは低いとおっしゃってください
ましたよね。
先生の豊富な経験から
そう思われるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「右の耳の後ろにしこりができていて、1つは2ヶ月ほど前からあるのですが、近くに新たにもう一つできました」
⇒(位置的には)後頚部リンパ節です。 

 麻疹(はしか)でも腫大する典型的な「反応性リンパ節腫大」です。
 そんな部位に「乳癌の転移は100%起こりません」 御心配なく

 ○耳鼻科の先生がおっしゃるように…
 乳癌がリンパ節転移するとしたら「腋窩」や「鎖骨上」それから「頸部」(頸の前面)となります。
 ♯後頚部リンパ節転移等、見た事もありません。
 

「再発転移のリスクは低いとおっしゃってくださいましたよね。先生の豊富な経験からそう思われるのでしょうか?」
⇒その通りです。

 pT1a(5mm), pN0, luminal type で再発は想像できません。
 「腫瘍の大きさ(浸潤径)」ほど大事な要素は無いと確信しています。
 

 
 

 

質問者様から 【質問5】

先生いつもありがとうございます。

先生の回答を読んで本当に
心が落ち着き
暮らせていることを
こういう場を設けて頂けてることを感謝します。

先生、私はpt1aと書いてくださってますが、
浸潤5ミリ強でもpt1aなのですか?

病理の紙に5ミリ強とかいてありまして、
どうなのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

「5mm強」という表現は「無意味」です。
浸潤径5mmで問題ありません。

 
 

 

質問者様から 【質問6】

先生、先日も返信ありがとうございました。
いまや精神安定剤になっています。

もうすぐ術後1年目の検診があります。
術後1年ということで不安です…。
テレビでも最近乳がんのニュースが多く、耳に入る頻度が多くて。

乳がんはそんなに怖い病気ではないのですか?

グレードが高いと
術後1年、2年で再発転移に注意と聞きますが
私もグレードが高いので心配なんです。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

(ネットで)「グレードが高いと予後が悪い」という情報を見て
⇒(私が)「腫瘍径が小さいから問題無い」といい
⇒(でも、担当医は)「慎重すぎる方で、pT1aでも化学療法を勧める」
⇒(私は)「化学療法は無用」という
⇒だけど(ネットでは)「早期でも再発したと告白する人がいる」

この永遠とも言えるサイクルは無意味です。
そろそろ、「自分が何を信じるのか」決めましょう。
一度、信じたら「余計な情報はシャットアウト」することをお勧めします。

 
 

 

質問者様から 【質問7】

田澤先生、いつもお世話になります。

先日、術後1年目の検診がありました。
腹部エコー、対側のマンモグラフィー、胸のエコー、血液検査をしました。

すべて異常なしだったのですが、

帰宅して
前の血液検査の結果と比べてみると
少し気になることがあります。

術前
ca15-3 12.3
CEA 1.2

今回
ca15-3 12.5
CEA 2.3

でした。

気になるのは
なぜ、癌がまだ体の中にある
状態よりも
今回の方が若干高いのかということです。

もしかして、
どこがに微小でも再発転移があるのか…?
と心配なんです。

手術直後の血液検査の紙はもらっていません。

手術前の値が低いだけなので気にしなくていいのかな?とも思ったのですが、
どうでしょうか?

このような方で再発転移していない方はいらっしゃいますか?
私は考えすぎですか?

 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。

メール読みました。
一言でいうと「余計な心配」です。ご安心を

「腫瘍マーカー」はもともと「個人差」があり、
 CEAならば「0台~4位が多いですが正常値内でかなりばらつき」があります。
時々「高CEA血症」と言って「正常だけど高い」人がいらっしゃいます。(喫煙者に高CEA血症が多いことは解っています)
 CA15-3も「一桁~23,4まで幅」がありますが、正常値内での動きは無関心で結構です。

○それと大事なことは
 「手術前は腫瘍マーカーは正常」ということです。
 当然、「術前と術後は同じ様な値」となります。
 もともと乳癌の場合の「腫瘍マーカーは癌の存在診断にはなりえない」ものであり、「術後の再発の見張り」や「再発後の治療効果判定」でしか意味の無いものです。

回答

「なぜ、癌がまだ体の中にある状態よりも今回の方が若干高いのかということです。もしかして、どこがに微小でも再発転移があるのか…?と心配なんです。」
⇒全くの誤りです。

 ご理解いただけたでしょうか?
 ただ単に「術前」も「術後」も正常値内のバラつきであるだけで「意味の有る違い」では絶対にありません。
 

「手術前の値が低いだけなので気にしなくていいのかな?とも思ったのですが、どうでしょうか?このような方で再発転移していない方はいらっしゃいますか?私は考えすぎですか?」
⇒全く無意味な悩みと言えます。

 腫瘍マーカーは「正常範囲内のばらつき」を気にする必要は絶対にないのです。

 
 

 

質問者様から 【質問8】

いつもお世話になっています。

ちょっとお尋ねしたいのですが、

今年になり咳が出ることが多くなり、

再発転移の心配で9月に肺のCTをとり異常なし。

11月26日の定期検診にて胸部レントゲンを撮り異常なし。

9月の時に喘息があるのかも?
と言われていました。

しばらく咳が治まっていたのですが、
ここ2日でまたちらほら咳がでてきています。

9月にCTをとったきりだし少し心配なんですが9月にCT、先月に胸部レントゲンをとって異常なしなので心配することは無意味でしょうか?

 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。

「再発転移の心配で9月に肺のCTをとり異常なし。11月26日の定期検診にて胸部レントゲンを撮り異常なし」「心配することは無意味でしょうか?」
⇒心配ありません。

 転移再発が心配な気持ちは解りますが、心配し過ぎだと思います。
 もう少し様子をみましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問9】

先生、早速のお返事ありがとうございました。

しぼらく様子を見ましょうと
田澤先生はおっしゃってくれましたが、

それは様子を見ていたらそのうちおさまるから…という意味の解釈でよろしいでしょうか??

それほど再発転移を心配することはないということですか?

それともこのまま治らなければ
再発転移の可能性もあるということでしょうか?

先生の経験上、
わたしの様なタイプで年齢で
再発転移はそれほどほんとに少ないですか?

 

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。

「咳」の件ですね。

「様子を見ていたらそのうちおさまるから…という意味の解釈でよろしいでしょうか??
それほど再発転移を心配することはないということですか?」
⇒乳癌の患者さんは「咳」をすると「再発??」と思う気持ちは理解できます。

 ただし、実際のところ「咳症状」は「気管支炎などの方が圧倒的に多い」ので、
「CTや胸部レントゲン」も撮影しているようですし心配ないということです。
 

「それともこのまま治らなければ再発転移の可能性もあるということでしょうか?」
⇒可能性はほぼありまえん。
 

「先生の経験上、わたしの様なタイプで年齢で再発転移はそれほどほんとに少ないですか?」
⇒私の膨大な診療経験では「pT1a」で再発した記憶がありません。

 質問者が「心配のあまり」ネットを検索し、「私は、こんなに早期なのに再発した。乳癌は再発します」みたいな記事を見つけるのかもしれませんが、「乳癌は年間七万人が罹患します」
 その膨大な中で「例外を見つけて心配」することに(私は)意味を全く見出せません。

 質問者には、そのような「不健康な記事」を読むのではなく、この「QandA」だけを見て、健やかに過ごされる事を期待します。

 
 

 

質問者様から 【質問10】

田澤先生、こんばんは。

いつも本当にありがとうございます。

これからはこのQ&Aだけをみて、
過ごしていきたいと思います。

というか、先生に言われてから
本当に他のネットは見る気がなくなりました!

先生のコラムを読んでいて
adjuvantという存在を知りました。

先生の言葉
膨大な経験の中で私の病理結果での
再発転移は経験がない
という言葉がどれだけ
私を支えてくださっているか計り知れません。

そのお言葉は先生の優しさじゃないですよね?

 

田澤先生から 【回答10】

こんにちは。田澤です。

質問者の行っているのは「NewAdjuvant.com」のことですね。
(精神衛生上、良くない)「他のネット」を見ない事は良い事です。

「私のadjuvantが知りたいのですが、教えていただけますか?」
⇒「NewAdjuvant.com」ですね。

 ホルモン療法単剤で10年再発率は12%で、10年生存率は96%となります。
 ○但し、これは「腫瘍径が0.1-1.0cm」となっています。
  5mmの場合には、「この半分以下」でしょう。
 

「そのお言葉は先生の優しさじゃないですよね?」
⇒心配いりません。違います。

 「腫瘍径が小さい事は最大の武器」であることは「経験上」感じているのです。

 
 

 

質問者様から 【質問11】

田澤先生、おはようございます。

いつもお世話になっております。

今日は嚢胞について
質問させてください。

手術の対側右胸に一昨年から嚢胞があります。

何個か小さいのがあるのですが、
3.5ミリくらいです。

去年の11月26日に定期検診で対側の胸もエコーで診てもらって
嚢胞のサイズも変わってなく異常なしでした。

石灰化もあるが、
マンモも1年前と変わらずなので
またマンモは1年後で。

という結果です。

で、3日ほど前から
右胸の下の方が違和感があり、
病院に行きました。

すると
嚢胞が新たに見つかり、こちらも
3.5ミリくらいでした。

明らかに嚢胞だから
心配する必要なしと言われました。

嚢胞が新たにできることもあるのですか?

で、もう一つお伺いしたいのですが、
もし乳がんの再発が疑われるようなことがあれば
お医者さんは
患者に絶対話すのでしょうか?
疑いというだけで
確信はないから
患者には何も言わずに経過を見るということはありますか?

なぜこのようなことを聞くかと申しますと、
以前、不安で定期検診ではない時に
腹部エコーをしてもらった時に
私の主治医が診察中に
パソコンを打っていて見てみたら
その日の来院のところに

乳がんの再発疑い 左胸全摘出と打ってありました。

それは私が再発が不安でエコーをしてもらいに
来院したからそのような題名?を書いていたんでしょうか。

今まで異常があるようなことを言われた事はありません。

むしろ来院するとまたきたのーと言われるくらいです。

もし再発疑いありなら、

乳がんの再発疑いありという記載ですかね…?
小さいことが気になります…。

 

田澤先生から 【回答11】

こんにちは。田澤です。

「嚢胞が新たに見つかり、こちらも3.5ミリくらい」「明らかに嚢胞だから心配する必要なし」
⇒その通りです。
 

「嚢胞が新たにできることもあるのですか?」
⇒あります。

 「嚢胞」は「乳管が詰まって、そこに液体が貯留」することによりできます。
 つまり、「乳管が新たに詰まれば、新たにのう胞もできる」のです。
 乳管が詰まる原因として大きいのは「女性ホルモンによる線維増生」です。
 よって、「閉経前には容易に、新たに嚢胞ができうる」のです。
 

「乳がんの再発が疑われるようなことがあればお医者さんは患者に絶対話すのでしょうか?」
⇒その通りです。
 

「疑いというだけで確信はないから患者には何も言わずに経過を見るということはありますか?」
⇒常識的に言って、そんな診療は無い筈です。
 

「乳がんの再発疑い 左胸全摘出と打ってありました。」「それは私が再発が不安でエコーをしてもらいに来院したからそのような題名?を書いていたんでしょうか。」
⇒その通りです。

 何か検査をするのには「その検査をする理由」が必要なのです。
 

「もし再発疑いありなら」
⇒きちんと説明してくれる筈です。

 担当医を信頼しましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問12】

田澤先生いつもありがとうございます。

先生に聞きたいのですが、
最近、対側の右の胸がズキズキと痛む時があります。

2週間ほど前にエコーで診てもらうと、
嚢胞が何個かあると言われましたが、
心配ないとのことです。

この痛みが気になり、
ちょうど嚢胞が新たに見つかったところあたりなのです。

先生は明らかな嚢胞所見とのことでしたがどうでしょうか?

あと、私は、左の胸を手術した時に

抗がん剤をすると言われていたのですが、(結局していません)

なにげなく病理結果の紙を見ていたら
抗がん剤の種類は
タキソテール3ヶ月とエンドキサン
って書いてありました。

この抗がん剤は
強いものですか?
私は悪性度が高い又は再発リスクがあると
主治医は見ていると思うんですが、
それに見合ってる抗がん剤なのでしょうか?

それとも軽めの抗がん剤ですか?

支離滅裂な文章で失礼します。

自分が使う予定だった抗がん剤が
どのようなものだったのか
気になってしまって…。

あと、先生、
私は今ホルモン治療をしていますが、
5mmならホルモン治療もしなくてもよかったのですか?
手術で根治ではないのですか?

田澤先生にいつもpt1aで再発した患者さんの記憶がないと言っていただいて本当に救われます。

それは私の年齢、グレード、ki67と同じ患者さんでも再発した人の記憶はないのですか?

 

田澤先生から 【回答12】

こんにちは。田澤です。

「最近、対側の右の胸がズキズキと痛む2週間ほど前にエコーで診てもらうと、嚢胞が何個かある」
⇒女性ホルモンによる刺激症状」です。

 女性ホルモンによる刺激
⇒乳房痛⇒①「乳腺の線維化」⇒②「乳管の閉塞」⇒③「乳管内に液体の貯留」⇒④「嚢胞の形成」となるのです。
 

「先生は明らかな嚢胞所見とのことでしたがどうでしょうか?」
⇒典型的な「乳腺症に伴う嚢胞」となります。
 

「タキソテール3ヶ月とエンドキサン」
⇒TC療法です。
 基本的に「低リスク」で行うものです。
 

「この抗がん剤は強いものですか?」「悪性度が高い又は再発リスクがあると主治医は見ていると思うんですが、それに見合ってる抗がん剤なのでしょうか?」
⇒軽めのものです。
 

「それとも軽めの抗がん剤ですか?」
⇒その通りです。
 

「5mmならホルモン治療もしなくてもよかったのですか?」
⇒ホルモン療法は副作用が(一般的には)軽いので(効果とのバランスを考えると)勧められます。
 

「手術で根治ではないのですか?」
⇒それは誰にも解りません。

 殆どが「手術だけで根治」ですが、中には「ホルモン療法をしなければ再発した方
(ホルモン療法をしたことで再発しなかった方)」や「ホルモン療法をしても再発した方」なども(少数ながら)いる筈なのです。
 自分がそれらの「どちらに該当するのか?」誰にも解らないのです。
 

「それは私の年齢、グレード、ki67と同じ患者さんでも再発した人の記憶はないのですか?」
⇒その通りです。

 
 

 

質問者様から 【質問13】

お返事ありがとうございます。

また質問なのですが、
2285「ホルモン治療の件」さんへの返答で
田澤先生は

このままでもほとんど完治と言っておられますが

昨日の私の返答で

根治は誰にも分からないとおっしゃっています。

それはもっともな返答で理解はしていますが、

2285さんとは浸潤計も変わりません。

その差はやっぱりki67の差ですか?
2285さんは5%で
私は25%なのでその差で根治の差がでるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答13】

こんにちは。田澤です。

「このままほとんど根治」と先の質問者への回答の『殆どが「手術だけで根治」ですが』は全く同義です。

「その差はやっぱりki67の差ですか?2285さんは5%で私は25%なのでその差で根治の差がでるのでしょうか?」
⇒以前、この大きさで「luminalA もBも無意味です」と回答しましたが、そのままお答えします。

 私には全く差をつけたつもりはありません。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問14】

田澤先生、いつも本当にありがとうございます。

質問なんですが、
最近視力が落ちてきて…。

乳がんが目に転移することはありますか?

あと、脳に転移したら視力は落ちますか?

脳に転移したらどのような症状がでますか?

 

田澤先生から 【回答14】

こんにちは。田澤です。

「質問なんですが、最近視力が落ちてきて…。」
⇒眼科に行きましょう。

 乳癌と関連付ける必要は全くありません。
 

「乳がんが目に転移することはありますか?」
⇒「目そのものに転移」することは絶対にありません。(私は見た事がありません、私が見た事がないものは「決して起こらない事」と考えてもらって結構です)

 ただし、お一人だけ(目を動かす神経である)「動眼神経に転移」した方がいらっしゃいました。
 この場合には「有る方向をみるとき物が2重に見える(複視)」の症状がありました。
 

「あと、脳に転移したら視力は落ちますか?」
⇒脳転移では起こりません
 

「脳に転移したらどのような症状がでますか?」
⇒「痙攣」や「片側の麻痺」「運動失調」などが見られます。
 

○ただ、脳転移はあくまでも「血行性転移が進行」しておこるものです。
 他に(遠隔)転移がないのに「脳転移単独」など考える必要はありません。

 視力が落ちたら(脳転移なんか考えずに)眼鏡が必要かもしれないので「眼科へ」行きましょう。
 お腹が痛かったら(内臓転移なんか考えずに)胃炎とか腸炎かもしれないので「消化器科」へ行きましょう。

 ★何もかもを「乳癌の転移と関連付ける」のはナンセンスです。

 
 

 

質問者様から 【質問15】

田澤先生、お返事ありがとうございます。

動眼神経に転移した方がいらっしゃるということですが、
他に何か症状はありましたか?
りょうめともに複視になったのでしょうか?

私の病理結果からすると考えにくいですか?

今日、眼科に行ってきました。

特に乳がんの術後ということは言っていないのですが、乱視がきつく視力も昔から悪いです。

瞳孔を開く目薬をして
中の方まで少し見てもらいましたが特に異常はないということでした。

考えすぎなのでしょうか?
田澤先生の膨大な患者さんの中での動眼神経の転移ということは

稀ということですよね?

動眼神経に転移は稀ですよね?
臓器に転移の方が圧倒的に多いですか?

 

田澤先生から 【回答15】

こんにちは。田澤です。

質問者のケースは「動眼神経への転移では無い」と(間違いなく)思います。

「動眼神経に転移した方がいらっしゃるということですが、他に何か症状はありましたか?りょうめともに複視になったのでしょうか?」
⇒ありません。
 片方の麻痺です。
 

「私の病理結果からすると考えにくいですか?」
⇒全く考えられません。
 

「考えすぎなのでしょうか?」
⇒考え過ぎです。

 「物凄く稀」なことまで「自分に当て嵌める」ことはお勧めしません。
 症状がそもそも事なります。
  

「田澤先生の膨大な患者さんの中での動眼神経の転移ということは稀ということですよね?」
⇒お一人ですから、「物凄く稀」です。
 

「動眼神経に転移は稀ですよね?臓器に転移の方が圧倒的に多いですか?」
⇒稀です。

 臓器転移も「乳癌患者さんの総数からすると、十分稀」です。

 
 

 

質問者様から 【質問16】

田澤先生ありがとうございます。

対側の胸なのですが、
前前回?も質問させてもらいましたが、今度は
上の方が痛みがあります。

二日前くらいから
触ると痛いです。

注意して触ると
しこり?というか
凸凹?したのに触れます。

カチカチではないです。

押すと痛みがあります。

これも女性ホルモンの刺激症状でしょうか?

11月○○日にマンモとエコー
1月の上旬にエコーして
異常なしでした。

 

田澤先生から 【回答16】

こんにちは。田澤です。

「対側の胸なのですが、今度は上の方が痛み」「押すと痛みがあります。これも女性ホルモンの刺激症状でしょうか?」
⇒そうだと思います。

 ホルモン療法もしている筈だし、いろいろな部位が痛むのだと思います。
 乳癌が痛みで「おーい、俺はここにいるぞー。かかってこーい」みたいに教えてくれるものではありません。
 「痛みと乳癌」を結び付けること自体無意味です(どんなにテレビやネットで無意味な情報が錯綜しているとしても)

「11月○○日にマンモとエコー1月の上旬にエコーして異常なしでした。」
⇒perfectです。

 
 

 

質問者様から 【質問17】

田澤先生、いつもお世話になっています。

またいくつか質問お願いします。

過去の質問を読んでいたんですが、
2184「補助治療について」さんの
質問を読んでいて、
少し疑問に思いました。

2184さんは
ki67が27で
私とそんなに変わりません。

ですが、
オンコタイプDXをされていて、
高リスクという結果がかえってきていました。

これはki67が25の私がしても
高リスクということでしょうか…?

ki67だけで
計算はしていないんでしょうか?

二つ目の質問です。

わたしの病理結果は
浸潤性乳菅癌
としか表示されていません。

硬癌か、充実性のタイプか、乳頭性のタイプか
かいてありません。

これも私のタイプが主治医に聞いてもし充実性のタイプや硬癌ならば、
私のリスクは変わってきますか?

いま、田澤先生は
私を低リスクとおっしゃってくれてますが
いかがでしょう?

3つ目の質問です。

いま、私は子供からインフルエンザB型をもらって
インフルにかかっています。

予防接種をしていなかったんですが、
免疫力が落ちていて
インフルにかかったのならば、
再発転移を心配しないとだめですか?
インフルにかかる。
?免疫力が落ちている。
?再発転移の危険性
考えすぎでしょうか?

最後の質問です。

いまの病院は定期検査が
三ヶ月に一度の注射。

半年に一度のエコー、採血、一年に一度のマンモです。

三ヶ月に一度のエコー、採血が望ましいですか?

 

田澤先生から 【回答17】

こんにちは。田澤です。

冷静になって考えてみてください。
もしも「Ki67とOncotype DXが相関(比例)するのであれば」誰も「Oncotype DX」など誰が高いお金を出して行うでしょうか?(Ki67だけで決めてしまいますよね?)

「これはki67が25の私がしても高リスクということでしょうか…?」
⇒無関係です。
 

「ki67だけで計算はしていないんでしょうか?」
⇒当然です。

 Oncotype DXは「21遺伝子の発現パターン」でrecurrence score:RSを計算しているのです。
 もしも「Ki67だけが関連していれば、Oncotype DXをする人はいなくなる」でしょう。(Ki67の結果は皆知っているのですから)
 

「これも私のタイプが主治医に聞いてもし充実性のタイプや硬癌ならば私のリスクは変わってきますか?」
⇒変わりません。
 組織型は全く無関係です。
 

「免疫力が落ちていてインフルにかかったのならば、再発転移を心配しないとだめですか?」
⇒無関係です。
 

「インフルにかかる。?免疫力が落ちている。?再発転移の危険性考えすぎでしょうか?」
⇒考え過ぎです。
 

「半年に一度のエコー、採血、一年に一度のマンモです。三ヶ月に一度のエコー、採血が望ましいですか?」
⇒今のままでも十分、「許容範囲内」です。

 ○質問者は「気にし過ぎ」のようです。
  少し落ち着きましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問18】

田澤先生、早速の温かいお返事ありがとうございます。

またいくつか質問させてください。

私は
脈管浸襲が陰性でした。

これは、lyとv、
どちらとも陰性という意味で理解してもいいんですか?

あと、ホルモン受容体のことなんですが、
エストロゲンが10~50%陽性
プロゲステロンが50%以上陽性
と書いてありますが、
この値は低いのでしょうか?

100%陽性の方に比べると
ホルモン療法が効きにくいということですか?

私は、抗がん剤をしておらず
ホルモン療法にたよるしかありません。

私の値はそんなに低くないですか?
十分高いのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答18】

こんにちは。田澤です。

「私は脈管浸襲が陰性でした。これは、lyとv、どちらとも陰性という意味で理解してもいいんですか?」
⇒その通りです。
 

「あと、ホルモン受容体のことなんですが、エストロゲンが10~50%陽性プロゲステロンが50%以上陽性と書いてありますが、この値は低いのでしょうか?」
⇒低くありません。
 十分です。
 

「100%陽性の方に比べるとホルモン療法が効きにくいということですか?」
⇒全くそんなことはありません。
 

「私の値はそんなに低くないですか?十分高いのでしょうか?」
⇒そんなことに拘るよりも…

 以前「QandA」で質問者から教わった「松井選手」の言葉を処方します。
 (管理番号2345「脈管侵襲について」の質問2)

 ○自分でコントロールできないことは考えないことにしている

★自分で「わざわざ、心配の種を探してきて余計な心配をする」ことは止めにしませんか?

 
 

 

質問者様から 【質問19】

いつもありがとうございます。

先生に教えて頂いた
松井選手の
言葉、読みました。
(管理番号2345「脈管侵襲について」の質問2)

まだ手術をして
1年少し…。
これから少しづつ

そのように考えられるようになるのでしょうか。

無駄な心配をしていることは
重々分かっております。

先生は
そんなことにこだわるよりも…。
とおっしゃいましたが

知りたくてまた聞いてしまいます。

私のホルモン受容体は低くはないのでしょうか?
十分な数値ですか?

これから
時が経つにつれて
私の精神も落ち着きを取り戻したいと思っております。

ただ、毎回なのですが、定期検診の前になると不安になります。

これもだんだん薄れてきてほしいです。

 

田澤先生から 【回答19】

こんにちは。田澤です。

「まだ手術をして1年少し…。これから少しづつそのように考えられるようになるのでしょうか。」
⇒その通りです。
 

「私のホルモン受容体は低くはないのでしょうか?十分な数値ですか?」
⇒低くはありません。
 十分です。

 
 

 

質問者様から 【質問20】

先生、いつもありがとうございます。

胸のエコーは今の所、
1月の頭にしたきりです。

どれくらいの間隔でしないとダメでしょうか?

あと、腹部エコーの頻度も教えてください。

私は、胆嚢にポリープ、
肝臓に水の袋がありますが、結構ある人はいるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答20】

こんにちは。田澤です。

「胸のエコーは今の所、1月の頭にしたきりです。どれくらいの間隔でしないとダメでしょうか?」
⇒3カ月に1回もしくは半年に1回でしょう。
 

「あと、腹部エコーの頻度も教えてください。」
⇒ルーティンでは「そもそも」不要です。

 定期的な腫瘍マーカーで十分です。
 

「私は、胆嚢にポリープ、肝臓に水の袋がありますが、結構ある人はいるのでしょうか?」
⇒沢山います。

 少なくとも乳癌とは全く無関係です。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問21】

毎日毎日、このQ&Aを拝見するのが日課になっております。

いつもありがとうございます。
そして、お疲れ様です。

毎日見てておもうのが
本当に乳がんが多いんだな。
と思うことです。

先生、乳がんは
若年性でも進行が早くならないのですか?
よく若いから早いと聞きますが
なぜはやいのですか?

先生は年間、
多くの患者さんを見てきていますよね。

今まで数多くの患者さんが完治していったと思います。

そこで先生の経験上、ステージ何くらいまでが、完治していますか?

 

田澤先生から 【回答21】

こんにちは。田澤です。

「先生、乳がんは若年性でも進行が早くならないのですか?よく若いから早いと聞きますがなぜはやいのですか?」
⇒「若さは無関係」です。

 その昔、閉経前乳癌が非常に少なかった時代の「若年性乳癌は家族性乳癌の比率が高かった」と思われます。
 しかし、現在「生活様式及びホルモン環境の変化」により、急激に「30歳代の乳癌の増加」があります。
 現在において「若年性乳癌が予後が悪い」などということはありません。

 ○逆に80歳代後半~90歳代では「比較的ゆっくり」だという印象はあります。
 

「そこで先生の経験上、ステージ何くらいまでが、完治していますか?」
⇒ステージ4では10年以上「再燃がなくても」「完治」したと判断することは難しい(それでも数パーセントは、そのような状態となります)

 質問の回答ではステージ3であれば「根治」します。

 ○質問者もよく数字を見て考えてください。

 ステージ1でも5%位は再発するし、一方でステージ3でも60%以上では根治します。
 あくまでも「数字」の話です。
 「早期だから100%根治」するわけでもないし、逆に「ステージ3でも100%再発」するわけでもないのです。

 
 

 

質問者様から 【質問22】

お久しぶりです。
いつもお世話になっております。

ノルバデックスとゾラデックスのホルモン剤治療中です。

普段からおりものが少し多めです。

薄い黄色っぽいおりものが出るのですが、それも副作用でしょうか?
あと、ここ2日ほど、少しだけピンクっぽい出血があります。
(よく見ないとわからないくらいの量です。)
これも副作用でありますか?
子宮体癌のリスクがあるということでしんぱなのですが、
子宮がん検診は今年の1月にしていて異常なしです。

 

田澤先生から 【回答22】

こんにちは。田澤です。

「薄い黄色っぽいおりものが出るのですが、それも副作用でしょうか?」
「あと、ここ2日ほど、少しだけピンクっぽい出血があります。これも副作用でありますか?」

⇒普通の副作用です。

「子宮体癌のリスクがあるということでしんぱなのですが、子宮がん検診は今年の1月にしていて異常なしです。」
⇒子宮体癌の検診にかんしては、「いきなり癌になる」という認識ではなく「まずは、子宮内膜の肥厚」が先行します。

 つまり、「子宮体癌の検診時に、内膜肥厚が無かった(少なくとも、1年後で大丈夫と言われているのですよね?)」わけだから、神経質になる必要はありません。

 
 

 

質問者様から 【質問23】

お久しぶりです。

今日は術後2年半の検査に行ってきました。

腹部エコー、胸のエコー、血液検査、
レントゲン
してきたのですが、
以前から少し脂肪肝があると言われていましたが、
以前より少し肝臓にムラムラについている、
脂肪肝との区別をはっきりするために
念のため造影MRIをとると言われました。

最近、ダイエットをしていて、
痩せたのですが、
ほんとに脂肪肝なのか、検査まで不安です。

どうしても心配で、
乳がんをはじめに見つけてくださった
地元の開業医の先生のところに行って、
またそこでも腹部エコーをしてもらったのですが、
脂肪肝の見え方だけど、
一応MRIしてもらっておきなさい。

と言われました。

田澤先生、どう思われますか?
動揺しているため、文面がおかしくて申し訳ありません。

 

田澤先生から 【回答23】

こんにちは。田澤です。

「脂肪肝の見え方だけど、一応MRIしてもらっておきなさい。」
⇒まさに、「この通り」だと思います。

 心配ありません。





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