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両側乳がん 抗がん剤について

[管理番号:6466]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生
こんにちは。
この度、両側乳がんになり4月末手術済、6月より抗がん剤の予定です。
抗がん剤はAC 3週間に1回の4ク-ル とパクリタキセル1週間に1回の12ク-ルを提示されました。
そこで質問させてください。
私のタイプだと、抗がん剤を半年した場合と3ヶ月のみの場合ではどれだけ予後の再発率が変わるのでしょうか?
仕事をしながら抗がん剤を打つ予定です。
3ヶ月も半年もほとんど変わらないのであれば3ヶ月でいいのではないかと思っております。
(病院は数%変わってくる、と説明してくれました)
私のタイプです。
【左】
浸潤性乳管がん(硬がん)
大きさ:2.3cm 範囲:4cm
リンパ節転移:陰性 0/7
核異型度:3
組織異型度2
リンパ管侵入:あり
ホルモン感受性:有り 各90%
HER2:陰性+2 →追加fish検査で陽性
Ki67:46.4%
全摘後エキスパンダー挿入中
【右】
非浸潤性乳管がん
大きさ:0cm 範囲:2.5cm
リンパ節転移:なし
核異型度:2
組織異型度:3
リンパ管侵入:なし
ホルモン感受性:有り 各90%
HER2:陰性
Ki67:22%
抗がん剤(AC3ヶ月後 パクリタキセル+ハ-セプチン3ヶ月)の後は、放射線とホルモン治療を並行しつつ、放射線後にハ-セプチン9ヶ月の予定です。
①抗がん剤3ヶ月と半年で再発率リスクが何%変わるのか。
②先生でしたらどんな抗がん剤治療を進めますか。
抗がん剤しなから仕事出来るのか不安なりません。
何卒宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①抗がん剤3ヶ月と半年で再発率リスクが何%変わるのか。」
⇒直接比較がないので、誰にも解りません。
 ただ参考になるとしたら
  質問者のように早期癌であると(そもそもの)再発率が低いので、(両レジメンのあいだに)差があるとしても、その差は圧縮されるでしょう。(つまり、殆ど無さそう)
  (イメージ)
    再発率が 50%の人  (3カ月のレジメンで)再発率が30%となり、
(6ヵ月のレジメンで)25%だとすると、その差は5%
     〃    5%の人     〃           3%     
  〃       2.5%     〃  0.5%
「②先生でしたらどんな抗がん剤治療を進めますか。」
⇒私はルミナールタイプでの抗癌剤はTC(3カ月のレジメン)を用います。
 私がアンスラ+タキサン(6ヵ月のレジメン)を用いるのは「トリプルネガティブ」もしくは(ルミナールでも)「ハイリスク」となります。