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意味が分からない

[管理番号:5373]
性別:女性
年齢:40歳
『右乳房下部』に、しこりのようなものがあることに気づきました。
また、同時に痛みもあり、腕を上げると引きつられる感がありました。
ので、乳腺外科に行き診察してもらいました。
【検査結果】
マンモグラフィー⇒正常
エコー⇒嚢胞の中に白い影があるので、「右乳房腫瘍の疑い」があるとのことで、乳腺エコー下穿刺検査を受けました。
【穿刺検査の結果】
悪性ではない。
腫瘍でもない。
乳管過形成?と、言われました。
 ①乳管過形成ってなんですか?
   ☆主治医の先生は、乳管上皮が多く出来ちゃったのね。
と言ってた様に思うんですが、診察室の中では緊張で頭が真っ白になりきちんと聞聞けていたのか不安になるばかりです。
 ②乳管上皮ってなんですか?  ③癌なんですか?
【次回診察】 まだ小さいので、3か月経過観察して過形成が大きくなっている様だったら切除を考えますといわれました。
   私はどうしたら良いのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①乳管過形成ってなんですか?」
⇒乳腺症などに伴って起こる「乳管の増生(増えること)」です。
「②乳管上皮ってなんですか?」
⇒乳管(ミルクを運ぶ管)を構成している細胞(そのもの)です。
 乳腺の腫瘍性の疾患(良性腫瘍や癌など)も、この「乳管上皮」が腫瘍性の変化を起こして生じるのです。
「 ③癌なんですか?」
⇒違います。
 癌であれば「3カ月経過観察」することはないでしょう。
 ただし、「嚢胞内腫瘍に対する細胞診」のようですが、
 本当に、(その結果に)自信があれば、「3カ月後経過観察は(いくらなんでも)短すぎる」ように思います。
 ☆もしも、(本当に3カ月で経過観察しなくてはいけない程、気になるのであれば)「嚢胞内腫瘍の確定診断は外科的生検(摘出)だけ」なのです。
   
「私はどうしたら良いのでしょうか?」
⇒本来、嚢胞内腫瘍に対しては…
 まず細胞診:これでクラス3B以上なら外科的生検へ進みます。
       それ以下なら経過観察でもいいでしょう。(それにしても3カ月は短すぎます。)
       ♯私の個人的感想ですが…
        細胞診の精度に自信がない医師は、(その結果に,自分自身が自信をもてず)「経過観察を短くしがち」となる傾向がありそうです。
        ○本来、細胞診の「乳管過形成」という結果であれば(そして、その結果に自信を持っていれば)、経過観察は「半年または1年」とするでしょう。