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にゅうがんの疑い

[管理番号:2656]
性別:女性
年齢:35歳
初めての質問になります。
宜しくお願い致します。
出産2回(平成19年8月、平成25年1月)
下の子どもの授乳は、平成26年4月くらい(1年11ヶ月前)に終えています。
現在、35歳です。
今まで、大きな病気や怪我はありません。
昨日、毎年の乳がん検診にてマンモグラフィーとエコー検査をしてきました。
そこで、担当の先生から、最近の体調に変化がないかなど、
色々聞かれたので??と思っていたら、疑わしい所見があると…
左の乳頭の少し上と、右の乳頭のすぐ下辺り両方に
マンモグラフィーに白い影があるとのことでした。
前回の検診は1年3ケ月前に、同じようにマンモグラフィーと
エコー検査を併用しましたが異常なしでした。
その時の写真と見比べると、同じような形(位置)の乳腺が
今回は濃くなっており、先生によると直径8ミリでした。
ただ、マンモグラフィーには映っていましたが、
エコーでは両乳房ともしこりは確認できませんでした。
先生は8ミリであれば、エコーでも確認できるはずなんだけど…
とは仰っていましたが、写っていないけれど近親者に乳がんの人が、何名かいらっしゃるので、半年後に再受診をという事で帰ってきました。
私は、子供も小さいですし、仕事も事業拡大が4月から決まっているので、先生が毎月検査が必要とあらば、
毎月伺いますと申し出ましたが、半年後でとの返答でした。
授乳をやめて、その半年後くらいの検査では異常なしで、
今回、マンモグラフィーの画像に白い影が2つあったので、
心穏やかではありません…
自分の心を落ち着かせるために、先生を信用していないとかではなく
セカンドオピニオンを受診しようかと思っていますが、
マンモグラフィーには写ってエコーには写らないしこりはあるのでしょうか?
今は、痛みもなければ、自分で触っても分かりませんし、
体調は、仕事の忙しさからくる疲れはありますが、
他は変わったことはないように思います。
ただ、この2~3年でパニック障害を発症したため
常用の薬はあります。
(アルプラゾラム・ルーラン・シングレア・ザイザル・セファランチン)
また、椎間板を悪くしている為、ロブを服用中です。
先生から、授乳の際の残乳があり石灰化してるかな…などと言ってもらえれば、
ここまで心配はしませんでしたが、それもなく心配でなりません。
半年間、このままで放っておいて大丈夫なのか…
不安になり、ご質問させて頂きました。
宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「担当の先生から、最近の体調に変化がないかなど色々聞かれたので??と思っていたら、疑わしい所見がある」
⇒考え過ぎです。
 たとえ「乳癌の所見があったとしても」それでも「体調の変化とは全く無縁」なのです。
 
「左の乳頭の少し上と、右の乳頭のすぐ下辺り両方にマンモグラフィーに白い影」
「同じような形(位置)の乳腺が今回は濃くなっており、先生によると直径8ミリ」
「マンモグラフィーには映っていましたが、エコーでは両乳房ともしこりは確認できず」
⇒良くあることです。
 「マンモグラフィーは偽陽性が多い」検査です。
 「立体的な乳腺を、挟みつける」ことで(周りより)「濃く写る」ことは良くあるのです。(これをFAD 局所的非対称性陰影と言います)
 ○殆どが(正常)乳腺の重なりなのです。
 
「先生は8ミリであれば、エコーでも確認できるはずなんだけど…」
⇒エコーで確認できなければ、(通常は)「乳腺の重なり」と判断します。
 
「マンモグラフィーには写ってエコーには写らないしこりはあるのでしょうか?」
⇒ありません。(マンモはただの影絵であり、エコーが最終診断なのです)
 強いて言えば「エコーで(技術的な問題で)見逃している」可能性があります。
 その場合の解決策は「造影MRI」です。
 ○質問者が心配ならば、「造影MRI」をやってもらいましょう。
 それでも所見が無ければ、「ただの乳腺の重なり」と判断できます。