乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:398]
性別:女性
年齢:51歳

乳がんと診断されました。

1.9の大きさなので早期発見ですと言われましたが、ある先生が、乳がんは小さくても、乳がんと診断されたら、全身に小さな癌が散らばっているので早期発見でも転移、再発はするものと書かれている本があるそうです。

乳がんは完治しないのでしょうか。

完治して長生きされる人はいないのでしょうか。

死を待たなければと思うと怖くて不安で仕方ありません。

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 かなり「極端な本」を読まれて大変お気の毒です。
 それでは回答します。

回答

「乳がんは完治しないのでしょうか」
⇒完治します。

 大変な誤解をされています。
 日本乳癌学会が出した2004のデータがあります。
 5年無再発生存(再発が一切ない)は1期では90%以上あります。

◎乳癌は大人しいので「5年以降でも再発はありえる」とは言っても数値上は「再発はどんどん少なくなっていきます」
かなりの人が「根治」をするのです。
 

「完治して長生きされる人はいないのでしょうか」
⇒沢山居ます。(上記のとおりです)

 質問者は「おかしな本」と「ネットに出ている極端な情報」に惑わされているだけです。
 「全身病という概念と根治」とは全く関係の無い話なのです。

 私は20年間乳がん患者さんを見ていますが、「早期乳癌」の方は殆ど再発しません。

★不幸にも再発してしまった人が「闘病記」としてネットに露出しているだけであり、「大多数の治ってしまった人たちは露出しないだけ」です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

丁寧な回答ありがとうございました

医者によって見解が違っているので惑わされて不安ばかりが募ります

でもそういう書籍を出されてるのも事実です

情報社会で何を信じていいのか分からなくなります

マンモグラフィと超音波、細胞診検査で乳がんと診断されてからどんな検査をして入院は何日ぐらいするものですか

退院後の治療はどんなものがあるのでしょう

食べてダメな物は?

色々気になります

 

田澤先生から 【回答2】

 おはようございます。田澤です。

 私のように「実際に臨床の現場に立って乳がん患者さんを多数診察してきた医師」と「大学病院などで、診療の傍らに書籍などを書いたり各地で講演をしている医師」の見解の相違でしょう。

 私は「仙台の東○公○病院時代」は「年間で述べ10000人以上の診察」をしてきました。
 「待ち時間が長くて」患者さん達には大変な迷惑をかけましたが、「その患者さん達から大変沢山の勉強」をさせてもらいました
 その経験を今度は、役立てようと私は話をしています。

●(大学病院や有名大病院の医師では到底考えられない程の)膨大な数の「執刀」をし、「その患者さん達の術後治療」をし、「長い期間経過観察」をしてきた私の感覚を信頼してもらうしかないと思います。

回答

「マンモグラフィと超音波、細胞診検査で乳がんと診断されてからどんな検査をして入院は何日ぐらいするものですか」
⇒(私であれば、無駄な細胞診はしませんが…)針生検による組織診断(本来は、これが癌の確定診断となります)を行います。

 そして「術式決定のために、癌の拡がり診断として」乳房MRIを撮影します。
 あとは(全身の確認のための)全身CTと(全身麻酔の為の)術前検査(心電図、採血、呼吸機能、胸部レントゲン)です。

 入院期間は「江戸川病院では」2泊3日ですが、(施設によっては5~6日かもしれません)
 

「退院後の治療はどんなものがあるのでしょう」
⇒(局所療法として)放射線照射、(全身療法として)内分泌療法と化学療法(+分子標的薬)などがあります。
 

乳癌の治療

 乳がんの治療は「局所療法」と「全身療法」によって成り立っています。
 

  • 「局所療法」 
    乳腺及び領域リンパ節の部分に対してだけの治療
    手術と放射線照射があります。 ※手術なしで放射線照射単独はありえません。
    ①乳房温存術の場合 術後に必ず「温存乳房照射」を行います。
    ②乳房切除の場合 原則、「術後照射はありません」 しかし、「リンパ節転移陽性」の場合には「胸壁+鎖骨上リンパ節」照射を行うことが多い
     
  • 「全身療法」 
    血液の中に入って、全身に作用する治療
    術前化学療法のように、「術前」に行う事もありますが(小さくしてから手術する)、殆どは術後に「再発予防目的で」行われます。
    ①ホルモン療法が効く場合⇒ホルモン療法
    ②ホルモン療法が効かない場合⇒化学療法
    ③HER2陽性の場合⇒ハーセプチン(分子標的薬)+化学療法
    実際には①の中にも化学療法も適応となる場合(luminal B)や①+③の場合(luminal B HER2陽性)などもあります。

「食べてダメな物は?」
⇒エビデンスとしてしっかりしている(確実なもの)は殆どありません。
イソフラボンも「摂り過ぎ」は良くないと言われています。

●また閉経後の肥満は良くないので、その意味では「カロリーの高いもの」には注意が必要です。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

先生は沢山の患者さんを診て来られた経験で治る病気だと仰られるのが分かりました

ネットに惑わされず先生の言葉を信じて治るんだと心穏やかに手術迄を過ごそうと思います

大学病院の先生を 信頼して手術をしようと思ってるのですが、治療数163,手術135とネットに出ておりました

先生の数に比べると少なく感じますが手術数が少ないからといって治療できないわけではないと思いますが、東京まで行くことは出来ないのでお任せしようと思ってます

 

田澤先生から 【回答3】

 おはようございます。田澤です。

 ネットなど情報が溢れているこの時代、「テレビに出ているような、有名な(大学病院の)先生」が話をしている内容など「駆け出しの乳腺外科医でも知っている」そんな時代となりました。

 ただ「最新の知識」だけでは十分ではありません。

 「最新の知識は、自分の経験の中で消化」してこそ「最善の治療として活きる」ものだと思っています。

 これからの治療を前向きに捉えてください。

 
 

 

質問者様から 【質問4 手術について】

先生の経験を聞くと、大学病院で手術するのが、ちょっと不安になりました

近くに住んでいたら今すぐ先生に見ていただきたいと思ってしまいます

しかし、諸々あり、こちらでの手術になると思います

不安で眠れなくなりそうです

これからも、質問しても構わないでしょうか

よろしくお願いします

 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。

 私のように「少数精鋭主義で、大変な数の手術や診療を行う」病院での長期にわたる境遇は非常に珍しいというか全国的に皆無です。(いくつかの条件が重なって、成立しました)

 どうしても「患者数が増加すると」○研○明病院の例をみるまでもなく、「大人数体制」をとってしまいます。
 結局「施設としての症例数が多くても」「医師が多ければ」一人一人の「執刀経験のみならず、治療経験」も大したものにはなりません。
 自分が「執刀」したり、自分で「主治医として外来で診療」しない限り、本当の経験にはなりません。

 それで、私は「その経験」を少しでも役立てようと「このQ and A」を行っています。
 是非、今後もお役立てください。

 
 

 

質問者様から 【感想5】

このQ&Aで乳がんでも治るんだと思える様にぜひ続けて欲しいと思います

どんな小さな不安も この先の不安も丁寧に答えて下さること感謝の気持ちでいっぱいです

先生は 大学病院での手術はお勧めされてないのでしょうか

きちんとした治療は期待しても大丈夫でしょうか

先生のような経験豊かな方が全国に居るのでしょうか

私の身近に居たらと心から思います





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