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乳がんの転移、、今後の治療について。

[管理番号:6381]
性別:女性
年齢:40歳
はじめまして。
2年9ヶ月前に左乳房にシコリがあり病院にてセンチネル生検を行い乳がんと診断されました。
サブタイプは
ルミナールB
ホルモン+
HER2-
Ki67 70%
ステージ ギリギリ1 (2cm)
リンパ節転移無し
グレード2
と診断されました。
診断~2週間後
左乳房全摘出手術を受けまして
術後~抗がん剤
(ドセタキセル、エンドキサン)
を4サイクル受けた後
近所の乳腺科にて経過モニタリング(半年に1度の血液検査)
及びタモキシフェンの処方
(3ヶ月に1度)
をして頂いていました。
術後タモキシフェンを服用し続け2年以上何も無く過ごしていましたが
今年2月頃から腰の痛みが有り、先月始めにその先生からマーカーの数値(CA15-3)が基準値を超えたので要検査と言われました。
直ぐに病院にてCT、腹部エコーを行った結果、左の腰骨と肝臓に転移が見つかりました。
そこで先生にご質問があります。
その①
3ヶ月に1度の問診、触診、半年に1度の血液検査でモニタリングを行なっていたにも関わらず、転移が見つかった時には肝、骨転移という結果に正直ショックを隠せませんでした。
素人ながら半年もしくは年に一度でもエコーで調べるかCTを撮っていれば肝、もしくは骨転移のどちらかは防げたか進行を遅らせることが出来たのではないかと思うのですが先生から見てモニタリングの内容は妥当でしょうか?
当方のような種類、ステージの乳がんでは半年に一度の血液検査のみでの経過観察が普通なのですか?
上記の答えを聞いたところでどうにもならない事は分かってはいるのですが
先生にお答え頂けると少しは納得出来ると思いますので宜しくお願い致します。
その②
現在タモキシフェン継続+リュープリン、腰骨がこれ以上溶けるのを防ぐために月1度ランマークを注射してます。
今後の治療として5月末に違う病院(担当医の紹介)にて再度造影CTを受け、肝腫瘍の大きさを調べた後
治験に参加する予定です。
治験内容はニボルマブ、ベバシズバム、パクリタキセル、になります。
治験なので副作用や効果があるか等、不安もありダメと分かってはいてもネットで色々調べてしまいます。
ネットを調べれば調べるほど、色々な治療方法が出て来ますよね。
遺伝子治療(壊れた遺伝子を修復することにより抗がん剤の効き目が増すそうです。)や免疫治療等の治療費200万~300万という保険適応外の高いやつです。
一概には言えないと思いますが、このような自由診療(保険適用外)の治療方は先生から見て効果あると思いますか?
今後の治療方針を決める為に、是非ともご意見をお聞かせくださいませ。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「先生から見てモニタリングの内容は妥当でしょうか?」
⇒再発は「モニタリング」で防ぐことはできないのです。
 極論を言えば「月に1回CTを撮ればいいのか?」となります。
 やはり「費用対効果」のバランスは必要となります。
 ☆エビデンスでは(エコーや骨シンチは勿論のこと)腫瘍マーカーも「意味無し」となっています。 唯一が「年に1回のマンモ」なのです。
「当方のような種類、ステージの乳がんでは半年に一度の血液検査のみでの経過観察が普通なのですか?」
⇒普通かどうかは…
 施設によりやり方はあるでしょうが…
 妥当だと思います。
「このような自由診療(保険適用外)の治療方は先生から見て効果あると思いますか?」
⇒思いません。(だから保険診療にならないのです)