乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5199]
性別:女性
年齢:30歳

初めまして、シコリを見つけてから2週間後に乳腺外来を受診。

マンモ・エコー・触診・バネ式の生検をしました。

3週間後結果は悪性が極めて高い乳癌であるとの診断。

紹介状とともに渡された検査結果は

右乳癌
Ki-67 90%
ER +/-(1~5%)
PgR-
HER2 FISH増幅あり

病理組織所見
(検体適正,悪性)
計4本
いずれにも大小充実性胞巣を形成して浸潤性に増殖を示す腫瘍を見る(免疫組織化学p63にて筋上皮の消失を確認)。

乳管内の腫瘍成分もわずかに見られる。

腫瘍細胞には核腫大や核形不整等の異型を高度に見る。

また、腫瘍細胞は両染性または一部好酸性の豊富な胞体を有し、一部では個細胞角化は示唆する細胞もある。

腫瘍胞巣には一部で壊死を伴う。

Mitosisが目立ち、atypial mitosisも散見される。

免疫組織化学的に、腫瘍細胞はcK5/6(びまん性に+)、p63(5割前後に+である)。

以上より、通常型のinvasive ductal carcinomaとは異なる像で、扁平上皮への分化を窺わせるinvasive carcinomaである。

核グレード分類:Grade 3(6点)
核異型スコア(3)+核分裂像スコア(3)
免疫組織化学的に、Ki-67陽性率は90%前後である。

上記の通りでした。

2日後に紹介状を頂いた先の病院へ診察と追加の検査をしてもらいに行きます。

先生でしたらどのように治療を進めていかれますか?
お忙しい中大変恐縮ですが、ご教示いただけましたら幸いです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

非常に重要な視点が欠けています。
「腫瘍の大きさ」と「リンパ節転移の(画像上の)状況」です。
 ♯これらがステージの要素です。

★上記に意識が向かわずに「悪性度が極めて高い乳癌」と言う方にのみ注意が向けられてしまったのは「担当医の責任」と言えます。

「先生でしたらどのように治療を進めていかれますか?」
⇒「腫瘍径が不明」なので術式(全摘なのか温存なのか?)は解りませんが、当然「手術先行」となります。
 そして術後に(HER2陽性なので)「抗HER2療法」を行います。

☆その紹介先では
 1.HER2が陽性だから術前化学療法(「目に見えない癌細胞」とか、「術前に行うと化学療法が効いているのかどうか解る」とか、適当な理由をつけられることでしょう)
 2.CT,PETや骨シンチなどの無駄な被爆検査

 上記を提案されることでしょう。
 選択されるのは(勿論)質問者の自由ですが、30歳で被爆の大きく(無駄な)検査は止めた方が身体のためです。(遠隔転移などありません)

 
 

 

質問者様から 【質問2】

再質問
性別:女性
年齢:30歳

[管理番号:5199]
性別:女性
年齢:30歳
既婚:子供2人
右乳癌
Ki-67 90%
ER +/-(1~5%)
PgR-
HER2 FISH増幅あり
乳癌診断:乳腺○○クリニック○○
紹介先病院:○○総合病院

先日はお忙しい中、お返事ありがとうございます。

紹介先病院へ行き、執刀してくださる先生と話をしてきましたのでご相談させてください。

また、先日質問させて頂いてから時間が経っていませんが手術を早急にしてもらえることになったため、再質問することをお許しください。

>非常に重要な視点が欠けています。

「腫瘍の大きさ」と「リンパ節転移の(画像上の)状況」です。

 ♯これらがステージの要素です。

⇒エコー判断での大きさは1.6cmと言われ、場所は右AC領域との記載があります。

  しかし、最初に行った乳腺外来でのエコーでは細くて映っていなかった腫瘍から伸びている乳管?の広がりが乳頭へ向かって太くなっている。

  腫瘍から見える乳管の先までを計ると2.5cmくらいになっていると言われました。

  新たに撮ったエコーでリンパに腫れが見えたので触診してもらい、触診してもわかる大きさではなかったらしいですが針をさして吸引をしてもらいました。

  (その後、こちらのサイトを見て「術中センチネルリンパ節生検するのだからこの検査の意味は…?」と思いましたが。)
 この検査結果次第でリンパへの転移の有り無しが正確にわかるということですか?
  (こちらの先生の精度はわかりかねますが…)
  それとも結果がどちらにせよ、手術中にセンチネルリンパ検査をするのですか?
  穿刺吸引細胞診の結果が陽性でもセンチネルリンパ検査をし、陰性に覆ることはあるの事でしょうか?
   

>1.HER2が陽性だから術前化学療法(「目に見えない癌細胞」とか、「術前に
行うと化学療法が効いているのかどうか解る」とか、適当な理由をつけられることでしょう)
 2.CT,PETや骨シンチなどの無駄な被爆検査
上記を提案されることでしょう。

 選択されるのは(勿論)質問者の自由ですが、30歳で被爆の大きく(無駄な)検査は止めた方が身体のためです。
(遠隔転移などありません)
⇒乳腺外来のエコーを見直すとやはり1.6cmほど。

  腫瘍の大きさが3週間で1cm大きくなったのはとてもまれな事だがKi-67の値を考えると可能性はありえるとの事。

  この大きさでも遠隔転移はないといって頂ける大きさでしょうか?
 紹介先先生は30歳という年齢、腫瘍の成長を考えると一刻も早く手術しましょう。

と言って下さいました。

  しかし田澤先生が不要とお考えのCTについては、意見をお伺いしたところ
 「年齢も若いし念のため。
長い人生で見たときに今回のCTは大事。
けして何回も撮るものではない。
僕も今までの人生で1回撮っただけです。」と言われました。

急に大きくなった腫瘍のことも不安で、結婚し子供も居るため「今後の局所再発のリスクを考えると全摘してしまおう」との思いが強くなってきました。

 全摘しリンパ節への転移が無ければ術後の放射線治療は無しという考え方でいいでしょうか?

紹介先病院の先生は
 「本来は今日こうして初めて来て頂いてから1ヶ月は空いてから手術となるのが普通なのですが、速度を考えると最短で12日後の8月(中旬)日に手術することが可能です。

  次の日からお盆休みに入ってしまいますが、術後2日は近くに居るからすぐ来れますからね。

  言い方は悪いが、体の中ではなく外についてるコブを取るだけ。

  午前中手術したら夜から普通にご飯も食べれるから不安になることないですから。

  まだ悩んでいるのであれば、MRIで腫瘍の広がりの結果をみて全摘にするかを7日後に決めましょう。

  ほとんど可能性はありませんが、他臓器に腫瘍が見つかった場合は抗がん剤を先にしましょうね。」
 と話をしてくださいました。

FISH陽性だった為、術後に抗がん剤を服用することは必須なのだと覚悟しております。

 組み合わせとして「weeklyPTX + HER2」or「TC + HER2」が適していますか?
 アレルギーで服用している薬(フェキソフェナジン、プランカスト)と一緒に服用できるものですか?

田澤先生にこのような形でセカンドオピニオンをして頂ける時代に感謝です…
 乳がん患者のケースは千差万別。

 私のケースの場合、田澤先生でしたらどのように治療してくださいますか?

伝え忘れをしてしまい、度々の質問になりお手間をおかけします。

 回答の出ている質問をしてしまっていたら申し訳ありません。

 自分の癌はどのようなものかきちんと向き合いたい為、貴重な過去回答とコラムを読み漁っています!
乳がんと宣告されてからめまぐるしく過ぎていく日。

 入院準備、抗がん剤開始前の準備、再建するか…
 考えることが多くて悩んでる暇、落ち込んでる暇もないです(笑)

お忙しい中申し訳ありませんが、またアドバイスをいただけると嬉しいです。

 よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「この検査結果次第でリンパへの転移の有り無しが正確にわかるということですか?」
⇒細胞診が上手くできる医師が少ないことを危惧しています。

 もしも「クラスⅤ」と出れば(センチネルリンパ節生検は行わずに)「(いきなり)腋窩郭清」となります。

「それとも結果がどちらにせよ、手術中にセンチネルリンパ検査をするのですか?」
⇒陰性であっても(当然、細胞診の偽陰性は有りうるので)「センチネルリンパ節生検を行う」ことになります。

「穿刺吸引細胞診の結果が陽性でもセンチネルリンパ検査をし、陰性に覆ることはあるの事でしょうか?」
⇒それはあってはいけないことなので、「絶対確実」でない限り「細胞診を陽性としてはいけない」のです。

「腫瘍の大きさが3週間で1cm大きくなったのはとてもまれな事だがKi-67の値を考えると可能性はありえるとの事。」
⇒ありえません。

「この大きさでも遠隔転移はないといって頂ける大きさでしょうか?」
⇒勿論です。

「全摘しリンパ節への転移が無ければ術後の放射線治療は無しという考え方でいいでしょうか?」
⇒その通りです。

「言い方は悪いが、体の中ではなく外についてるコブを取るだけ。」
⇒これは概念としては正しい。

 つまり、「術後に大変なことになることは決して無い」ということです。

「ほとんど可能性はありませんが」
⇒その通りです。

「組み合わせとして「weeklyPTX + HER2」or「TC + HER2」が適していますか?
 アレルギーで服用している薬(フェキソフェナジン、プランカスト)と一緒に服用できるものですか?」

⇒その通りです。

「私のケースの場合、田澤先生でしたらどのように治療してくださいますか?」
⇒CTは不要ですが…

 この施設の方針で間違いはありません。(「HER2陽性だから、術前化学療法をしましょう」と言わなかっただけ、どこぞの大学病院などより、よっぽど好感がもてます)

 
 

 

質問者様から 【質問3】

全摘後治療方針のご相談
性別:女性
年齢:30歳

[管理番号:5199]

先日はありがとうございました。

手術先行を希望し全摘・腋窩郭清を終えました。

触ってわかる腫瘍が無くなったことでスッキリし、術後7日で退院しました。

術後病理はまだ出てきておりません。

治療法についてご相談させてください。

▼術前病理
右乳癌(AC領域)
Ki-67 90%
ER +/-(1~5%)
PgR-
HER2 FISH増幅あり
核グレード分類 Greade3(6点)
核異型スコア(3)+核分裂像スコア(3)
ステージ2b(ⅡB)
リンパ節転移有り
 エコーにて腫れが認められ穿刺吸引細胞診陽性

主治医から抗がん剤について希望はあるか聞かれ、田澤先生に回答頂いた
「weeklyPTX + HER2」or「TC + HER2」
上記を伝えたところ、主治医から
「AC+T>TC≧AC>>>CMF」
「AC(ドキソルビシン3ヶ月)した後、T(3ヶ月)+ハーセプチン(12ヶ月)をしませんか?」
「抗がん剤が終わってハーセプチン単剤になったら放射線治療しましょう」
上記の答えが返ってきました。

 
【質問1】
主治医に提示された抗がん剤のプランは私にとっていかがですか?
リンパへの複数転移があった場合ステージがあがりますが、その場合も治療内容の変更はありませんか?

【質問2】
抗がん剤を3ヶ月ではなく6ヶ月にすると、“予後・再発率・生存率”はどのくらいの
上乗せ効果があるのでしょうか?
上乗せ効果が少しでもあるなら6ヶ月やりぬく覚悟で挑みますが、同等の効果が得られる
短期間の治療法は他にありますか?

【質問3】
田澤先生に聞くことで無かったらすみません。

入院手術をした病院には放射線治療をする施設が無いため、トモセラピーを取り扱っている江戸川病院で受けたいと思っております。

入院している病院からの紹介状がないと通えませんか?
また紹介状のことをよくわかっていないのですが…
あるとないとでは何が違うのでしょうか?

お忙しい中恐れいりますが、また回答いただけましたら幸いです。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「【質問1】主治医に提示された抗がん剤のプランは私にとっていかがですか?」
⇒所謂スタンダードレジメンです。(アンスラサイクリン+タキサン)

 それに対して私がコメントしたのが「非アンスラサイクリンレジメン」となります。

 勿論(副作用や投与期間の問題はありますが)スタンダードレジメンが悪いわけではありません。

「抗がん剤を3ヶ月ではなく6ヶ月にすると、“予後・再発率・生存率”はどのくらいの上乗せ効果があるのでしょうか?」
⇒直接比較はありません。

「トモセラピーを取り扱っている江戸川病院で受けたいと思っております。」
⇒直接「放射線科」に受診予約をしてください。

「また紹介状のことをよくわかっていないのですが…あるとないとでは何が違うのでしょうか?」
⇒紹介状が無ければ受け入れないでしょう。





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