乳がん手術は江戸川病院・東京

[管理番号:6351]
性別:女性
年齢:47歳

初めまして。

先月、乳がん腫瘍切除の手術を受けました。

骨シンチ、CT、およびリンパ節生検の結果は他に転移は見られずです。

切除した病理片の病理組織検査の結果が出て、今後の治療方針を提示されています。

浸潤性乳管癌9mm、ホルモン感受性有、HER2陽性とのことで詳細は下記の通りです。

Comedo type,cribriform typeのDCISの象と共に小索状に呈して浸潤・増殖する腫瘍を認めるとのこと。

G(e1)(乳腺組織内に限局)、INFα、ly1、v0、神経侵襲(-)R1 MP3
Nec0
NATP2 Tubular formation1 Mitosis1 3/10HPF Histological grade1(socore4)
DCISを含む病変:1.2×1.0cm 腫瘍浸潤径:0.9×0.8cm
ER100%、PgR100%
HER2:score3+
Ki67:8.9%
Geminin7.6%

切除は完全に取り切っているが、上記の結果を受けて、担当医から3つの選択肢を検討するように言われています。

 1.ホルモン治療のみ タモキシフェンのみ5年(~10年)

 2.ホルモン治療+抗HER タモキシフェン5年 + ハーセプチン1年(3週に1回)

 3.ホルモン治療+抗HER+抗がん剤 タモキシフェン5年 + ハーセプチン1年(3週に1回)+ パクリタキセル3か月(週1×12回)

 加えて放射線を部位に5週間程度照射となります。

抗がん剤治療まではいいか(正直いやと。。。)と考えておりますが、
 1.のホルモン治療のみで良いのか?
 2.抗HER治療も受けるべきか?
 3.抗HERやるなら抗がん剤もセットになるのか?
浸潤径が9mmと微妙でHER2が+3でと考えが堂々巡りでまとまりません。

抗HERのみなら意味がない?ならば抗がん剤も。
でも抗がん剤までは要らないのでは?といった感じです。

先生ならどう考えますでしょうか、ご教示願えますと助かります。
  

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

そもそも「用語的に誤り」があります。
☆抗HER2療法とは「抗癌剤+HER」のことをいい、「HER単独」のことではありません。

更に重要なことは
①(抗癌剤抜きの)「HER単独療法(これは、しつこいようですが、抗HER2療法とはいいません)」にはエビデンスがなく、本来絶対に行ってはいけない治療である。
② ①のことを知っていても平気で「早期だから」という強引な理由で「HER単独」を勧める医師はいますが、それは本来あってはいけないことである。

☆抗HER2療法(当然、抗癌剤+HERのこと)の適応は「浸潤径>5mm」 だが、「5mm≦浸潤径<10mmでは考慮する」に留まります。

「1.のホルモン治療のみで良いのか?」「2.抗HER治療も受けるべきか?」
⇒抗HER2療法(しつこいようですが、抗癌剤+HERのことです)の適応はありますが、「浸潤径<10mmなのでホルモン療法単独でも許容」されます。

「3.抗HERやるなら抗がん剤もセットになるのか?」
⇒当然!(決してHER単独は、やってはいけません)
 

「先生ならどう考えますでしょうか」
⇒当然、抗HER2療法((化学療法+HER)を勧めます。(適応がありますから)

 ただ、化学療法に抵抗があるのであれば「ホルモン療法単独」とします。

 
☆HER単独は絶対にやりません。
 「ホルモン療法単独」もしくは「抗HER2療法]となります。





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