乳がん手術は江戸川病院・東京

[管理番号:5942]
性別:女性
年齢:63歳

いつもお忙しいのにこうしたコラムがあることにとても感謝しております。
バックナンバー0001から毎日拝読しております。
是非教えていただきたいのですが。

今月初旬、家族性(母も81歳でたまたま造影剤を使ったCTにて乳癌がわかり全摘)左上部外側(8mm)浸潤癌1期と告知。

センチネルリンパ節生検ですが、その結果転移なし・転移があっても微小でそのままでよい場合・腋窩リンパ節郭清・郭清なし等の確率はどの位でしょうか?

それから以前B型肝炎の人の質問がありましたが、私は発症したこともないのですがHBSは+です。
治療法はそこに書かれていたのと同じでしょうか?
部分切除した場合のその後放射線治療が必要になった場合心配です。

田澤先生は全摘で腋窩リンパ節郭清を勧められますか?

宜しくお願いいたします!

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「センチネルリンパ節生検ですが、その結果転移なし・転移があっても微小でそのままでよい場合・腋窩リンパ節郭清・郭清なし等の確率はどの位でしょうか?」
⇒腫瘍の大きさで様々だから、そもそも無意味な数字です。

 8mmの乳癌でエコーでリンパ節転移無しの診断(だから1期というわけです)であれば、「センチネルリンパ節転移陽性の可能性は、かなり低い」と言えます。

「私は発症したこともないのですがHBSは+です。」
「治療法はそこに書かれていたのと同じでしょうか?」

⇒抗癌剤する場合には、そうなりますが…

 かなりの早期乳癌なので「抗癌剤ありき」で考える必要は全くありません。


「部分切除した場合のその後放射線治療が必要になった場合心配」

⇒?

 部分切除した場合には「放射線治療を術後に行う事が前提」となります。

「田澤先生は全摘で腋窩リンパ節郭清を勧められますか?」
⇒それを勧める理由が全くありません。

 以下のようにシンプルに考えましょう。
 1.全摘するか?
  ⇒MRIでの拡がり診断で決めましょう。

 2.腋窩郭清するか?
  ⇒まずはセンチネルリンパ節生検をしましょう。(それで陰性であれば不要です)

 
 

 

質問者様から 【質問2 術後病理結果及び補助療法】

性別:女性
年齢:63歳

私よりも重篤ながん手術を経験されている方が多い中、大切なひと枠をいただき、質問させていただきます。

2週間前に、エコーで1?未満の腫瘍摘出手術を受け、病理結果が出ました。

術式: 乳房温存・センチネルリンパ節生検 組織型:硬癌
大きさ0.3cm
リンパ節転移: なし センチネルリンパ節生検(0/2) 核異型:G2
  
リンパ管浸潤:あり  ER: 陽性 8+ PgR: 陽性 7+
Her2: 陰性
病気診断: T1 NO MO  病気: ステージⅠ  以上です。

●ホルモン受容体の所で8+とか7+はどういう意味でしょうか?
●又、ホルモン療法で「飲みますか?」と聞かれ、(核異型がG1を予想
していたのにG2だったので、)飲むことにしました。
1か月分処方して
いただき、5年間服用とのことです。

アナストロゾール錠1mg「サンド」を一日一回朝食後に服用です。

HBS+で肝炎は発症したことはこれまでないですが、副作用や肝機能に影響は出てこないか心配です。
特に飲む必要がなければ、頭痛がしたとか空咳が出たとか言って、早めに止めていただいたほうが良いでしょうか? 
宜しくお願い致しいます。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

3mmの癌で「念には念をいれて」方式でホルモン療法をやることは、「メリットとデメリット」のバランスを著しく欠くことだと思います。

「●ホルモン受容体の所で8+とか7+はどういう意味でしょうか?」
⇒以下のallred scoreでのPS+ISの数値のことです。

 「ER & PgR の数値とは一体どのようなやりかたで出されているのでしょうか。色の濃度なのでしょうか。」
⇒基本的には「染まっている割合」です。

 100の細胞の内1個が染色されれば「1%」となります。
 この%を用いた判定法がJ-scoreです。

 J-score
  Score 0:染色される細胞が無い
  Score 1 〃     1%未満
  Score 2 〃     1~10%
Score 3 〃     10%以上(50%未満を3a, 50%以上は3b)
    Score 0を陰性
    Score 1,2を境界域
    Score 3を陽性

⇒更に「染まっている割合」と「染まっている濃度(強度)」の組み合わせがAllred
scoreです。

 Allred score
  染色細胞割合(PS) 1:染色される細胞が0~1/100
2:    〃   1/100~1/10
3: 〃   1/10~1/3
4: 〃   1/3~2/3
5: 〃   2/3~1

染色強度(IS) 0:全く染まっていない
          1:弱く染まっている
          2:中間程度に染まっている
           3:強く染まっている。

  ♯判定基準 染色細胞割合(PS)+染色強度(IS)=TSとして3以上を陽性

「早めに止めていただいたほうが良いでしょうか?」
⇒B型キャリアの影響は無いとは思いますが…

 デメリットの方が大きいように思います。

 
 

 

質問者様から 【質問3 放射線治療説明同意文書】

性別:女性
年齢:63歳

先日はお忙しい中、タイムリーなご回答大変ありがとうございました。

●その後、主治医には「飲まない」ことを伝えました。

●ホルモン受容体の所の数値、%、陰性・陽性等の判定法がすべてわかりました!非常にわかりやすいご説明大変ありがとうございました。

●今回お聞きしたいのは、晩期(治療後数か月から数年後に起こる有害事象(合併症)ですが、乳房の変形・肺繊維症・心臓障害(不整脈が起こることがあります)・手/腕のリンパ浮腫(放射線治療後数か月以上経ってから発生する)・肋骨骨折・発がん(極めてまれですが、放射線照射部位に発がんするリスクがあります)・体側乳がん等が挙げられていますが、どの位の確率で起こるのでしょうか?
 例えば、100人に一人とかですか?放射線医師が私の背後に看護師を一人座らせてすべて読み上げ、私の同意を確認していました。

早期発見で手術を済ませ、今度はこんなリスクを抱え込むことになるのかと思ったら、気持ちが大変落ち込んでしまいました。

私は術後33日目からリニアックで寡分割照射を開始することになっています。

宜しくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「どの位の確率で起こるのでしょうか? 例えば、100人に一人とかですか?」
⇒私は「放射線科医ではない」ので、正確な数字は当然解りません。

 私の印象では「晩期障害は殆どない(1/100?)」

 
 

 

質問者様から 【質問4 放射線治療終了後の長期にわたるフォローアップ計画について】

性別:女性
年齢:63歳

いつも田澤先生には大変お世話になっております。
グッドタイミングでご回答いただけるので、人生捨てたもんじゃないな、と思いながら天からの声として受け取っております。

今月末で放射線(結局25回の通常のにしました)が終了となりますが、放射線科の方は終了後10日後前後位が一番辛い時期になるそうで、
診察があるそうですが、それが終わると乳腺外科に戻されるそうです。

私の場合、ホルモン療法のお薬は体調を崩し、3mmの硬癌でしたので、飲む必要もないので止めていただいています。
所が先日ちょっと耳に入ったのですが、乳腺外科の主治医がまた飲ませたい様なお話をされていたそうなのですが、そうでもしないと私のフォローアップはなくなってしまうのでしょうか?そのことを教えてくれた看護士は、私にアナストロゾールを飲む気がないのを知ると、「あらそんな人なの!じゃあもう診てあげないよ!」と意地悪されてしまいました。
最初は主治医のお口添えがあったようなので親切だったのに、その後は放射線科に行っても知らんぷり。
飲まなくても(先生の面目を立てて)処方箋だけ受け取ってフォローアップしていただくのが今時の常識なのでしょうか?私の友人が約20年前にもこの医師から全摘手術を受けて、非浸潤性の乳管癌だったのですが、5年間ホルモン療法を受けたと言っています。
昔と今とでは違うのかもしれませんが・・・数日後に、主治医の診察が一か月ぶりに入っていますが、もう来なくていいですよ、という話になって終わるのか、通常の診察だったら、私が気を利かせて、帰り際に「処方箋頂いていきますけど」と言えば、放射線科の看護士も態度を和らげる丸く収まるのでしょうか・・・私は、患者に向かってそんなことを言う看護士は願い下げですが、最初だけとても親切だったので気になります。

●田澤先生なら、無治療でもう通院の必要はなしということになるのでしょうか?6か月ごとにエコー検査とかしますか?

また術後の乳房の傷が拘縮してしまい、陥凹しています。
乳輪が皮膚との境目から上の傷(5cm)に引っ張られて、乳輪には傷はないのですが、
皮膚の傷と一直線に乳輪にも傷があるかのように皺が寄っています。
傷そのものもひきつって皺が寄っています。
乳輪乳頭の左右のバランスは極端に悪くはないので夫はそれでいい、と言ってくれてはいますが、放射線科の医師はとても良い方で、「(主治医に)言った方がいいな~」と気にしてくれています。
またそれについては、後日ご相談させてください。

宜しくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
物事には「バランスが必要」です。

3mmの浸潤癌でホルモン療法をやらないことは正しいことだと(私は)思います。

「●田澤先生なら、無治療でもう通院の必要はなしということになるのでしょうか?
6か月ごとにエコー検査とかしますか?」

⇒無治療の場合には(通常のリスクなら)「半年」ですが、質問者のようなlow riskの場合には「1年」としています。





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