乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3179]
性別:女性
年齢:49歳

少々長くなりますが、すみません。

約20年前、左乳房のしこりを発見。
その際には細胞診の結果、良性でした。
以後ほぼ毎年、同じ医療機関で乳がん検診(マンモ+触診)を受けていました。

近年の経過では、
2012 良性石灰化(左右)
2013 カテゴリー2 良性石灰化(左右)
2014 カテゴリー2 良性石灰化(左右)
    要精密検査 カテゴリー3 構築の乱れ(左)
   ・・・9月 MRI検査の結果 経過観察、年1度の検診でよい
    左乳房の左下に小さなしこりを感じると話しましたが、
    心配無用と言われました。
 
2015 カテゴリー2 要鑑別石灰化(左右)
   ・・・経過観察 心配ありませんとあり
2015 約半年後 
   ほかの病院での乳癌検診を受診(マンモとエコー)
   カテゴリー2 6か月後に要再検とあり
半年後
2016 左乳房のしこりが気になり外来受診
   マンモ・エコーでしこりを確認。
針生検・細胞診を行い、
   結果は左胸に2センチ弱のがん。
腋窩リンパへの転移あり。

   CT検査、MRI、骨シンチの予定が入り、
   現段階ではステージ2以上で、残りの検査結果で遠隔転移があれ
   ばステージ4だと言われました。

毎年健診を受けていたのに??と思わずにはいられません。

2014年の検診の際にはすでに乳癌であり、これまで放置してしまったということでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

左乳癌の診断ですね。お気持ち、お察しします。
そのしこりは「2014年左下に自覚したしこり」ですか?

質問者には気の毒のことですが、一番の問題は「2014にMRIで異常無だから、左下のしこりは大丈夫」だとしたことです。
○診断にMRIを用いることがまずは最大の「誤り」そして、それを「免罪符」として「MRIで異常がないから大丈夫」とする、その医師の姿勢が大問題なのです。

「毎年健診を受けていたのに??と思わずにはいられません。」
⇒残念ながら検診には精度の問題があります。
 

「2014年の検診の際にはすでに乳癌であり、これまで放置してしまったということでしょうか。」
⇒左下のしこりと同じものなのでしょうか?
 それであれば、そういうことになります。

○ただ、少なくとも「2015エコーをして、半年後要再検」とあったものには間違いないようです。
 そこで(半年後ではなく)要精査となっていれば…

 ただ、ステージ4などということはないので、(無駄な骨シンチなどよりも)治療をすすめましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中、早々のご回答をいただきまして、ありがとうございました。

先生からの回答を拝見し、不安を抱えていた気持ちが落ち着きました。

ありがとうございます。

その後、CT等の検査結果が出ましたので、また質問させて頂きたいことがあります。
他の方からの質問と重複もあるかと思いますが、ご回答頂ければ有難く、お願いいたします。

(前回の先生からの回答にありました『 そのしこりは「2014年左下に自覚したしこり」ですか?』につきましては、しこりは同じものです。)

検査結果です。

左乳癌T1N1M0 stageⅡa
針生検=硬癌 ER(+)PgR(+)HER2(1+)Ki67:13.9
左腋窩=classV
CT=左乳腺D領域浸潤性乳管癌疑い(16mm×9mm×22mm)
表皮浸潤、胸壁固定の所見は認めず。
腋窩リンパ転移を疑う。
→T2N1疑い
子宮筋腫疑い(毎年の検診で筋腫ありです)
MRI=両側乳腺症、左外下に17mm大の濃染病変
ダブルマスター=陽性 → 循環器科受診 心配なし

20代で腎臓手術の経験あり、20代後半からレニベース等降圧剤を服用中、今回の心電図の結果も含め、今後の治療への支障が無いかと心配です。

 
今後の治療は、
①術前化学療法(アンスラサイクリン→タキサン)6か月の後手術腋窩リ
ンパレベル2まで廓清、乳房は温存可能であるが、範囲診断が難しく断端陽性の可能性あり。

②手術+補助療法(化学療法、ホルモン療法、放射線治療など)

抗がん剤は術前に使用することで効果を把握しやすい、途中で癌が大きくなるなど効果が期待できなければ中止し、手術等に切り替えるとの説明でした。

先生のコラムにありました『 Ki67が20以下なのに、「リンパ節転移があるから」とか「グレードが高いから」という理由で抗ガン剤を勧められている』に当たる様にも思われますが、担当医が勧める抗がん剤は受け入れるべきなのか悩んでおります。

HER2(1+)は陰性でありルミナールAかも、と考えると治療はホルモン療法のみで可能にも思われますが、やはり術後の病理を見なければ判断できないでしょうか。

担当医にホルモン療法では?と伺ったのですが、①を勧められています。

手術を先にして、腋窩リンパの転移個数(4個以上)を確認した後に抗がん剤の使用を判断することも出来るが(勧められない?)・・・と言われました。

術前に抗がん剤を行うことで断端陽性の可能性を解消するため、また、両側乳腺症があり、それが更に癌化すること(転移や再発)を懸念しての抗がん剤かと想像します。
それはホルモン療法や放射線では抗がん剤ほどの効果は期待できないということでしょうか。

腎臓の病歴や高血圧の持病もあり、抗がん剤の副作用に不安を感じています。

過去二度の出産とも、高血圧、腎機能低下等の重度の妊娠中毒を起こし、妊娠継続不可能、早期帝王切開となりました。
抗がん剤について
も、その途中に重い副作用、合併症などを起こすのではと心配です。

抗がん剤ではなくホルモン療法を選択した場合、治療の効果や副作用また生存率の違いなど、どれ程のデメリットがあるのでしょう。

これまでの検査結果をもとにした今後の治療方法について、先生のご意見をお伺いしたく、お忙しい中お手数ですが、どうかよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

明らかな「luminalA」なのに、(リンパ節転移陽性を理由に)「術前化学療法を勧められている」ようですが、明らかに「誤った診療」です。
○luminalAでは(腫瘍の大きさや、リンパ節転移の有無にかかわらず)「化学療法によるベネフィットが無い」ことが解っています。

いろいろな(誤った)理由をつけて「術前化学療法をしたがる」医師が多いことには辟易していますが、「luminalAでは化学療法は無意味」です。
唯一の意味があるとすれば「小さくして温存」ですが、「腫瘍径からすると、そのまま温存できる」ようなので「適応外」です。

「抗がん剤ではなくホルモン療法を選択した場合、治療の効果や副作用また生存率の違いなど、どれ程のデメリットがあるのでしょう。」
⇒上記の通りです。

 LuminalAでは「化学療法のベネフィットは(小さくして温存以外は)ありません」
 それはOncotypeDXをしても明らかであり、「TAM aloneとTAM+高ガン剤では再発率に全く差がない」結果となります。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

いつも私の不安にご回答をいただき、先生には心から感謝しております。

先日質問をしてから、肝心な検査結果の記載をしていなかったのではと不安になり、追加させていただきます。
申し訳ありません。

CT検査の結果について
担当医からは問題無しと言われていたため、前回の記載を省いてしまったのですが、
『中葉・舌区に陳旧性炎症』とありました。

担当医からは古いものだろうから?問題ないだろうと言われましたが、
その後不安になりネットで検索したところ
陳旧性炎症とは肺がんの疑いもあり、3~6か月後に再検査をし、診断をすると出ていました。

これが担当医が術前?化学療法を進める理由ではないかと思われ、不安になりました。

肺がんの疑いありということでしょうか。
そうであれば、現時点での手術より、抗がん剤を始めるべきでしょうか。

前回のステージ等の診断はあくまで現段階のものであり、今後、肺癌と診断される恐れがあると考え、それまでの経過措置としての抗がん剤を勧められているのでしょうか。

乳がんと診断される以前から、胸部の痛みがあり、咳も続いています。

肺への転移となれば手術不要となるため、現段階での手術を躊躇されているのでは・・と考えてしまいます。
考えすぎでしょうか・・・。

今は気持ちが不安定でもあり、セカンドオピニオンを受けたほうが良いのかも悩んでいます。

肝心な内容を記載しなかったのではと不安になり、日を置かずに再度質問しますことをお許しください。

どうか、ご回答をよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

今回のメール内容は一言で断言します。『心配無用』です。

このメール内容を読んでの正直な感想は2つあります。
①いかに皆さんが「無用な心配をしがち」かという事
 肺の「陳旧性炎症」所見はCTを撮影すれば、かなりの数の人に指摘される所見です(私の感覚では2割以上)
 一番多い原因は(不顕性)肺炎です。
 こんな所見を気にする医師はどこにもいません。

②ネットの情報がいかに「無責任」か
 勿論「陳旧性炎症の所見の中でも、肺癌との鑑別が必要となるような強い所見」は稀にあるでしょう。(全体の数パーセント以下だと思いますが)
 そのような「強い所見」を一般的な「陳旧性炎症にも当て嵌める」と今回のような「大誤解」となってしまいます。
 あくまでも「陳旧性炎症の所見のごく一部」が「肺癌との鑑別のために、経過観察が必要」となるだけです。
 

 「陳旧性炎症とは肺がんの疑いもあり、3~6か月後に再検査をし、診断をすると出ていました。」
 ⇒全くもって「無責任な記事」です。
  実際に「肺癌との鑑別となる陳旧性炎症の所見」は僅かにすぎないのです。
  それを「陳旧性炎症は全て、その疑いがある」というような誤解を与えてしまっています。(これが大問題です)
 

「これが担当医が術前?化学療法を進める理由ではないかと思われ、不安になりました。」
⇒全く「余計な邪推」です。
 

「肺がんの疑いありということでしょうか。」
⇒1000%ありえません。
 

「そうであれば、現時点での手術より、抗がん剤を始めるべきでしょうか。」
⇒冷静になってください。

 肺癌などありません。
 

「前回のステージ等の診断はあくまで現段階のものであり、今後、肺癌と診断される恐れがあると考え、それまでの経過措置としての抗がん剤を勧められているのでしょうか。」
⇒あまりにも「根拠もない」想像をしすぎです。

 担当医に言ったら「驚かれる」でしょう。
 

「肺への転移となれば手術不要となるため、現段階での手術を躊躇されているのでは・・と考えてしまいます。考えすぎでしょうか・・・。」
⇒その通り「考え過ぎ」以外の何物でもありません。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

前回の質問では、お忙しい中、ご回答を頂きましてありがとうございました。
私は考え過ぎて、すべてを否定的に受け止めてしまう状態でしたが、先生からの心配無用、考え過ぎとのお答えに安心いたしました。
ありがとうございました。

今回は今後の手術等についてお伺いしたく、質問させていただきます。

お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

これまでの結果は
左乳癌T1N1M0 stageⅡa → T2N1疑い
針生検=硬癌 ER(+)PgR(+)HER2(1+)Ki67:13.9
左内上FNA=classⅡ
左腋窩=classV
CT=左乳腺D領域浸潤性乳管癌疑い(16mm×9mm×22mm)
表皮浸潤、胸壁固定の所見は認めず。

腋窩リンパ転移を疑う。
→ T2N1疑い
MRI=両側乳腺症、左外下に17mm大の濃染病変
乳房は温存可能であるが、範囲診断が難しく断端陽性の可能性あり。

今後の治療は、術前化学療法を勧められましたが手術先行でお願いしました。

先日、術式についてのお話があり(温存手術を予定)、これまでの検査では17ミリ大とありますが、画像でもその周りにモヤモヤと広がりがあ
り、また乳房全体に乳腺症や石灰化が強いため癌の範囲診断が難しく、
術後の病理診断で断端陽性であれば再度手術になると説明されました。

手術中にはどこまでが癌かの判断は出来ないため、周囲2cmを含む6cmを切除し、断端は術後の病理(手術より1か月後)判断となるそうです。

また、その後MRIの結果から、もう一方の右乳房にも数ミリの疑わしいものが指摘され、針生検をしました。
結果は良性と思われるとのお話でしたが、自分でも右腋窩リンパ節辺りにしこりを感じており、担当医にはそのことも伝えましたが、右腋窩リンパ節については左側に行った細胞診等の検査は行っておりません。
治療は左だけ行うと言われて不安に感じています。

問題なく温存可能であれば温存したいとは思いますが、断端陽性となり再手術となる可能性があること、びまん性石灰化・乳腺症の広がりからの再発の可能性(すでに疑わしいものも幾つかみられ、その内1個を細胞診した結果は良性)があること、この状態では温存より全摘がより良い選択でしょうか。

全摘であれば乳腺症の中にある癌の可能性、今後の局所再発はほぼ無いと考えて良いのでしょうか。

右側にも同様の乳腺症・石灰化がみられ、両胸ともに今後同様に癌になる可能性もあると言われました。
左を全摘しても右に癌が発症するかも
しれないと考えると、ますます判断が出来ずに迷ってしまいます。

先生は乳腺症や石灰化の広がりがみられる私のようなケースでは温存・全摘どちらをより良い術式とお考えになり、勧められますか。

また、右の腋窩リンパのしこりは、MRI、CTなどの検査を行い、胸のしこりの針生検が良性であることからの判断として、心配無用と思って良いものでしょうか。

お忙しい中、何度も質問させていただきお手数をおかけします。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「びまん性石灰化・乳腺症の広がりからの再発の可能性(すでに疑わしいものも幾つかみられ、その内1個を細胞診した結果は良性)があること、この状態では温存より全摘がより良い選択でしょうか。」
⇒「びまん性石灰化・乳腺症の広がりからの再発の可能性」という表現からして誤りです。

 「びまん性石灰化」も「乳腺症」も乳癌とは無関係です。
 

「全摘であれば乳腺症の中にある癌の可能性、今後の局所再発はほぼ無いと考えて良いのでしょうか。」
⇒「乳腺症の中にある癌」というのは考え過ぎです。

 いずれにしても「全摘をすれば局所再発はありません」
 

「右側にも同様の乳腺症・石灰化がみられ、両胸ともに今後同様に癌になる可能性もあると言われました。」
⇒一体、この医師は正気ですか?

 全く「根拠がない」というか、「針生検で良性」と診断した「自らの診断」そのものに自信がないのでしょうか。
 

「先生は乳腺症や石灰化の広がりがみられる私のようなケースでは温存・全摘どちらをより良い術式とお考えになり、勧められますか。」
⇒私は、そんな「曖昧な診断」はしません。

 「乳腺症」も「びまん性石灰化」も「癌では無い」と言う診断であれば気にはしません。
 

「また、右の腋窩リンパのしこりは、MRI、CTなどの検査を行い、胸のしこりの針生検が良性であることからの判断として、心配無用と思って良いものでしょうか。」
⇒当然です。

 腋窩リンパ節は「超音波」すれば、一目瞭然なのです。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

これまで何度か質問をさせて頂き、その都度、先生からのご丁寧な回答を拝見し、不安な気持ちから救われています。
ありがとうございます。

今月、左乳房の温存手術とリンパ節郭清を行い、先日病理結果が出ました。

その結果から今後の治療について質問をさせてください。
よろしくお願いいたします。

病理結果
浸潤径 : 2.7×1.5×0.8cm 組織型 : 硬癌
リンパ節転移 : 2/17
核グレード : 1(nuclear atypia2, mitotic count1)
組織グレード : Ⅱ(Elston&Ellis)f+,s-,ly3,v0
ER(+) PgR(+) HER2(0)  Ki67 : 15%
断端陰性
pT2N1M0 stageⅡB

今後の治療
化学療法を半年(AC療法→タキサン)+放射線+ホルモン療法5年以上。

化学療法+ホルモン療法で10年後の死亡率を7%程度下げる予想。

(TC療法もあるが、AC+T療法の方がより効果が高いと証明されたため
ACを勧めるとの説明。)
サブタイプはルミナールAかBか微妙なところ。
Ki67の15%は中間にな
るとの説明でした。

再発した場合には完治の見込みがなくなるため、7%でも上乗せがある
からと抗がん剤を勧められています。

質問1 死亡率を下げる7%という数字をどのように考えればよいか判
 らず、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した
 場合、それぞれの生存率と再発率を知りたいのですが、教えて頂けま
 すでしょうか。

質問2 AC+T療法の副作用を心配しています。
医師の説明では、主に
 脱毛、吐き気、白血球の減少があるが、吐き気は薬で、白血球の減少
 は注射で抑えられる、半年が長く感じるならば短期間で終える方法も
 あると言われています。
副作用はそれほど心配いらないと思って良いのでしょうか。
短期間で終えることで副作用が強くなることはないのでしょうか。

質問3 抗がん剤を迷うなら遺伝子により再発リスクを調べることも出
 来るとマンマプリントとオンコタイプを紹介頂き、私の場合にはマン
 マプリントの方が参考になる、また、オンコタイプには中間リスクが
 あるが、マンマプリントは中間がない(判断しやすい?)と伺いました。
それぞれの検査から得られる情報にはどのような違いがあるので しょうか。
先生はどちらを推めますか。

質問4 病理結果から、提案されている今後の治療内容は妥当と思われますか。
ホルモン療法の内容等、先生でしたらどのような治療を勧められますか。

今勧められている治療が自分に最良の治療なのか、何を基にどう判断したらよいのか迷います。

お忙しい中お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

pT2(27mm), pN1, luminalA
どう考えても化学療法の適応はありません。
ためしにOncotypeDXをしてみれば、「low risk」となり、「化学療法のbenefit(上乗
せ)が無い」という結果となると思います。

○私の考え方は極めて常識的であり、(そもそもluminalAで術前化学療法を勧めるような)「その担当医」とは全く異なるので参考にはならないかもしれません。

「今後の治療 化学療法を半年(AC療法→タキサン)+放射線+ホルモン療法5年以上。」
⇒luminalAで化学療法を勧める理由が解りません。

「サブタイプはルミナールAかBか微妙なところ。Ki67の15%は中間になるとの説明」
⇒Ki67=15%を「中間」と考えるのは担当医くらいでしょう。

 明らかな「ルミナールA」です。

「質問1 死亡率を下げる7%という数字をどのように考えればよいか判 らず、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した 場合、それぞれの生存率と再発率を知りたいのですが、教えて頂けま すでしょうか。」
⇒Neoadjuvant.comで計算してもいいですが…

 OncotypeDXをするつもりならば、その結果にでてくるので敢えて出しません。
 おそらく「化学療法の上乗せは殆どない」と思います。

「短期間で終えることで副作用が強くなることはないの でしょうか。」
⇒そもそも不要でしょう。

「質問3 抗がん剤を迷うなら遺伝子により再発リスクを調べることも出来るとマンマプリントとオンコタイプを紹介頂き、私の場合にはマン マプリントの方が参考になる」
⇒これは「誤り」です。

 おそらくOncotypeDXの適応に「リンパ節転移+の場合には閉経後のみ」みたいな古い情報でのコメントでしょうが…
 実際には「閉経前、リンパ節転移陽性」でも十分な検討がされており、全く問題ありません。

「オンコタイプには中間リスクが あるが、マンマプリントは中間がない(判断しやすい?)」
⇒担当医は勘違いしています。

 実際には「中間リスク」では「化学療法の上乗せはない」ことは証明されています。
 担当医に一度勉強してもらいましょう。

「先生はどちらを推めますか。」
⇒私はOncotypeDXです。
 当院では、それしかしていません。それはデータの蓄積が大きいからです。

「質問4 病理結果から、提案されている今後の治療内容は妥当と思われますか。」
⇒上記コメント通りです。

 私ならホルモン療法単独です。

「ホルモン療法の内容等、先生でしたらどのような治療を勧め られますか。」
⇒ホルモン療法単独です。
 ASCOの新しいガイドラインからは「タモキシフェン+LH-RHagonist」とします。

 
 

 

質問者様から 【質問6】

前回の質問から1週間を空けずに質問させて頂くことをお許しください。

先生が近隣の病院に居てくださったらと思います。

質問に明確な答えを頂けることが、本当に救いになります。

あれこれ悩んで手術が先延ばしになることは避けようと考えて手術を受けました。

これまでの先生の回答を拝見して、私の場合はルミナールA、抗がん剤不要と理解しております。
この先の治療をする上で、術前化学療法の話に始まり、医師の抗がん剤への拘りには別の不安要素があるのかと深読みをしてしまいます。
やはり右側にも癌の疑いがあるのか、例えば、術後の腫瘍マーカーが高いために抗がん剤を勧めているのか、等々。

次回、改めて抗がん剤を勧める理由などを聞いてみたいと思います。

同時に、セカンドオピニオンを受けることを考えております。

右側について今は良性と思われると言われておりますが、先生のコラム等を拝見し、針生検ではなくマンモトームのできる病院で再度診察を受けた方が良いかとも考えています。
また、私の考え過ぎでしょうか。

再度質問をさせてください。

私の病理結果から、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した 場合、それぞれの生存率と再発率を教えて頂けますか。

お手数をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

「医師の抗がん剤への拘りには別の不安要素があるのかと深読みをしてしまいます。
やはり右側にも癌の疑いがあるのか、例えば、術後の腫瘍マーカーが高いために抗がん剤を勧めているのか、等々」

⇒それは(質問者自身が自覚している様に)「深読み以外の何物でもありません」

「右側について今は良性と思われると言われておりますが、先生のコラム等を拝見し、針生検ではなくマンモトームのできる病院で再度診察を受けた方が良いかとも考えています。また、私の考え過ぎでしょうか」
⇒それは賛成です。

 (私には)その担当医が100%の自信をもって確定診断しているようには(悪いですが)思えません。
  きちんと「100%良性と言い切ることのできる」診断を受けた方が安心です。

「私の病理結果から、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した 場合、それぞれの生存率と再発率を教えて頂けますか。」
⇒OncotypeDXは受けないのですか?

 OncotypeDXを受けると、数字が出てくるし、その方が間違いなく信頼度が高くなります。
 是非、ご検討を。

 
 

 

質問者様から 【質問7】

いつも貴重なアドバイスを頂き、大変ありがたく、感謝しています。

先生からオンコタイプを勧めて頂きながら、病院の都合等によりマンマプリントでの判断となりました。
ご回答頂きながら生かせずにすみません。
結果はローリスクであり、抗がん剤は受けないことにしました。

以前、先生からホルモン療法についてはタモキシフェン+LH-RHagonist とのご回答を頂きましたので、担当医にLH-RHagonistについて話しましたが、私の年齢であれば閉経間近であり、タモキシフェンのみでも効果に差は無いと言われました。

タモキシフェン5年、その後、アロマターゼ阻害薬5年と放射線を行う予定で、現在 タモキシフェン服用を開始しておりますが、不安があります。
お手数をおかけしますが、質問させてください。

・「タモキシフェン+LH-RHagonist」と「タモキシフェン→アロマターゼ阻害薬」とでは治療効果に差はないのでしょうか。
ガイドラインによるとタモキシフェン+LH-RHagonistとタモキシフェン単独では差がないと担当医から説明されましたが、タモキシフェンだけでは閉経までの経過が長くなり、それが再発リスクとなるのではと不安です。
放射線治療も始まりますが、LH-RHagonistの追加をお願いした方が良いかと考えています。

・タモキシフェン服用開始まで術後9週を過ぎていました。
ホルモン療法単独でも、術後3か月以内の開始であれば再発リスクなど問題はないでしょうか。

・LH-RHagonistの追加は、ひと月ごとの注射から始めて、いつ頃3か月ごとに変更が可能でしょうか。
また、閉経が確認された場合、2年を経過せずに終了することはありますか?
・放射線治療、タモキシフェンとLH-RHagonist、3種を併用しても副作用が強くなるなどの心配はありませんか?放射線終了後にLH-RHagonistを追加した方が良いでしょうか。
その場合は術後4か月を過ぎてしまいます。
それでは遅すぎますか?
・術後2か月以上経ちますが、肩甲骨の間の背骨周辺が痛みます。
右の背中には3~4センチの腫瘤があり、放射線治療終了後に治療予定のため、乳がんの転移か背中の腫瘤の痛みか判らず、心配です。
また、術後から体温が上がり、以前は36度以下が平熱でしたが今は36.7~37.2が常です。
この状態で心配はありませんか?
・オンコタイプを受けなかったため、私の病理結果から、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した場合の生存率と再発率を教えて頂けますか。
高血圧、肺mac症の持病があるため、予後が悪くなるかと不安です。

取りとめのない質問で申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。

「私の年齢であれば閉経間近であり、タモキシフェンのみでも効果に差は無いと言われました。」
⇒ASCO(2016)のガイドラインではLH-RHagonistの併用には「年齢は無関係」となっています。
 純粋に「リスクの程度が基準」なのです。

「タモキシフェン5年、その後、アロマターゼ阻害薬5年」
⇒??

 タモキシフェンを5年としている意味が不明です。
 閉経(最終月経から1年後)したら、(開始後5年を待たずに)「アロマターゼインヒビターへ切り替え」というのがスタンダードです。

「ガイドラインによるとタモキシフェン+LH-RHagonistとタモキシフェン単独では差がないと担当医から説明されました」
⇒これは日本のガイドラインですね。

 ASCOのガイドラインでは「LH-RHagonistの適応」があります。

「タモキシフェン服用開始まで術後9週を過ぎていました。ホルモン療法単独でも、術後3か月以内の開始であれば再発リスクなど問題はないでしょうか。」
⇒開始時期は3カ月でも5カ月でも構わないと思います。

「LH-RHagonistの追加は、ひと月ごとの注射から始めて、いつ頃3か月ごとに変更が可能でしょうか。」
⇒副作用が大丈夫なら、2回目からは切り替えています。
 ♯自身が無い場合には「暫く1カ月製剤を継続」するケースは稀にはあります。

「また、閉経が確認された場合、2年を経過せずに終了することはありますか?」
⇒LH-RHagonist中に「閉経を確認することは難しい」と思います。

「・放射線治療、タモキシフェンとLH-RHagonist、3種を併用しても副作用が強くなるなどの心配はありませんか?放射線終了後にLH-RHagonistを追加した方が良いでしょうか。」
⇒放射線は無関係です。

「右の背中には3~4センチの腫瘤があり、乳がんの転移か背中の腫瘤の痛みか判らず、心配」
⇒乳癌が「背中に転移することなど10000%ありません」

 もしも担当医が、そんなことも知らない様では困ったものです。

「この状態で心配はありませんか?」
⇒何を心配しているのか(私には)不明です。

 物事はシンプルに考えてください。
 得体の知れない恐怖からは解放されましょう。

「・オンコタイプを受けなかったため、私の病理結果から、無治療の場合、ホルモン療法単独の場合、抗がん剤を追加した場合の生存率と再発率を教えて頂けますか。」
⇒low riskで合った以上、(adjuvant onlineなどの)数字は無意味です。(どうしても、それらの数字は「様々なリスクの方のものと混ざる」からです)

 「low risk」であることは「再発率も低く」「抗ガン剤の上乗せもない」のです。
 せっかく(高いお金をかけて)「マンマプリントした」のに、「その結果を信じられない」ようでは困りものです。

「高血圧、肺mac症の持病があるため、予後が悪くなるかと不安」
⇒何の根拠もない不安からは、「そろそろ」解放されてしかるべきです。

 マンマプリントの「low risk」を信用していないのですか??
 ○何も信じられない様であれば、この「QandAも信じられない」のかもしれませんね??

 
 

 

質問者様から 【感想8】

前回までの質問にて何度も同様の質問を繰り返し、失礼があったことをお詫びいたします。

先生の回答を信頼しております。

こちらのQandAで繰り返される質問の数々に、一つ一つ返される丁寧な回答に、多くの皆さんが(勿論私も)救われていると感じています。

頂いた回答通りに出来ない自分自身に、不安を感じてしまったのだと思います。
折角頂いた答えが生かせていない焦りでしょうか。
右胸については、他院にて診察を断られてしまい、行き場のない思いを抱えて今に至ります。
定期検査でエコーをしてくれるはずだから、それまでは、先ずは今の治療を終えることに気持ちを切りかえたいと思うのですが、しこりが触れる右胸に不安が拭えません。
私は精神的に弱すぎるのかもしれません。

右の背中の腫瘤は、脂肪腫と思われると言われていたのですが、担当医とは別の医師からCTと腫瘤を見て、「脂肪腫ではないと思いますよ」と言われてしまい動揺してしまいました。
背中の痛みが、その腫瘤から来るのか、両腕の血管が膨らんで痛みを感じることもあり、術後の痛みか何かが今また出るものなのか判らずに前回、質問してしまいました。

ホルモン療法を始めて一安心のはずが、毎朝、目が覚めると不安な気持ちにおそわれる状態です。
心療内科を考えた方が良いのかと考えています。

ご迷惑をおかけしました。

前回の質問から日を空けずにすみません。

先ずはお詫びを申し上げたくてお邪魔をしてしまいました。

貴重な一件をこの様に使用しましたことをお許しください。





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