乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4963]
性別:女性
年齢:70歳

はじめて。
 このような相談場所をいただきありがとうございます。

70才の母親が左乳房のがんと診断され今後が不安で相談させて下さい。

4月末に、乳頭から出血があり、3つ~4つのしこりを感じました。

総合病院で、マンモグラフィー、エコー、針生検、CT、MRIをし、がんと診断されました。
今、分かる情報は、ルミナールA、ホルモン +、
ハーツー -、ki67 10%、核グレード 1。
乳頭から、内側に左乳房
上側に向けて6センチの広がりがあり、いくつかシコリを作っているとのことです。
シコリの数と大きさの話しはありませんでした。
温存はできず、全摘と言われました。
 温存は不可能でしょうか?組織型は、今の情報で分かりますか?手術は来月末で、かなり待ち時間があり、不安です。
今月末に、手術前の説明がありますが、何に注意して聞いたらよいでしょうか?手術前に、出来る治療などは無いのでしょうか?
先生はどんどん大きくなり命が直ぐに危ない訳ではないとおっしゃていましたが、不安です。
CTでは、転移はありませんでした。
よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

メール内容からのキーワード「乳頭から出血(血性乳頭分泌)」「3つ~4つのしこり
(乳管を介して多発)」「ki67 10%、核グレード 1(極めて大人しい)」より典型的な「乳管内病変」を中心とした大人しい乳癌を想像します。

☆イメージとして
 「大人しい癌」が「乳管内を増殖」(この過程で、腫瘍が崩れて出血し、それが乳管内を通って乳頭から分泌します)し、その「複数個所」で「シコリを形成(全てのシコリが浸潤しているとは限りません)」

 これは私が「単孔性乳頭分泌」で(乳管造影をした上で)「乳管腺葉区域切除」をして見つかるタイプの「solid papillary carcinoma(充実乳頭癌)」に多い状況です。
 ただし、質問者の場合には普通の浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌)と診断されるかもしれません

「温存はできず、全摘と言われました。 温存は不可能でしょうか?」
⇒術式は「乳腺内の拡がり」で決まります。

 (私は画像を見ていないので判断しようがありませんが)担当医が「血性乳頭分泌と多発」だけで「温存はできない」としていたとしたら、それは「誤り」です。
 ○乳管内を進展する様な、このタイプでは「血性分泌」も「多発」も寧ろ当たり前の事です。(それを理由に「温存不可」は誤りなのです)
  重要なことは「画像上の拡がり」なのです。

 担当医が「温存はできず」と言っている理由が「MRIで広範囲の病変と判断したから」であれば、妥当ですが、「血性分泌と多発だから」だとすれば、それは誤りなのです。
 ☆その意味で、もしも温存が本当に不可能なのかを判断するために、一度担当医に『温存ができない理由』を尋ねてみましょう。

「組織型は、今の情報で分かりますか?」
⇒冒頭でコメントした通りです。

 Solid papillary carcinoma(充実乳頭癌)もしくはpapillotubular carcinoma(乳頭腺管癌)だと推測します。

「手術は来月末で、かなり待ち時間があり、不安」
⇒大人しい癌なので、問題ありません。

「手術前の説明がありますが、何に注意して聞いたらよいでしょうか?」
⇒「温存ができないと判断した理由」です。

 「血性分泌と多発」は理由にはなりません。
 ♯この場合の多発は「同一乳管内の多発」だからです。

「手術前に、出来る治療などは無いのでしょうか?」
⇒不要です。

「先生はどんどん大きくなり命が直ぐに危ない訳ではないとおっしゃていましたが、不安」
⇒担当医の言う通りです。
 全く不安になる状況ではありません。

「CTでは、転移はありませんでした。」
⇒当たり前です。

 そもそもこの程度の状況で遠隔転移を想像する必要はありません。
 CTを撮影する事自体、(私に言わせれば)センスがないと思います。(言い過ぎかもしれません。済みません)

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中ご回答ありがとうございました。
先生のお言葉1つ1つに大変安心いたしました。
前回の全摘の範囲については、医師より広がりが大きいため、乳房温存が出来ないとの事でした。

本日は、手術をいよいよ10日後にひかえ、しこりが大きく突起してきており、母親が大変不安になっているため、本日ご相談させて頂きました。
 しこりと出血を最初に感じたのは、4月末。
MRI,CT,針生検の検査結果が6月(上旬)日です。
そのときより、しこりが、大きくなっています。

左腕を上げると、パチンコ玉のようなしこりが、突起するのがハッキリ分かりますか。
また右乳房との間にも、しこりが突起しています。
前回には、気が付かなかったのか、新たに出来たのか分かりません。

のんびりタイプのがんと医師から聞いていましたが、この様に大きくなるものでしょうか?サブタイプが、間違っていたりしないか余計な心配をしています。
10日後の、手術を前に、再度MRIなどで広がりを確認してもらう方が良いでしょうか?1ヶ月半前の画像で手術して大丈夫なのでしょうか?すいません、何とか今の不安を和らげたく質問させて頂きました。
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「10日後の、手術を前に、再度MRIなどで広がりを確認してもらう方が良いでしょうか?」
⇒全摘なのだから、MRIは不要です。

「1ヶ月半前の画像で手術して大丈夫なのでしょうか?」
⇒手術前には(前日もしくは当日)執刀医自身が超音波をする筈だから、それで十分です。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

左乳房 乳ガン 今後について不安です
性別:女性
年齢:70歳

母親の左乳房全摘後の、ホルモン療法といくつかの不安をご相談させて下さい。
4月に乳頭出血と、いくつかのしこり(3から4つ位)を感じ、クリニックで検査。
その後、総合病院にて、マンモ、エコー、針生検、
CT、MRIにて、癌が確定し、7月末に全摘しました。
病理結果は、
広がり4.8cm、浸潤径1.5cmが1つ(いくつかある他のしこりは非浸潤との事。
数と大きさは聞いておりません)、手術中にセンチネルリンパ節を1つ調べ転移なしで、ステージ1。
今後はホルモン療法を5年との事でした。
ホルモンは、母親から副作用の骨粗しょう症が心配と伝えると、骨をサポートする薬+強い薬か、再発を抑える力が多少弱いが骨を強くする薬があり、ステージ1、70才の年齢を考えて後者(タモキシフェン)を、処方されました。
先生は、100人に2~3名の違いだから、3%の違いしかないとの事ですが、やはり前者(たぶんアロマターゼ阻害)の方が良かったか疑問です。
また、病理結果説明時に、癌の性質については、もともと調べていてと前置きされ、針生検の検査と同じ説明でした。
ホルモン+、ハーツー -、ki67 10%、核グレード 1。
いくつもあったしこりの1つが浸潤でしたが、針生検したのが、別のしこりだったらと思うと不安です。
また、採取は乳腺外科医師ではなく、3年目位の産業医の先生でした。
3回中、1回は激痛とのこと、また、採取中は別の乳腺外科医師が見守る中でしたそうで、技術精度も不安です。
まさか、手術まではしてないと思いますが、データの信頼性が不安です。
今後は、クリニックに戻され、担当医とは会えません。

病理結果レポートを貰わなかった事、4月から癌ばかり考えてステージ1で少し安心して色々確認忘れてしまいすごく悔やんでいます。
頭が混乱してスイマセン。
今後、どのようにしたら良いでしょうか?何を信じていいか不安です。
母親は、再度担当医に聞く気はないとの事ですが、不安な顔をしておりいたたまれないてます。
 

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

メール内容の大部分は(私には答えようのない)「その病院の診療に対する不安」のようなので、それらにはお答えできません。(当たり前ですが)

「やはり前者(たぶんアロマターゼ阻害)の方が良かったか疑問」
⇒骨粗鬆症の治療も兼ねて「アロマターゼ阻害剤+デノスマブ(半年に1回の注射)+カルシウム製剤内服」でいいでしょう。





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