乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4278]
性別:女性
年齢:40歳

ヨーロッパ在住です。
先日、40歳を迎えたということ
で、かかりつけの産婦人科医からマンモグラフィーを勧められ実施しました。
いくつかの石灰化所見(最大5mm)が見つかり、カテゴリー4とされ15日後生検を実施しました。
結果、悪性所見なしでした。
生検時見つかった石灰化は取り除いたそうですが、他に3ミリ程度の嚢胞が見つかりました。
ここで2つ質問がございます。

1,この嚢胞を手術により取り除くように勧められています。
時とともに悪いものへ変化する可能性があり、このような嚢胞は予防のために基本的に手術により取り除くのが一般的、手術の傷は3~4cmほどであとは残らない、緊急を要すものではないが早めに手術の予約をするように説明されました。

ですが、なぜ経過観察ではいけないのか、リスクとは具体的にどのようなものなのか、
緊急ではないが6ヶ月以内には実施すべきなのはなぜか、など説明不足で説明の根拠を十分理解することができません。
西洋の医療の質や手術主義があまり好きでは
なく信用できにくいのと、もし手術が必要な場合は日本でと考えているのとで、日本の専門医にセカンドオピニオンを聞くつもりでおります。
このようなケースでは貴院でも手術介入をすぐにお勧めされますか?

2,生検後40日経ちますが、生検部位のしこりが残っています(1.5X1.5cm程)。
先日から皮下の赤みと痒みを
感じ、しこりが膨らんだ感じがしています。
このような場合は経過を見ていても良いものでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「時とともに悪いものへ変化する可能性があり、このような嚢胞は予防のために基本的に手術により取り除くのが一般的」
⇒もしかして(嚢胞ではなく)「嚢胞内腫瘍」のことかもしれません。

 ただ、それであれば、(嚢胞内腫瘍に組織診は不意適切だとしても)「細胞診をすべき」だと思います。
 「画像所見だけで(しかも3mmなのに)手術した方がいい」というのは(少なくとも)「日本の常識」には無いと思います。

「このようなケースでは貴院でも手術介入をすぐにお勧めされますか?」
⇒上記コメント通りです。

 基本的に「組織診すべき」です。
 ○ついでに言えば…
  3mmならばマンモトームすれば「完全に削り取る」事も可能です。(嚢胞内腫瘍の場合は行いません:万が一悪性の場合に液体が外へでてしまうから)

「先日から皮下の赤みと痒みを感じ、しこりが膨らんだ感じがしています。このような場合は経過を見ていても良いものでしょうか?」
⇒化膿している可能性があります。
 診察すべきでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は大変丁寧にご返答いただきありがとうございました。

当方で生検の報告書を手に入れ詳しく読んでみたところ
(英語圏ではありませんので、専門用語の訳が不適切かもしれません、先にお詫び申し上げます)
石灰化所見カテゴリー4と診断された部分に関しては、
組織生検の結果、
1,組織の繊維化 (Fibrosis of the pallal
tissue)、腺疾患(Glandular adenosis)、線維腺腫過
形成(Fibro adenomatous hyperplasia)、円筒状の変性(cylindrical metaplasia)を伴った乳管の嚢胞(Ductal cystitis)。
増殖性なし。
異形性なし。
この外観は乳管の乳腺線維嚢胞症(cystic fibrosis
mastopathy)で、非増殖でも異形でもない。
乳管腔の石灰化(Calcification luminal)。

これで癌性はないという判断だと思います。
さらに、
2,組織の大部分3ミリの断片に沿って限局された領域に、ムコイドを含んだ嚢胞(Cyst with mucoid
content)と乳管腔の石灰化(Calcification luminal)が存在する。
これが病変部位に隣接した位置を占めていると思われる。
外科的切除が望ましい。

これを手術的に切除するのが一般的ということで、遅くならないうちに介入の手続きを進められていると理解しています。

これは先生のおっしゃる嚢胞内腫瘍になるのでしょうか?わたしとしては外科的切除を進められている部分も組織生検済みだと思っているのですが、このムコイドを含んだ嚢胞とはどんなリスクがあるのか、また提案されている予防手段(早めの外科的切除)に関しても十分理解できずにおります。

この様なケースでは、日本ではどのようにリスクを説明され、どのように治療を提案されるのが一般的なのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「これは先生のおっしゃる嚢胞内腫瘍になるのでしょうか?」
「ムコイドを含んだ嚢胞とはどんなリスクがあるのか」

⇒粘液瘤様腫瘍のようです。

 これは、癌を伴う(言い換えれば癌に伴って出現する)可能性があるものです。
 トップページのMLLを参照してください。 Mucocele like lesion (もしくはmucocele liku tumor )のことをいっているようです。

「この様なケースでは、日本ではどのようにリスクを説明され、どのように治療を提案されるのが一般的なのでしょうか?」
⇒このMLLも、日本の乳腺外科医の大部分は殆ど認識していないと思います。

 ○細胞診をして「クラス3以上(鑑別困難以上)ならば、外科的生検へすすむべき」だと(私は)理解しています。





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