乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


[管理番号:4564]
性別:女性
年齢:39歳

妊娠9ヶ月の時に乳がんと診断されました。
妊娠中、右胸のシコリには気づいていたのですが、通っていた産科の先生に、乳腺症と言われて、詳しい検査はしませんでした。
今となっては、とても悔やまれます。
妊娠後期になり、急に右胸が腫れあがり熱くなったので、慌てて通っていた産科の先生に相談、その時もまた乳腺炎でしょう、との返答でしたが、嫌な予感がしたので、乳腺外科のある病院に紹介状を書いてもらい、その日の内に受診しました。
それが今年の2月初旬のことです。

紹介先の乳腺外科の先生は、すぐにエコーと針生検をして、これは、悪性の可能性が高いから、なるべく早く産科と乳腺外科のある大きな病院に行くようにと言われて、2週間後、結果を持って近くの大学病院に転院になりました。
その時点で、腫瘍9センチ、リンパに転移アリと言われました。

その後すぐ帝王切開で出産し、今は抗がん剤治療FEC100が始まったばかりです。
主治医の話だと、半年抗がん剤をして、腫瘍が小さくなれば
手術、という話しだったのですが、出産後に撮ったMRIの画像で、肺に白い点が2箇所あり、小さくて乳がんが遠隔転移したのか、まだ分からない。
もし、転移したものであれば、ステージ4になり、手術はやらない可能性が高いと言われました。

あまりに展開が早く、治療法に疑問も持たずに始めてしまった為、この治療法で合っているのか分かりません。

ただ、右胸の腫れは酷くゴムボールの様で、刺すような痛みもあり、普通の生活が困難な為、小さくしたいです。
洋服を着ても、左右差がはっきり分かります。

病院に罹るのが遅すぎました。
自分の責任です。
告知を受けた時は、妊婦だった事もあり、かなり動揺しましたが、今は冷静に先の事を考えています。
現在、子どもは、母が面倒を見てくれています。
子どもが小さい為、少しでも長く普通の生活が出来れば、と思っています。

先生のサイトを発見し、何かご助言をいただけないかと思いメールしています。
宜しくお願いします。

ER50% PgR30% HER2 0
MIB1 90%

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

妊娠期でも「エコーすれば診断がつく」のに、結果として(産科医も無責任ですね)
「診断が遅れた」ことは残念に思います。

「出産後に撮ったMRIの画像で、肺に白い点が2箇所あり、小さくて乳がんが遠隔転移したのか、まだ分からない。」
「もし、転移したものであれば、ステージ4になり、手術はやらない可能性が高いと言われました。」

⇒あまり考え過ぎないことです。

 肺の場合にはCTを撮影すると(今回はMRIのようですが)炎症性の肉芽など、いろいろな所見がでるので早合点は止めましょう。

 ○今重要なのは、「ゴールを設定すること」です。
 とにかく「抗癌剤で病巣を小さくして手術可能にする」⇒「手術」ということです。
 (「肺転移かもしれない」などという余計な邪念は無視して)「目標にむけてモチベーションを高めること」です。
 

 
 

 

質問者様から 【質問2】

返信ありがとうございます。
先生の仰る通り、前向きに目標をもって頑張りたいのです。

もう少し質問させてください。
先生のサイトを隅々まで読み、私の乳が
んは、“炎症性乳がん”ではないかと思い、主治医に確認したところ、炎症性乳がんは、シコリがない場合が殆どなので、貴方は厳密には違うと言われました。
私が炎症性乳がんだと思った経緯は、急に赤く腫れあがる、乳首や腋の下に刺すような痛みがあること、乳房全体が炎症を起こした様に赤い事です。
主治医は、今まで、炎症性乳がんを見た事はない、と言っており、術前化学療法中ですが、セカンドオピニオンを考えています。
先生は、どう思われますか?

また、私の治療は、FEC100を4回、その後ドセタキセルを4回で腫瘍が小さくなれば手術、と言われていますが、これがベストなのでしょうか?
MIB1が90%という事もあり、すぐ転移して死んでしまうんではないかと、とても不安です。

浸潤性入管癌
上皮性腫瘍
ER50% PgR30% HER2 0
MIB1 90%

あと、1番聞きたい事は、1月の終わりから、右胸が腫れ、大きくなり続け、現在は、シャツも着れないくらいの大きさになってしまっている事です。
私は、通院以外は家から出れません。

こんなに胸が大きくなるのは、診た事がないと、看護師さんや主治医に言われて、どうして良いのか分かりません。
通っている病院は、(関東)で乳がんの手術件数が多い大学病院です。

抗がん剤が効けば少しは小さくなるのかと期待していましたが、(現在FECが2回終わりました)今のところ効果は無いように思います。
主治医には、小さくならなければ、植皮をして手術するしかない、手術出来るか分からない、と言われて八方ふさがりです。
私みたいに、凄く大きくなった腫瘍は、小さくはならないのでしょうか?

本当に八方ふさがりです。
少しでもアドバイス頂けたら、と思います。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

重要なことは本質を見抜くことです。
本質とは、極めてシンプルなのです。

◎炎症性乳癌
 これについては、過去のQandAでも時々取り上げています。
 「稀」というほどではありませんが、「低頻度」であることは事実であり経験の浅い医師なら(見た事はあっても)診療経験がないことは大いにありえます。

 本質は「癌細胞による、広範な皮下のリンパ管浸潤によるリンパ管閉塞」であり、(リンパ管が閉塞することで)乳房全体が『あたかも炎症でもあるように(ここが重要)』真っ赤となる(通常、ガチガチに硬くもなります)
 ♯『あたかも炎症でもあるように』というのは(裏を返せば)『実際には炎症はない』ことを示しており、ここが重要なことです。(つまり、熱があったり痛かったりはしないのです)

「乳首や腋の下に刺すような痛みがある」
⇒「炎症性乳癌に炎症なし」
 痛み自体は(本来)炎症性乳癌を示す症状ではありません。

「乳房全体が炎症を起こした様に赤い事」
⇒このような状態は「炎症性乳癌様」と表現するべきです。

 ♯主治医のいうように…
  ◎厳密に「炎症性乳癌の定義」では、「シコリがない」ものを言います。
  そして、★(腫瘍が増大、進展する過程で)「局所的な」皮膚の発赤や浮腫を起こすものは、「炎症性乳癌に含めない」とあります。(まさに、その通りです)

 ただし、質問者は(メール内容から推測するに)
  上記★の状況とはいえ、皮膚の発赤や浮腫が「局所的ではなく、乳房全体」に拡がっているようです。

  その意味では(厳密な定義からは外れるが)「炎症性乳癌様」の状態と言えるのです。

「FEC100を4回、その後ドセタキセルを4回で腫瘍が小さくなれば手術、と言われていますが、これがベストなのでしょうか?」
「(現在FECが2回終わりました)今のところ効果は無い」

⇒治療を「FECから開始」した事自体に問題はないですが、「効かないと解った抗癌剤を漫然と続ける」ことは賛成できません。

 現状は「手術不能乳癌」というわけですから、(通常の術前抗がん剤で使用できる)「アンスラ+タキサン」から離れて薬剤選択をすべきです。
 
 状況は「アンスラサイクリンが効かない」⇒(タキサンへ変更する際に)「bevacizumabを併用した最強レジメン」へいくべきでしょう。
 

「私みたいに、凄く大きくなった腫瘍は、小さくはならないのでしょうか?」
⇒上記レジメンへの変更により、改善する可能性は十分にあります。





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