Site Overlay

グレーゾーンと言われ悩んでいます。

[管理番号:6431]
性別:女性
年齢:50歳
初めて質問させて頂きます。
3月の健診で、左胸要精密検査となり、乳腺外科で再度マンモグラフィーとエコーで検査してもらったところ、気になるので念のため細胞診をしましょうと、その日のうちに細胞診をしました。
1週間後に結果を聞きに行くと、
細胞判定 class V
細胞所見 粘液様物質を背景に、乳管上皮細胞が集塊状に認められます。
乳管上皮細胞の核異型は軽度ですが、筋上皮細胞との二相性が不明瞭な集塊が主体です。
以上により、mucinous carcinomaを考える細胞所見です。
病理組織診による精査を希望致します。
(細胞診断報告書の上部に病院側が以来する所見のところに6×4㎜大と書いてあるので、たぶんシコリの大きさだと思われます。)
との、細胞診断報告書をもらい、先生からは、まだ判断がつかないので今度は組織をとるバコラ生検をしますと言われ、この時点で癌の確率はどの程度ですか?と聞くと五分五分と言われ帰ってきました、
もともと癌の家系ではなく、2年前にも同じような部位の石灰化で細胞診までいき全く問題なしとの結果だったので、今回も安易に考えており全くの勉強不足でした。
この細胞診断報告書から色々と調べているうちに、ここのサイトにたどりつきました。
class Vとは悪性が確定しており、何故五分五分と言われたのか?組織診断は癌の種類を見るためにやるのだろうか?
もう自分は粘液癌で、あとは手術をしてとってしまうしかないと覚悟も決めておりました。
そしてバコラ生検を受け、病理診断報告書を頂きました。
臨床診断 乳癌
病理診断 Breast,biopsy:adequate.indeterminate
病理学的所見 乳腺生検標本3本です。
拡張性の乳管成分がみられます。
その一部で低乳頭状に増生する上皮が認められます。
壊死は認めません、浸潤像もみられません。
病変は限局性で、反応変化と腫瘍性変化との鑑別が難しいです。
先生は、なんだか歯切れ悪そうに、これでは判断がつかないから今度はMRIをとりましょう。
とのことで、ここの乳腺外科はビル診なので、大きな病院でMRIをとりに行き、また後日結果を聞くことになりました。
このサイトで勉強させて頂いたおかげで、私も少し知識が増えており、
MRIで判断がつくの?とか、組織をうまくとれなかったのでは?などと、病院に少しずつ不信感を抱くようになりました。
結局MRIでも判断がつかず、先生いわくどちらかわからないが、手術をしてとってしまいましょうとのことでした。
細胞診でclass V なのに、何故判断がつかないのでしょうか?
先生にセカンオピニオンをしてもどの先生も同じように言いますか?と聞くとたぶんそうでしょうと言われました。
でも納得がいかず、精算の際に受付でセカンドオピニオンをしたいので
資料等を準備しておいてほしい旨を伝えて帰ると、そのあと先生直々に電話がはいり、よくよくMRIの画像見るとまだ気になる部分があるから、もう一度細胞をとらせてくれと言われ、先日二箇所細胞をとられて結果待ちです。
気になる部分とは、どうやらバコラ先検のときに出来た血腫だったらしく、その部分とたぶんもう一ヶ所はシコリの細胞を再度とったと思われます。
この結果をふまえて結論を出しましょう。
と、先生はあきらかにセカンドオピニオンを嫌がってる感じがします。
先生は、この経緯をどう思われますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
細胞診でクラスⅤは、ほぼ乳癌確定(99%)です。(組織診:針生検が一般化した現在、病理医は確信を持たない限りクラスⅤはつけません。明らかに癌と確信しても病理医によってはクラスⅣにして組織診をさせるものもいるくらいです。)
その意味で「class Vとは悪性が確定しており、何故五分五分と言われたのか?」というのは、私にとっても大変な疑問であり、
「組織診に自信がない=(自分が)組織診を行っても癌がでないのではないか?と疑っている=癌が出なかった時のために良性もありえると言っておかないと患者さんから疑われる」と考えているように勘ぐってしまいます。
「先生は、この経緯をどう思われますか?」
⇒上記通りです。
 無駄な検査をせずに、きちんと診断つけるべきです。(針生検が上手くできないのなら、外科的生検するしかないでしょう)
 ☆細胞診クラスⅤで経過をみるなど正気の沙汰ではありません。(個人的には)