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線維腺腫とマンモグラフィのカテゴリーについて

[管理番号:3757]
性別:女性
年齢:35歳
はじめまして。
不安で色々調べている中、このサイトを見つけ、先生のご活動に感動しております。
お忙しい中大変恐縮ですが、不安で食事も喉を通らず、2つ相談させて下さい。
①線維腺腫に悪性が混じっている可能性について
毎年乳腺外科でマンモとエコーの検診を受けています。
2年前の検診直前に自分で左胸外側にしこりを見つけ検診時に申告。
触診とエコーで良性だと言われました。
1年前の検診でしこりに厚みが出てきたので自分から検査をお願いして組織診をして頂き、結果は線維腺腫。
今年(先月)の検診時、前より大きくなっている気がすると伝えたところ、先生から1.6センチだったのが2.3センチになり、気になるなら摘出するかと問われ、摘出することにしました。
手術できる病院への紹介状を頂き、紹介先の先生の診察で話をしていたところ、
「良性かどうかは摘出後の病理検査まではわかりません。
組織診では良性の部分だけが採取されていて実は悪性だったり、線維腺腫の中に悪性が数ミリ混じっているなんてこともある」と言われました。
私の症状から判断したのではなく一般論としてお話しなさったのだと思います。
そのようなことは、確率的に良くあることなのでしょうか。
もし悪性だったり、悪性が混じっていたら、2年以上も放っていたことになり、進行しているのではと不安です。
半年位前から骨盤に鈍痛があるのですが、もしや転移じゃないのか…と色々と関連付けてしまい夜も眠れません。
手術は来週、病理の結果が1ヶ月後に出るそうですが、既にその話を伺って2週間で精神的に参ってしまい、まだあと1ヶ月以上もこの精神状態のまま過ごすのが辛いです。
また、今回は可能性は低そうだけど、摘出してみたら葉状腫瘍だったという場合もあると言われました。
手術は日帰りで局所麻酔、マージンをつけずに摘出すると思うのですが、もし葉状腫瘍だったら良性の葉状腫瘍でも再度手術になってしまいますよね。
②マンモグラフィのカテゴリーについて
今回の線維腺腫のことで色々調べていてマンモグラフィのカテゴリーについて初めて知りました。
毎年マンモグラフィをやっていますが、初めてとったとき(20代後半だった気がします)は
「乳腺で真っ白だし、いくつか石灰化がある」と言われたのを記憶しています。
ここ数年は「マンモグラフィは比較することが大事、去年と変わらないからまた一年後の検診でいい。」とだけ言われていて、カテゴリーの数字は教えて頂いたことがありません。
今年か去年か忘れてしまいましたが、ふと画像が目に入り、確か「カテゴリー4」と記載してあった気がします。
そのときは知らなかったので気にはしなかったのですが、ここ数日でカテゴリー4は
悪性の疑いと知ってから、急に不安になりました。
組織診などをしなくても、エコーや前年度の画像との比較で判断することもあるのでしょうか。
毎年検診をしている乳腺外科の先生は具体的なことはお話しなさらず、こちらから何か聞くと機嫌を損ねてしまうので、検診をしても今の自分の胸の状態がどうなっているのかがわからず不安です。
「去年と変わらない」ということは、「問題なし」ではなく、今回摘出する線維腺腫以外に何か所見がある気がするのですが。
住んでいる地域に他に乳腺外科がないため困っています。
調べたところ、田澤先生がいらっしゃる病院なら頑張れば伺える距離だと思います。
今回線維腺腫の手術をする病院でもマンモグラフィについて相談してみるつもりではいますが、
解決できなかった場合やこの先何かあった場合、1度田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか。
田澤先生なら検診の度にモヤモヤしてた不安を払拭していただけると感じます。
文章にすることが苦手で、長々と書いてしまい申し訳ありません。
それでは、お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール内容を読む限りでは質問者が「不安で食事も喉を通らず」という状況とはとても思えません。
まずは冷静になりましょう。
「組織診では良性の部分だけが採取されていて実は悪性だったり、線維腺腫の中に悪性が数ミリ混じっているなんてこともある」
⇒それは、決して「あってはいけない事」です。
 組織診は100%でなくてはなりません。
 もしも(金太郎飴のように一様な腫瘤でなければ)そもそも「バネ式針生検ではなく」マンモトーム生検を選択すべきです。(そうすれば、そのような「馬鹿馬鹿しい」可能性は無くなります)
 ♯私は(組織診をしておきながら)「採取されたのは良性だったが、悪性の部分があるかもしれない」などと「言い訳」をする医師は認めていません。
「そのようなことは、確率的に良くあることなのでしょうか。」
⇒ありません。
 そもそも(その様な事が無い様な)「診療をすべき」なのです。
「半年位前から骨盤に鈍痛があるのですが、もしや転移じゃないのか…と色々と関連付けてしまい夜も眠れません。」
⇒今夜から「ぐっすり」眠ってください。
 幾らなんでも「想像し過ぎ」です。
 ○実際には「癌の可能性は殆どゼロ」なのに「転移の心配」など1000%必要ありません。
「まだあと1ヶ月以上もこの精神状態のまま過ごすのが辛い」
⇒針生検で「線維腺腫」
 それを「確認するための手術」という位置づけです。
 「圧倒的に、良性の可能性が高い」のです。 
 冷静になりましょう。
「今回は可能性は低そうだけど、摘出してみたら葉状腫瘍だったという場合もある」
⇒このコメントからも「画像上、線維腺腫の疑い濃厚」であることが解ります。
「もし葉状腫瘍だったら良性の葉状腫瘍でも再度手術になってしまいますよね。」
⇒それはその通りです。(可能性は低そうですが)
「カテゴリー4」と記載」
⇒これは質問者の勘違いです。
 もしも本当に「カテゴリー4」ならば、(無条件に)要精密検査になるからです。
「去年と変わらない」ということは、「問題なし」ではなく、今回摘出する線維腺腫以外に何か所見がある気がする」
⇒考え過ぎです。
 おそらく「カテゴリー2の石灰化(明らかな良性石灰化)」があり、それが「毎年変化なし」なのだと思います。(それが一番筋が通った解釈です)
「解決できなかった場合やこの先何かあった場合、1度田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか。」
⇒可能です。
 ただし、(私がこの文章を理解した限りでは)「殆ど、心配するような点は見当たらない(手術病理は線維腺腫の可能性が圧倒的に高い、石灰化はカテゴリー2変化なし)」ようです。
 ご安心を。