乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2564]
性別:女性
年齢:31歳

はじめまして。

昨年12月に乳がんと宣告を受け、こちらのサイトを参考にしてまいりました。

不安な気持ちを抱えながらも、今の私にとって前向きなご意見もあり毎日勇気づけられています。

私は2月(上旬)日に右乳房皮下乳腺全摘(乳頭乳輪も切除)しました。

術前は浸潤癌しかわからなかったのですが、術後の病理で時計の12時方向(鎖骨方向)に非浸潤癌が7cmにわたって散らばっているのが発覚しました。

病理結果は

病期:T1 N1 M0  ステージ:ⅡA
浸潤性乳管癌(充実腺管癌)1.3×0.6cm
センチネルリンパ節生検:陽性 1(5m
m)/5個
腋窩リンパ節廓清:レベル1
エストロゲン受容体:陽性(90%)
プロゲステロン受容体:陽性(90%)
HER2:0
脈管浸潤:陰性
グレード:1
断端:陽性?陰性?→執刀医はとりきるところまでとったので陰性としていますが、病理結果の摘出した画像を見ると鎖骨側の乳腺に非浸潤癌の点々がありました。

Ki67:5-10%

①このケースではホルモン療法単独、ホルモン療法+化学療法では再発率はどのぐらいなのでしょうか。

②抗がん剤の有無
実は8年前から血性分泌があったのですが、半年ごとの組織診で経過観察2年間している間に出なくなりその後も定期検診を受けていたのですが、しこりはみつからず、去年の11月に自分で気が付きました。

先生に診てもらっていたら、乳管造影などで早期に対処できたかもしれなかったのに、残念でなりません。

8年も前から病変があったとすると、リンパ転移があったのもあり、全身に癌細胞が散ってしまっているようで不安です。
散った癌細胞も、同じ性質なのかもわからないことも心配です。

また、若年性ということ、抗がん剤をしないで再発した時の後悔もしたくないと思っています。

ですが、ルミナールAは効き目がないので副作用のダメージの方が大きい。

仕事を休職しなければいけない。
というのもあり、踏み切れないでいます。

③抗がん剤をやることで長期的な副作用やデメリットはありますか?

上乗せがほんの数%でも、長期的なデメリットがなければ、0になるだけならばやってもいいという気持ちがあります。

④断端陽性だとしたら、このケースでは放射線療法は必要でしょうか

⑤子宮頚部の中等度異型成~高度異型成も最近分かり、手術と抗がん剤のどちらを優先すればいいかも悩んでいます。

手術を優先させれば、抗がん剤治療は乳がん手術から4か月程経ってしまうのですが大丈夫でしょうか。

質問が多くなり大変申し訳ありません。

先生のご意見伺えると幸いです。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

pT1c(13mm), pN1, luminalA(Ki67=5-10%), NG1

「断端:陽性?陰性?→執刀医はとりきるところまでとったので陰性としていますが、病理結果の摘出した画像を見ると鎖骨側の乳腺に非浸潤癌の点々がありました。」
⇒(乳腺全摘では)胸壁浸潤が無い限り「断端は陰性」です。
 

「①このケースではホルモン療法単独、ホルモン療法+化学療法では再発率はどのぐらいなのでしょうか。」

ホルモン療法単独  22%
ホルモン療法+化学療法 15%
 

「③抗がん剤をやることで長期的な副作用やデメリットはありますか?」
⇒これは、殆どありませんが…

 唯一注意しなくてはならないのは「卵巣毒性」です。
 年齢的には「回復する可能性も十分にありますが」
 将来的な妊娠出産を考えるのならば「卵子凍結保存」などが必要です。
 

「④断端陽性だとしたら、このケースでは放射線療法は必要でしょうか」
⇒乳腺全摘をしているのだから「断端陰性」です。

 リンパ節転移1個だけなので「放射線照射は不要」です。
 

「⑤子宮頚部の中等度異型成~高度異型成も最近分かり、手術と抗がん剤のどちらを優先すればいいかも悩んでいます。手術を優先させれば、抗がん剤治療は乳がん手術から4か月程経ってしまうのですが大丈夫でしょうか。」
⇒「抗がん剤すべきか?」は別として…

 術後の抗がん剤は、慌てる必要は全くありません。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中でのお返事ありがとうございました。

再度質問させていただきます。

①このケースで抗がん剤は追加した方がよいでしょうか。

年齢が31歳、リンパ転移が大きなリスクだと自覚しています。

②抗がん剤をするとしたら、どの種類がよいでしょうか。

③ルミナールAは抗がん剤が効きにくいタイプだそうですが、抗がん剤の間、ホルモン治療を中断することでリスクはありますか。

現在ノルバデックス服用中です。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
pT1c(13mm), pN1, luminalA(Ki67=5-10%), NG1

「①このケースで抗がん剤は追加した方がよいでしょうか。」
⇒luminalAで「リンパ節転移1個」では私は抗ガン剤を勧めません。

 ホルモン療法単独  22%
 ホルモン療法+化学療法 15%
 

「年齢が31歳、リンパ転移が大きなリスクだと自覚しています。」
⇒年齢は無関係

 リンパ節転移は「化学療法の効果を予測する」ものではありません。
 1個では大したリスクではありません。
 

「②抗がん剤をするとしたら、どの種類がよいでしょうか。」
⇒TCです。
 

「③ルミナールAは抗がん剤が効きにくいタイプだそうですが、抗がん剤の間、ホルモン治療を中断することでリスクはありますか。」
⇒私はTCとタモキシフェン(ノルバデックス)は併用しています。

 実際のところ「休薬したとしても」大したリスク上昇にはなりません。(3カ月程度ですから)

 
 

 

質問者様から 【質問3】

管理番号:2564
前回質問:抗がん剤の有無について

昨年は、先生のご回答に大変勇気づけられました。

ありがとうございました。

現在、リュープリンとノルバデックスで治療しております。

先日、術後1年のエコーで、全摘した術側の①傷の下と、②傷から
23mm胸壁方向に離れた部分に扁平の横に長細い
影が映っていて、カテゴリー3aになってしまいました。

エコー技師のメモには、「手術後痕の所見と思われる」とかいてありました。

*術後の変化としてあることだと主治医は言いますが、先生の経験上いかがでしょうか?
次は3か月か半年後のエコーでよいそうです。

血流:①、②とも(-)
固さ:①3 ②4

*情報が少なく、わかりにくいとは思いますが、原発のがんの性質も加味して局所再発の可能性はありますでしょうか
pT1c(13mm), pN1,
luminalA(Ki67=5-10%), NG1

*また、新たなガンの可能性はありますでしょうか

宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

是非、更新したばかりの『今週のコラム68回目 その(術後の定期観察時の)エコーをすることは(患者さんの為ばかりではなく)「担当医自身にとっても、この上もない貴重な経験(勉強)となるのです』をまずご覧ください。
答えは自ずとお解りになるでしょう。

「エコー技師のメモには、「手術後痕の所見と思われる」とかいてありました。
*術後の変化としてあることだと主治医は言います 次は3か月か半年後のエコーでよいそうです」

⇒お解りですね?

 術後瘢痕でしょう。
 ただし、「技師のエコーだけ」で「自分自身でエコーをして確認もせずに」コメントする担当医について「私がどう感じているのか?」については、これ以上コメントは控えます。





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