Site Overlay

3ミリ浸潤癌の抗HER2療法、抗がん剤の必要性について

[管理番号:4490]
性別:女性
年齢:55歳
初めて、質問させていただきます。
左胸に広範囲の非浸潤癌が見つかり、全摘同時再建をしました。
病理検査の結果、リンパなどの転移はなかったのですが、3ミリの浸潤部分が見つかりました。
浸潤部分の核グレード3
ER(-)0%
PR(-)0%
HER2 3
KI67 28%でした。
担当医から、普通は、5ミリ以下の浸潤では、抗がん剤はしないのだが、顔つきも悪いなどの条件から、「抗HER2療法+抗がん剤の治療もあり」という提案を受けました。
できれば、抗がん剤は受けたくないというのが本音ですが、転移は怖いです。
この先、無治療でいくか、抗ガン剤などで治療するか、先生ならいかが考えられますか?
アドバイス、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
担当医の「顔つきも悪いなどの条件」など無視しましょう。
浸潤径3mmであれば、「抗HER2療法の適応無」です。
「この先、無治療でいくか、抗ガン剤などで治療するか、先生ならいかが考えられますか?」
⇒絶対に「抗ガン剤など行いません」
 そのような「提案をする」事自体、誤った診療です。
 ♯因みに、この様なケースで(抗癌剤無しで)「ハーセプチン単独」を勧める医師を散見しますが、それも「完全に誤った」ことです。