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抗ガン剤治療の必要性について

[管理番号:5575]
性別:女性
年齢:43歳
妹が4月に乳がんと診断され、8月に左胸部分切除しました。
4月の針生検ではER85 PR90 KI67が25といわれていました。
術後、リンパ転移はなし、悪性度グレード2 腫瘍の大きさは2.5センチでしたが、KI67が50となったため、オンコタイプをすすめられました。
結果スコアが28で中間リスクでもかなり高いため主治医からは抗ガン剤治療を勧められています。
妹は間質性肺炎の持病があり、呼吸器の先生は抗ガン剤にはあまり賛成されないようです。
オンコタイプの結果ではホルモン治療のみでは10年転移率が20%くらい、抗ガン剤をつかうと半分になると説明されたため、どうするか困っています。
転移も怖いですが、肺の増悪も怖いです。
先生ならこのような場合どうされますか。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
OncotypeDXでの「中間リスク」で私が抗癌剤を勧めることはありません。
 『今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。』を是非、ご参照ください。
「先生ならこのような場合どうされますか。」
⇒ホルモン療法単独です。
 理由は
 1.中間リスクでは「上乗せ」の有意差が無い
 2.術後補助療法では命を危険に曝すべきではない(間質性肺炎の合併症)