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抗がん剤治療の選択

[管理番号:5404]
性別:女性
年齢:43歳
8月に左胸全摘手術をしました。
センチネルリンパ節生検で陽性.リンパ郭清しました。
手術前診断はct2n0m0 ステージ2a
病理:硬がん
ER95 PG50 HER2 score1 KI67 2%
病理結果は
大きさ、3*3*0.3 センチ
3つの腫瘍がくっついている状況。
全体の大きさ4.5*4.1センチ
リンパ転移1/10→リンパに1センチの腫瘍があったそうです。
KI67 20%
手術前診断と相違あります。
ステージは言われておりません。
●2bでしょうか?
担当医からルミナールbの為、抗がん剤TC療法4回とホルモン療法LH-
RH.5年、タモキシフェン5年または10年の服用と言われました。
●抗がん剤はやはり使用でしょうか?
●効果はありますか?
●抗がん剤の上乗せは5%以下と言われました。
数字の根拠がわかりません。
先生も同意見でしょうか?
●私が抗がん剤治療をすることの利点はありますか?
KI67 が20%、がんの大きさが大きい、これまで5.6年はがんをもって生活しているはずだから全身に微少転移している可能性が高い、10年後の再発を視野に入れて抗がん剤治療をすべきと主治医から言われました。
あと、標準治療だから抗がん剤をすべきだと強く言われております。
再発はしたくありませんが効果のない抗がん剤治療もしたくありません。
●私は再発率が高いのでしょうか?何%?
●ホルモン療法のみは難しいのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
主治医が「ルミナールB」としている理由が不明です。
KI67=20%なら(かなりの確率で)「ルミナールA]となります。
もしも、どうしても不安ならOncotypeDXしてみましょう。(動かぬ証拠となります)
「●2bでしょうか?」
⇒その通りです。
「担当医からルミナールbの為」
⇒ルミナールAでしょう。
「●抗がん剤はやはり使用でしょうか?」「●効果はありますか?」
⇒不要です。
 もしも本当に知りたいなら「OncotypeDX」してみましょう。
「●抗がん剤の上乗せは5%以下」「先生も同意見でしょうか?」
⇒3%以下でしょう。
「●私が抗がん剤治療をすることの利点はありますか?」
⇒ありません。
 殆ど上乗せがないのに「有害事象の負担」ばかりで意味がありません。
「標準治療だから抗がん剤をすべきだと強く言われております。」
⇒誤りです。
 ルミナールAの可能性の方が圧倒的に高いのだからホルモン療法単独です。
 そんなことを「強く」いうようなら、OncotypeDXをして「動かぬ証拠」を示してあげましょう。
「●私は再発率が高いのでしょうか?何%?」
⇒10~15%程度でしょう。
 本当に知りたいならOncotypeDXしてみましょう。
 
「●ホルモン療法のみは難しいのでしょうか?」
⇒それでいいのです。