乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5288]
性別:女性
年齢:47歳

田澤先生、はじめまして。

乳がんと診断されてから、不安と恐怖に押しつぶされそうな毎日ですが、わからないことが出てくるたびに、似た病態の方のQ&Aを読んで参考にさせていただいております。

以下に経過と病理診断結果を記載します。

独身、閉経前です。

自身でしこりをみつけ、受診。

初診時、マンモ、エコー(この段階で「悪性を疑う」とのことで)、針生検、採血、造影CTを実施。

〈針生検結果〉(3検体)
ER 陽性 40%~50%
PR 陽性 30%~40%
HER2 1+ 陰性
Ki-67  3%(average)/11.7%(hot spot) 

〈PET-CT〉
遠隔転移は認めないが、腋窩Level1,2に複数のリンパ節転移疑う

〈左乳房全摘手術及び腋窩鎖骨下部リンパ節郭清〉

〈術後病理診断〉
 Breast, left, C, Bt
 Tumor type: Invasive ductal carcinoma, scirrhous
 Tumor size (invasive) : 18×17mm
 (including ductal component) : 18×22mm, solid, papillary, flat, comedo type
 Histological grade: 3+2+1=6 Grade 2
 Nuclear grade: 2+1=3 Grade 1
 ly+, v-, f+, s-
 margins: negative
 Lymph node, axillary: Metastatic carcinoma seen (7/18, max.dimension 14mm)
 TNM: pT1cN2
 Results of immunohistochemistry
  synaptophysin(-), chromograninA(-), CD56(-)
 - CNB:No. 171142 –
  ER: +40-50%
  PgR: +30-40%
  HER2: score 1+
  Ki-67 index: 11.7%

 [所見]
 病変は、摘除乳腺の中央部C領域にみられる、白色調不整形の充実結節です。

 腫瘍部分は、つよい間質線維化を伴い、異型細胞が索状、島状の胞巣を形成して浸潤し、腺管形成傾向の乏しい、浸潤性乳管癌(硬癌)の所見です。

 わずかな乳管内成分を周辺にみとめますが、著しい拡大進展はなく、断端成分に陽性所見はありません。

 郭清腋窩リンパ節に計7個の転移がみられます。

※なお、術後病理結果の、ER、PR、HER2、Ki-67の数値については、針生検時の検査結果です(手術標本では改めて検査しない方針とのことです)。

主治医からは、リンパ節転移が多いこと(また、大きいものもあったこと)、ホルモン
陽性反応が少し弱め(通常は90%以上あるものだと言われました)、再発予防は今しかできないから後悔しないように出来ることはやっておいた方がいい、やっておけば再発率が3~4割下がる、などの理由をあげられ、抗がん剤アンスラタキサン半年間の治療、
その後放射線治療とホルモン治療を提示されたのですが、私自身どうしても抗がん剤への恐怖と、半年という長さが気が重く踏み切れなかったため、主治医から「放射線治療を先にして、その間に気持ちを落ち着けて考えては?」と提案され、現在は放射線治療を受けております。

私自身も再発率を下げたい気持ちはもちろんありますが、ただ抗がん剤に関しては、
もともと体力も弱い方ですし、それに伴う副作用や後遺症を残してまでやるだけの意味と効果があるのかどうか、迷い悩んでおります。

田澤先生は、他の方のQ&Aにて、ルミナールAで抗がん剤を迷うときはオンコタイプDXを
勧めるとありましたので、高額ですがちょうど放射線治療の間に結果も出るとのことでオーダーしていただき、結果待ちです。

主治医のことは信頼もしていますし、これまで比較的順調に治療を進めてこれたと思っています。
抗がん剤治療を勧めるのも、この先の私のことを思ってのことと理解はしているのですが、私自身がどうしても副作用の恐怖のため、すんなり受け入れることが出来ずにいます。

質問です。

①Ki-67が低値の場合は、腫瘍径やリンパ節転移の個数にかかわらず低リスクとなる場合が多いという回答をみたのですが、私の場合にもそうなる可能性が高いでしょうか?
また、オンコタイプで中間リスクとなった場合、抗がん剤の上乗せはほとんど無いと考えて良いのでしょうか?

②ホルモン陽性反応が低めで50%ほどしかないのですが、この場合、ルミナールとはいえ、90%を超える方の場合よりホルモン療法の効きは悪いのでしょうか?(逆に抗がん剤が効きやすいと言えるのでしょうか?)

③「抗がん剤治療により再発率が3~4割下がる」というのは、ルミナールAの私にも当てはまるのでしょうか?

④リンパ節転移7個というのは、抗がん剤をやらずに放射線治療+ホルモン療法のみだと、それほどまでに再発転移しやすいのでしょうか?オンコタイプの結果も高リスクとなる可能性は高いのでしょうか?

⑤上記病理結果から、田澤先生も抗がん剤治療を勧められますか?また、もし抗がん剤治療をやるとすれば、やはりアンスラタキサン(6ヶ月)のコースでしょうか?ルミナールの場合は原則TCで良いと、他の回答でおっしゃっていましたが、もし高リスクとの
結果が出た場合にもTCのみ3ヶ月で良いと思われますか?

長々と申し訳ありません。
よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

Ki67がかなり低いので(おそらく)OncotypeDXでは「low risk」となることが予想されます。

「①Ki-67が低値の場合は、腫瘍径やリンパ節転移の個数にかかわらず低リスクとなる場合が多いという回答をみたのですが、私の場合にもそうなる可能性が高いでしょうか?また、オンコタイプで中間リスクとなった場合、抗がん剤の上乗せはほとんど無いと考えて良いのでしょうか?」
⇒その通りです。

 (もしも中間リスクとなった場合には)「Tam Alone」と「Tam + Chemo」の差(つまり「上乗せ」)をみると解ります。

「②ホルモン陽性反応が低めで50%ほどしかないのですが、この場合、ルミナールとはいえ、90%を超える方の場合よりホルモン療法の効きは悪いのでしょうか?(逆に抗がん剤が効きやすいと言えるのでしょうか?)」
⇒関係ないですね。

 実際の(エストロゲンやプロゲステロンなどの)遺伝子発現もOncotypeDXで確認できます。

「③「抗がん剤治療により再発率が3~4割下がる」というのは、ルミナールAの私にも当てはまるのでしょうか?」
⇒それは「無い」でしょう。

「④リンパ節転移7個というのは、抗がん剤をやらずに放射線治療+ホルモン療法のみだと、それほどまでに再発転移しやすいのでしょうか?」
⇒実際の数字はOncotypeDXの結果で解りますが
 
 それ程高くはならないと思います。

「オンコタイプの結果も高リスクとなる可能性は高いのでしょうか?」
⇒それは無いでしょう。(リンパ節転移の個数とは無関係です)

「⑤上記病理結果から、田澤先生も抗がん剤治療を勧められますか?」
⇒せっかくOncotypeDXするのだから、その結果に従います。

 OncotypeDXで「high risk」とならない限り勧めません。

「もし高リスクとの結果が出た場合にもTCのみ3ヶ月で良いと思われますか?」
⇒そう思います。





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