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術後治療の悩み

[管理番号:6341]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生
はじめまして。
44才です。
人間ドックで石灰化
が見つかり、マンモトーム検査をうけたところ、DCISと診断されました。
先月、皮下乳腺全摘術(乳頭乳輪温存)を受けたのですが(今はエキスパンダーが入ってます)、術後の治療で悩んでいます。
病理の結果、浸潤箇所はみつからなかったのですが、胸筋側の断端に癌が露出した部分があったそうです。
(全体の広がり:17×6×6mm、ER:100%、PgR:100%、
low grade dcis)
担当の先生は、「術中に胸筋被膜を合わせて切除しているので問題ありません。
きれいに乳腺をとっても、深部は陽性判定になることがあります。
乳腺裏の脂肪がとても薄かった為でしょう。
無治療で大丈夫です。」と言っておられます。
セカンドオピニオンを受けたのですが、
「シリコンインプラントに入れ替え後に放射線治療を受けたほうが良い。ホルモン治療(タモキシフェン)もするべき。」と言われました。
質問なのですが、
1.筋膜を一緒に切除していて、断端に癌が露出することなど、本当にあるのでしょうか?(主治医の意見を信じて無治療で大丈夫でしょうか)
2.放射線治療を受けた方が安心なのでしょうか?
3.ホルモン治療を受けるべきでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
深部断端については『今週のコラム 86回目 このようにすれば、全摘で深部側断端が陽性となることはないのです』をご参考ください。
その上で、
 ポイントは
 『非浸潤癌である。』
    ⇒つまり、術者が乳腺に「切り込まない」限り「断端陽性はありえない」
(標本が摘出されてから、それが固定されるまでに脂肪が外れてしまっても、病理医には区別がつかないのです)
     これは、執刀医を信じるべきでしょう。
「1.筋膜を一緒に切除していて、断端に癌が露出することなど、本当にあるのでしょうか?」
⇒摘出標本の扱われ方によります。
 摘出した標本を「生まれたばかりの赤子」のように「丁寧に扱う」と思いますか?
 おそらく、摘出した標本を無造作に置いたりする際に、脂肪が取れたり「薄い筋膜が破れる」こともありそうです。
「(主治医の意見を信じて無治療で大丈夫でしょうか) 」
⇒その通りです。
 非浸潤癌の全摘で「取り残し(断端陽性)」など(まともな外科医なら)ありえません。
 ご安心を。
「2.放射線治療を受けた方が安心なのでしょうか? 」
⇒不要。
「3.ホルモン治療を受けるべきでしょうか?」
⇒無意味