乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4534]
性別:女性
年齢:45歳

田澤先生 はじめまして。

術後の治療について質問させていただきます。

今年2月に右乳房全摘、同時にエキスパンダー挿入を行いました。

病理結果とオンコタイプDXの結果が出て、今後の治療について決めなくてはなりません。

<病理結果>
腫瘍の大きさ:2.6cm(浸潤径)/非浸潤径:2.7cm
リンパ節転移:なし(センチネルリンパ節生検:0/3)
ER:陽性
PgR:陽性
HER2:陰性(1+)
Ki-67:10%
リンパ節浸潤ly:1+
静脈浸潤v:0
グレード2
切除断端:陰性
組織型:浸潤性乳管癌
ステージⅢ

<オンコタイプDX>
再発スコア:28(タモキシフェン単独療法:19%)
ER:9.7
PR:6.1
HER2:10.5

腫瘍が乳頭直下にあり、乳頭部分に腫瘍が顔を出している状態のだったため皮膚転移があるということで、ステージⅢと判断されました。

主治医からは、乳頭乳輪を含む全摘術であったが皮膚転移があったため、術後の治療はホルモン治療と併せて、抗がん剤・放射線を提案されています。

上記の結果から、田澤先生であれば放射線・抗がん剤は必要とお考えでしょうか?
抗がん剤はEC治療の後、タキソテール(D)で行うと説明がありました。

また、放射線治療を受ける場合、インプラントへの入れ替えの前と後、どちらがいいのでしょうか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

今回のメールで重要なことは「腫瘍直上の皮膚に浸潤」している意義です。
たしかに、「(ステージの)規約」上は、「pT4となり、(結果)pT4, pN0, pStage3B」とはなりますが…

○正直な話、「本物のT4b(腫瘍直上だけではなく、ある程度の範囲に皮膚所見があるもの)」と「腫瘍(が皮膚に近いために)が直上の皮膚に浸潤しているだけの『なんちゃってpT4』」では、全く意味が異なります。
 ただ、病理医としては(規約でそうなっている以上)「皮膚浸潤=pT4」とせざるをえません。(それを責めることはできません。規約とは「そういうもの」です)

私は実際に質問者を診察はしていないので、「その皮膚浸潤の程度は不明」ですが…
 手掛かりとしては、「同時再建」していることです。
 「本物のT4では、決して同時再建を選択してはいけない」これは常識です。
 つまり、担当医が「同時再建を選択している以上」私は、『なんちゃってpT4』だと推測しています。

それでいて「皮膚転移があったため、術後の治療はホルモン治療と併せて、抗がん剤・放射線を提案」というのは「矛盾の極み」です。
(繰り返すようですが)「皮膚転移がある」なら「同時再建」自体、行ってはいけないのです。

「上記の結果から、田澤先生であれば放射線・抗がん剤は必要とお考えでしょうか?」
⇒不要です。

「放射線治療を受ける場合、インプラントへの入れ替えの前と後、どちらがいいのでしょうか。」
⇒放射線は不要だとは思いますが…

 (もし、行うなら)入れ替え後です。





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