[管理番号:2627]
性別:女性
年齢:33歳

田澤先生
初めまして。

お忙しい所すみません。

今後の治療について先生のご意見を頂きたくご連絡しました。

2012年5月に左乳頭より分泌がでました。

T病院にてマンモグラフィー、エコーをして乳腺症との事で経過観察。

2012月6月M病院にて分泌を検査→異常なし。
エコー。
経過観察。

その後も分泌が収まらず
2012年11月再度M病院診察。
エコー。
組織診→良性
2012年12月治療と診断を兼ねてオペ。
結果→乳腺症。

その後も一年に一回エコーで経過観察。

2014年11月 同じ乳房に嚢胞が見つかり念のため細胞診。クラス2
2015年11月 同じ乳房に多発乳腺腫瘤。
組織→良性 3か月後検査。

結果後検査した辺りに2個ぐらいしこりがあり検査による血腫なのか不安になり12月に再度受診。

数は変わらないがひと回り大きくなっているので再度組織診→良性
大きくなっているのでオペをする事にしました。

2016年1月にMRIで範囲を見て
2016年3月乳管内乳頭腫切除術を行いました。

検体の大きさ6.2センチ×5.1×1.5センチ
占拠部位 1eft.BD
乳管内がんの大きさ 0.4×0.1センチ pt分類 ptis
乳腺外脂肪浸潤 f- 皮膚浸潤s-
コメド-
リンパ管侵襲1y0 静脈侵襲v0
核異型スコア2 核分裂像スコア1
ER8 pgr7
側方断端 露出してない 断端から5ミリ以上
深部断端 露出してない 断端から5ミリ以内
皮膚側断端 露出してない 断端から5ミリ以上
非浸潤がんでした。

二回組織診をしてのオペだったのでショックでした。

何でこうなってしまったのか自分を責めてしまい精神的に参っています。
まだ子供も小さく絶対に再発、転移はしたくないです。

今後は主治医より経過観察か余程心配なら放射線治療と言われました。

私は少しでも再発リスクを下げられるのであれば全摘も考えています。

田澤先生のご意見をお聞かせください。
宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「乳頭分泌の正しい診療がされていれば…」
質問者の思いは良く解ります。

2012年から「乳頭分泌(単孔性だったのでしょう)があった」わけですから、その「M病院」できちんとした診療(当然、乳管造影⇒乳管く効き切除)されていたら、「その時点では乳管内乳頭腫で、済んだ」可能性が高そうです。

結果として「3年以上放置(意味の無い生検までされて)」されて、「挙句の果てに癌だった」というのでは、お気持ちは十分すぎるほど解ります。

現在、当院では「乳頭分泌⇒乳管造影⇒乳管区域切除」の患者さんが急速に増えています(手術枠の問題で十分に対応しきれていないのが現状)
そこで「前医での診療経過を聞くと」本当に嫌になります。

○是非、このQandAを閲覧された方には「自分の身は自分で守ってもらいたい」と切に思います。

「2016年3月乳管内乳頭腫切除術」
「検体の大きさ6.2センチ×5.1×1.5センチ」
「占拠部位 1eft.BD乳管内がんの大きさ 0.4×0.1センチ pt分類 ptis」
⇒非浸潤癌で、本当に良かったです。

 もしもこれで「浸潤癌だった」ら、本当に目も当てられない診療と言えます。
 ただ、「気になるのは、(浸潤癌は4mmですが)乳管内乳頭腫としての大きさ
(62mm)」です。
 

「何でこうなってしまったのか自分を責めてしまい精神的に参っています。」
⇒自分を責める必要はありません。

 私は、その医師にこそ、「是非、反省して今後の診療に活かして欲しい」ということです。

「今後は主治医より経過観察か余程心配なら放射線治療と言われました。」
⇒放射線照射の適応はあります。

 腫瘍の大きさ(乳管内乳頭腫として、ですが)を考えると「このまま取りっぱなし」は、勧めません。
 

「私は少しでも再発リスクを下げられるのであれば全摘も考えています。」
⇒本当に安全を考えれば、「全摘ならば根治」となります。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生

ご回答ありがとうございました。

前回私の説明不足だったのですが、乳頭分泌物が半年程あった時
やはり気になったのでエコー上で確認して手術をしたのです。

その後は分泌は止まりました。

今後の治療について先生のご意見を詳しくお伺いしたいので、
予約の連絡をした所4月の二週目なら予約が取れるとの事でしたのでお伺いします。

宜しくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「前回私の説明不足だったのですが、乳頭分泌物が半年程あった時やはり気になったので、
エコー上で確認して手術をしたのです。」「その後は分泌は止まりました。」
⇒質問者は勘違いされています。

 その「手術なるもの」が「分泌の原因となっている乳管を完全に切除してはいない」ことは、2015年に「非浸潤癌部分を伴う乳管内乳頭腫として診断された」ことから明らかです。(だから後で増殖した訳です)
 その「手術なるもの」は「原因となった乳管を切除する事無く(一部は取れているのかもしれませんが、「ただ乳管を分断することで乳頭から分泌がなくなった」だけの意味しか無かったという事なのです。

 ○本来「有るべき手術」は(分泌という手掛かりから、)原因となっている「乳管全体を根こそぎ切除」するものです。(それが乳管区域切除なのです)

 せっかくの「手掛かり」があったのに、その際に「きちんと乳管区域切除術が行われていれば」その乳管内の腫瘍が「大きくなる事も無く終わっていた」ということなのです。
(ただ、乳管を分断することで乳頭から分泌しないようにする手術は全くナンセンスです)

 私が、なぜ「ここまで強調」するのかは、もちろん「質問者に後悔をさせるため」では決してありません。(誤解なきように)

 ☆あくまでも「このQandAを閲覧していて」現に「分泌があるのに、誤った診療をされている人」へのメッセージなのです。
 

 単孔性の乳頭分泌は、乳管内病変を見つけて未然に防ぐ、とっても貴重な『手掛かり』なのです。
 「分泌細胞診やMRIなど無駄な検査」ではなく、是非「乳管造影すべき」」なのです。





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