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ホルモン療法について

[管理番号:6018]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
どうぞよろしくお願い致します。
2014年
右乳房乳がん 温存手術+放射線治療
       タモキシフェン服用開始(~抗がん剤治療前まで)
2017年
左乳房乳がん HER2陽性 ER+ PgR-
       術前抗がん剤治療(6か月)
       現在、ハーセプチン投与+放射線治療中です
今後のホルモン治療については
①アリミデックスに変更
②LH―RHアゴニスト剤
2つ併用を提案されています。
タモキシフェン服用中は生理があり、現在は止まっています。
閉経しているかどうかは不明です。
お伺いしたいのは
①閉経しているかわからない状況で、アリミデックスに変更は効果がありますか?
②閉経を調べることは可能ですか?
田澤先生の見解をお伺いしたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
明確な誤りです。
重要なことは3点
1.質問者は現在(化学療法による)化学療法閉経であるだけで、おそらく本物の閉経ではない。
2.化学療法閉経(抗癌剤による一時的な閉経)は、そのまま本物の閉経に以降する可能性もあるが(質問者の年齢では微妙)、最低1年以上は「閉経では無い」と想定した治療(つまり「閉経前のホルモン療法」)でなくてはならない。
3.そもそも(日本の保険適応上)閉経前に適応がある「LH-RHagonist」と閉経後に適応がある「アリミデックス」を併用すること自体誤り(ただ、海外の臨床試験データを根拠に、「適応外治療であることを承知の上で)敢えてこのような治療を提案する医師がいることも事実)
★質問者は、化学療法閉経なのだから(当分の間、少なくとも化学療法終了後1年以上)タモキシフェンとすべきです。
 まずは「タモキシフェン単独⇒(生理再開したら)LH-RHagonist併用」とするか、もしくは(最初から)「タモキシフェン+LH-RHagonist併用」のどちらかです。