乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3872]
性別:女性
年齢:55歳

こんにちは。

いつもQ&Aで勉強させていただいております。

当方HER2タイプなので、このことに関連してお聞きします。

1:サブタイプとステージについての質問です。

田澤先生は、サブタイプは治療法を決める要因で、予後はステージで決まると回答されています。

生存率や再発率など、ステージが上がるほど悪いです。

サブタイプでは、HER2タイプは薬がよく効くと先生の回答に出ています。

ハーセプチンは再発を半分にするという回答を見ます。

薬がよく効く方が、予後が良いのではと期待してしまうのですが、どうなのでしょうか?

2:抗HER2薬についての質問です。

ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセルがファーストラインで、
セカンドラインはカドサイラとなっています。

カドサイラは、ハーセプチンに抗がん剤を組み込んだものなので、
実質的には同じ薬ではないのでしょうか?
ファーストラインが効かなくなってから使っても、効果が出るのでしょうか?
サードラインでも、ハーセプチンと他の抗がん剤との組み合わせるという風に、何かとハーセプチンを絡めてくるのですが、耐性は出ないのでしょうか?
耐性が出ても、他の薬を使うなどの工夫で効果は得られるものなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「薬がよく効く方が、予後が良いのではと期待してしまうのですが、どうなのでしょうか?」
⇒皆さん。サブタイプで予後を考えるのが好きなようですが(ネットの影響でしょう)

 こう考えましょう。
 「大雑把な概念」ですが…

 たしかに無治療であれば「ルミナールタイプ」>>「HER2タイプ」かもしれません。
 ここで(ルミナールタイプにはホルモン療法、HER2タイプには抗HER2療法を行うと)「(結果として)殆ど予後は同じ」になるという概念です。
 ♯世の中に「本当に正確な(統計学的)数字はない」と思います。(治療法の変遷もあるので)
  

「ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセルがファーストラインで、セカンドラインはカドサイラとなっています。」
⇒これは、あくまでも「再発乳癌」での話です。(術後補助療法では決して、パージェタやカドサイラは使用してはいけません)

「カドサイラは、ハーセプチンに抗がん剤を組み込んだものなので、実質的には同じ薬ではないのでしょうか?」
⇒理屈と実際は異なるのです。
 
 そして臨床試験の結果が伴わないと「下のラインに甘んじる」しかないのです。
(理屈では、「こうだから」ではないのです)

「ファーストラインが効かなくなってから使っても、効果が出るのでしょうか?」
⇒勿論、(ファーストラインで使用するよりも)一般的には「効果は落ちていきます」
 それは、抗HER2療法に限らず抗ガン剤では一般的な話です。
 「順番がある」以上、仕方が無い事です。

「サードラインでも、ハーセプチンと他の抗がん剤との組み合わせるという風に、何かとハーセプチンを絡めてくるのですが、耐性は出ないのでしょうか?」
⇒(ハーセプチンと組み合わせる方の)「抗ガン剤に耐性が出てもハーセプチン自体には耐性が出ない場合」もあれば、早々と「ハーセプチン自体に耐性がでる」場合もあります。

「耐性が出ても、他の薬を使うなどの工夫で効果は得られるものなのでしょうか?」
⇒勿論、様々なstrategyがあります。 





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