乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4289]
性別:女性
年齢:37歳

2016年9月に温存手術を受けました。

病理結果は
ER染色 90%
PR染色 40~50%
HER2 FISH検査で+2
浸潤部 17×22×10mm
乳管内進展 3mm以内
グレード 3
断片 陽性
ルミナールBのトリプルポジティブの浸潤性腺管癌だそうです。

センチネルリンパ節生検はしておらず、手術先の先生は脈管侵襲のy,vの
部分が病理結果では0なのでリンパ節転移はしていないとおっしゃっていますが紙面上だけで大丈夫なんでしょうか。

またこの場合、ステージは2aで良いでしょうか。

術後はタモキシフェンとハーセプチン単独を行っています。
放射線治療を行おうとした際のCTで肺に影が見つかり、放射線治療は術後4ヶ月経ちましたが行えていません。
気管支鏡検査もしましたが菌が見つかっておらず私としては肺癌の疑いもあります。
ただ、リンパ節転移は無い場合、乳管からの転移では無いでしょうか?
また呼吸器内科の医師から結核の治療をして行く際に、タモキシフェンと結核の薬RFPの相互作用でタモキシフェンの効果が下がるのと、肝機能障害に影響する可能性ありなので、ホルモン剤を結核治療の6ヶ月中止した方が良いとも言われました。

先生なら私の場合、どの様な治療をお考えしますか?
タモキシフェンをリュープリンに置き換える事は可能でしょうか?
また、転移は無いと考えて、抗がん剤をせずにハーセプチン単独をどの様にお考えですか。
効果が無いなら止めても良いのか…
放射線治療が術後から大分経っているのでこのまま放射線治療はやらずにいっても良いかなと思いますが、断片陽性の不安があります。

時間が経っても放射線治療はする意味があるのでしょうか?
またする場合はどの様なタイミングで(例えば結核治療が終わる6ヶ月後、もしくはハーセプチンが終わる9ヶ月後)行えば良いのでしょうか?
自分の癌の事もいまいち把握していません。

私の癌の悪性度はどの様な物なんでしょうか?

お忙しい中、主治医では無い先生にこの様な事をお聞きするのは不躾な
事とは思いますがご返答の程、よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「センチネルリンパ節生検はしておらず、手術先の先生は脈管侵襲のy,vの部分が病理結果では0なのでリンパ節転移はしていないとおっしゃっていますが紙面上だけで大丈夫なんでしょうか。」
⇒通常、浸潤癌であれば「センチネルリンパ節生検の適応」となります。
 何か事情があったのであれば、(画像診断を確認の上)経過観察となります。

「またこの場合、ステージは2aで良いでしょうか。」
⇒センチネルリンパ節生検をしていないので、正式な術後病理診断でのステージとはなりませんが…

 pT2(22mm), cN0, cStage2Aとなります。  p:pathological(病理学的) c:clinical(臨床的)

「CTで肺に影が見つかり、放射線治療は術後4ヶ月経ちましたが行えていません。」「気管支鏡検査もしましたが菌が見つかっておらず」
⇒「非定型的好酸菌症」なども疑われているのかもしれません。

 但し「本当に放射線照射ができないのか?」呼吸器専門医に確認する必要があります。

「リンパ節転移は無い場合、乳管からの転移では無いでしょうか?」
⇒「リンパ節転移(リンパ行性転移)」=リンパ管を通って癌細胞が転移と「遠隔転移(血行性転移)」=血管を通って癌細胞が転移することは、全く別ルートです。

 ただ早期乳癌だから(確率的に)遠隔転移はないでしょう。

「また呼吸器内科の医師から結核の治療をして行く」
⇒?

 「菌は同定されてない」のではないですか?

「ホルモン剤を結核治療の6ヶ月中止した方が良いとも言われました。」
⇒まずは、「本当に結核としての治療が必要なのか?」という問題がありそうです。

「先生なら私の場合、どの様な治療をお考えしますか?」
⇒肺の所見次第ですね。

 ただ、呼吸器内科の専門医に許可を得ながらでないと治療はすすめられません。

「転移は無いと考えて、抗がん剤をせずにハーセプチン単独をどの様にお考えですか。」
⇒ハーセプチン単独は「行ってはいけない治療法」です。

 ハーセプチンの有効性は抗癌剤併用のみで証明されているのです。

「する場合はどの様なタイミングで(例えば結核治療が終わる6ヶ月後、もしくはハーセプチンが終わる9ヶ月後)行えば良いのでしょうか?」
⇒「ハーセプチンが終わるまで待つ」必要はそもそもありません。

 結核治療と併用できないのか?は呼吸器内科と相談です。

「私の癌の悪性度はどの様な物なんでしょうか?」
⇒「HER2 FISH検査で+2」という記載に誤りがあります。

 本来HER2の検査は、まずは免疫染色を用いて
0,1+(陰性)
2+ ⇒FISHにより「陰性か陽性かはっきりさせる」
3+(陽性)

 ♯FISH検査の結果は「陰性か陽性か」しかありません。(FISH検査で+2という表現は誤っています)
  実際はHER2が(免疫染色で)2+だったから、FISH法を用いて再検査を行ったら「陽性だった」ということかもしれません。(要確認を)

 グレード3という記載があるので「悪性度は高い」と表現できるかもしれません(気にする必要はありません)

 
 

 

質問者様から 【質問2】

トリプルポジティブの抗がん剤について
性別:女性
年齢:37歳

再度質問させて頂きます。

よろしくお願い致します。

2016年9月に温存手術を受けました。

病理結果は
ER染色 90%
PR染色 40~50%
HER2 +2 FISH検査にて+3
浸潤部 17×22×10mm
乳管内進展 3mm以内
グレード 3
断片 陽性
ルミナールBのトリプルポジティブの浸潤性腺管癌だそうです。

センチネルリンパ節生検はしておらず、手術先の先生は脈管侵襲のy,vの部分が病理結果では0なのでリンパ節転移はしていないとおっしゃっています。

この度、半年間の結核薬治療が終わり、抗がん剤治療に入る決意を固め、主治医に田澤先生が以前他のトリプルポジティブの質問者様に提案する抗がん剤治療法と同じ治療法を相談させていただきました。

管理番号2792「トリプルポジティブの治療、予後について」様の回答です。

『 リンパ節転移陰性だし、「非アンスラサイクリンレジメンの適応」です。

TC+HER⇒ドセタキセル+エンドキサン+ハーセプチン(3週毎)を4回、その後ハーセプチン単剤(3週毎)で14回 』

私はセンチネルリンパ節生検をしていないのでリンパ節転移しているかは分かりませんが、主治医曰く転移はしていないそうなので上記の治療法をご相談させて頂いた所、「その療法はエビデンスがない。
通常のエビデンスがあるものは抗がん剤を半年間、計6回打つ。」と言われました。

田澤先生の治療法だとドセタキセル+エンドキサン+ハーセプチン(3週毎)を4回で回数的には2回減るし、出来るなら少ない回数で終わらせたいのです。
主治医に説明するために田澤先生の知識をおかしください。
また、体重46キロの私に投薬する場合はどの様な割合で薬が入っていくのでしょうか?
再度主治医に相談し、田澤先生の治療法を了承して頂きたく思っています。
お力添え下さいます様、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

(そもそも)「全くエビデンスがないハーセプチン単剤」を勧めておきながらTC+HERを「エビデンスが無い」とは!
もう一つ言えば、(普通の浸潤癌なのに)センチネルリンパ節を省略している医師が言うセリフではないでしょう。

もしもエビデンスが(その医師にとって)そんなに必要ならば、(確かに抗HER2療法でエビデンスが確立しているのはアンスラサイクリン+タキサンだけですが…)非アンスラサイクリンレジメンの中で
1.TCH
2.weeklyPTX+HER

上記なら(エビデンス好きの)担当医をも満足させられることと思います。





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