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炎症性乳癌の術後の治療について

[管理番号:5291]
性別:女性
年齢:35歳
炎症性乳癌ステージⅢリンパ転移有り トリプルポジティブ 35歳
2年ほど前に妻の乳癌について、こちらで相談させて頂いた事のある者です。
おかげさまで、パクリタキセル+ハーセプチン+パージェタを6クール程やり手術する事が出来ました。
現在、全摘+リンパ郭清により、体に癌細胞が認められない状態です。
術後の治療として、ホルモン療法+ハーセプチン+パージェタをやっています。
ここで主治医より、ハーセプチンとパージェタを終わりにしましょうと提案がありました。
そこで質問なのですが、分子量的療法は何時が止め時なんでしょうか?
当初の化学療法が良く効いたので止めてしまうのに抵抗があります。
副作用らしい物もありません。
ホルモン療法は10年は続けると言われています。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「そこで質問なのですが、分子量的療法は何時が止め時なんでしょうか?」「当初の化学療法が良く効いたので止めてしまうのに抵抗があります。」
⇒止めどきはありません。
 まずは「1年」とか期限をつけるのがいいでしょう。
 ただ、本来「化学療法と併用が原則」であるpertuzumab+trastuzumabをそれ単独で長期投与することは勧められません。
 術前がpaclitaxelだったのなら、術後はdocetaxelと併用にして「半年」、その後は(副作用がでるでしょうから)per+traだけで「半年」はどうでしょうか?