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治療についての迷い

[管理番号:6291]
性別:女性
年齢:50歳
こんにちは。
乳ガンがわかってから、乳ガンプラザを読み、いろいろ勉強させてもらっています。
今回、先生に質問させてもらいたいのは、
乳房温存手術を終え、病理検査の結果が今日でたのですが、今後の治療について、迷っています。
先生なら、どう指導されるのか 考えをお聞かせください。
浸潤がん 16㎜
ホルモンセプター +8/8
HER2 -
グレード2
リンパ節1個転移あり
ki67 30%
ステージ2A
と言われました。
放射線治療、LHRHアナログ?注射,タモキシフェン5年。
でいいと思うけど、リンパ節に転移してたこと、グレード2であることから、抗がん剤を使うかどうかと言う部分がでてくる。
先生は 積極的にはおすすめしないけど、
5%から10%の上乗せにはなると思うので、ご自分て判断してほしい。
と言われました。
抗がん剤は必要だと思われますか?
私は、腎臓が一個しかありません。
母には、今してもしなくてもいい抗がん剤をして、後々、腎臓が悪化するかもしれないなら、しないほうがいいのでは?と言われ、悩んでいます。
先生はどうお考えになられますか?
よろしくおねがいします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「リンパ節に転移してたこと、グレード2であることから、抗がん剤を使うかどうかと言う部分がでてくる」
⇒誤り。
 「リンパ節転移もグレード2も抗癌剤をすることとは無関係」
 物事はシンプルに考えましょう。
 あくまでも「抗癌剤を推奨すべきは、抗癌剤をすることで上乗せがある(=効果がある)のか?」です。
 
 ★リンパ節転移があるから抗癌剤が効くと思いますか?
 全く無関係
 あくまでも「抗癌剤が効のくか?はサブタイプ(性質)による」のです。
 つまり質問者は「ルミナールA(抗癌剤による上乗せが無い)なのか?ルミナールB(抗癌剤による上乗せがある)のか?」が焦点なのです。
 判断材料はKi67=30%だけです。
 これはグレーゾーン。実際のところ解りません。
 それを判断するには「OncotypeDXするしかない」のです。
「5%から10%の上乗せにはなると思う」
⇒何処から出た数字??
 物事はシンプルであり、
 もしも質問者がルミナールAならば「上乗せは殆どない」し、ルミナールBならば
「上乗せは10%以上ある」となるのです。(その中間の数字はありえないのです)
「先生はどうお考えになられますか?」
⇒物事はシンプルに考えましょう。
 グレーゾーンなのだから、(それを知りたいのであれば)唯一の方法は「OncotypeDX]なのです。