乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:3758]
性別:女性
年齢:52歳

田澤先生、初めまして!
よろしくお願い致します。

52歳です。
3カ月前にから生理はありません。

1年前から、ホットフラッシュ真っ最中です。

9/(下旬)温存手術をし現在入院中です。

術前検査結果は、手術前日しこり1.7cm
細胞針結果 クラスIV、
針生検(組織針)
グレード2、HER2(+3) 陽性、浸潤癌、
MRI、CT、骨シンチ検査の結果 転移無し

手術時、センチネルリンパ生検で3個取り、その中の1個、一番手前6ミリの転移がありました。
2個は、転移無し。
転移があった為、その先のリンパ節をごそっと取ったそうです。

その先のリンパ節へ転移してる確率は、高いのでしょうか。
6ミリの転移は、大きいと思うのですが。
また、手前6ミリの意味がわかりません。

病理検査の結果がでたら、しっかり治療していきましょう と主治医にいわれました。

手術前に、放射線、ホルモン療法は効くのでやりますといわれました。

抗ガン剤については、
もう少し考えるととの事でした(その時点では、転移無し)

リンパ節に転移があったので、治療法として抗ガン剤が必要ですか?
必要であれば抗ガン剤の種類を教えてください。
髪の毛が抜けるのは抵抗があります。

検査から手術までおよそ2カ月、最初しこり大きさ1.2cm、手術前日1.7cmでした。
進行性ので癌でしょうか?

現在入院してる病院は、放射線科がありません。
もし必要になった場合、会社の近くにと考えておりましたが、田澤先生の病院のHP拝見させて戴きました。
トモラセラピー 放射線、保険適用の様なので惹かれました。
自宅からだと1時間以内で通う事が可能です。
普通の放射線とトモラセラピー 、癌細胞を死滅させる確率はどのくらい違いますか?。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「その先のリンパ節へ転移してる確率は、高いのでしょうか。」
⇒その後の2つには転移が無かったので「その先には転移が無い可能性が高い」と思います。

「手前6ミリの意味がわかりません。」
⇒リンパ節は(腫瘍から流れてきて)「一番最初に到達するリンパ節①(これが真のセンチネルリンパ節です)」、(①の奥にあり)「①から到達するリンパ節②」、
(②の奥にあり)「②から到達するリンパ節③」というように、連続しています。

 「手前」とは上記①のことのようです。

「手術前に、放射線、ホルモン療法は効くのでやりますといわれました。」
⇒HER2 3+なのだから、(リンパ節転移に関係なく)本来は「抗HER2療法(ハーセプチン+抗癌剤)」の適応があります。

「リンパ節に転移があったので、治療法として抗ガン剤が必要ですか?」
⇒無関係です。

 あくまでも「HER2陽性(3+)なので抗HER2療法として抗癌剤が必要」なのです。(リンパ節転移の有無は、全く無関係です)

「必要であれば抗ガン剤の種類を教えてください。」
⇒抗HER2療法
 (アンスラ+タキサン)
  ①ECx4⇒HER+DTXx4⇒HERx14
 
 (非アンスラサイクリン)
  ②TCH
  ③TC+HER
  ④weekly PTX+HER

以上、4種類のレジメンの中から選択することになるでしょう。

「髪の毛が抜けるのは抵抗があります。」
⇒術後に使用する抗癌剤は「全て脱毛がある」のです。

「検査から手術までおよそ2カ月、最初しこり大きさ1.2cm、手術前日1.7cmでした。
進行性ので癌でしょうか?」

⇒計測誤差にすぎません。

「普通の放射線とトモラセラピー 、癌細胞を死滅させる確率はどのくらい違いますか?。」
⇒術後の予防照射では「数字にできるほどの差」はないでしょう。

 ただし「放射線肺臓炎」などの有害事象の確率は低いと思います。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

管理番号:3758
52歳 女性
今後の治療方法を教えてください。

田澤先生 先日は早々ご回答ありがとうございました。

昨日、病理検査の結果、今後の治療 決定しました。

診断:左乳癌 組織型:浸潤性入管癌。

腫瘍の大きさ:1cm。
リンパ管侵襲:なし。
血管侵襲:なし。

リンパ節転移:あり(11個切除し、うち2個に転移あり)

ER:陽性。
PgR:陽性。
HER2+2 →FISH法で確認中
核グレード2。
Ki67-5%

今後の治療:リンパ節転移陽性の為、抗がん剤6ヶ月
ER療法 4回(3週間に1回)、その後、ドセタキセル4回(3週間1回)
※FISH法で陽性と結果が出た場合、ドセタキタルと一緒にハーセプチン
を1年間投与(3週間に1回)

抗がん剤の種類:フェルモルビシンとエドタキサン

抗がん剤終了後、放射線、ホルモン療法

以上ですが これで再発転移性の確率は低くなるでしょうか。

また上記の治療方法でよろしいですか?不安です。

来週半ば 抗がん剤が始まります。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

針生検でHER2 3+だったのに、手術標本ではHER2 2+とのことでFISH追加となっていますが、(万が一手術標本でFISH-となった時には針生検時のHER2 3+を再検討する必要が出ます)

「今後の治療:リンパ節転移陽性の為」
⇒本来「リンパ節転移」と「抗ガン剤は無関係」(4個以上なら考えますが…)です。

 もしもFISH-となった場合には(針生検でのHER2 3+の解釈をした上で)化学療法そのものの適応がなくなります。(Ki67 5%であればルミナールAとなり、抗ガン剤は不要となります)

「ER療法 4回(3週間に1回)、その後、ドセタキセル4回(3週間1回)」
⇒EC療法の誤りですね。

 ただし、FISH-の場合には「ルミナールA」となり、「化学療法そのものの上乗せ効果がない=化学療法は不要」となります。

「※FISH法で陽性と結果が出た場合、ドセタキタルと一緒にハーセプチンを1年間投与(3週間に1回)」
⇒これは、前回回答した
(アンスラ+タキサン)
  ①ECx4⇒HER+DTXx4⇒HERx14
   のことです。

「これで再発転移性の確率は低くなるでしょうか。」
⇒上記でコメントしたように…

 (もしもFISHが陰性で、針生検のHER2 3+も再評価して、最終的にHER2陰性との診断となった場合には)
  ルミナールAとなり(リンパ節転移とは無関係に)化学療法は不要(上乗せがない)となります。(つまり、この場合には化学療法自体、適応外です)

「また上記の治療方法でよろしいですか?不安です。」
⇒FISH陽性ならば、「抗HER2療法は必須」となります。その場合には(前回回答したように)抗HER2療法(①~④)のどれかを受けるべきです。

 (以下、抜粋)
 抗HER2療法
 (アンスラ+タキサン)
  ①ECx4⇒HER+DTXx4⇒HERx14
 
 (非アンスラサイクリン)
  ②TCH
  ③TC+HER
  ④weekly PTX+HER

以上、4種類のレジメンの中から選択することになるでしょう。





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