乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:373]
性別:女性
年齢:39歳

4月の最初に受けたマンモグラフィー検査の結果で、両胸石灰化カテゴリー3で来週エコー検査をして医師の話を聞いてきます。

毎年乳線エコー検査をしてきて昨年の7月に受けたエコー検査では異常が無かったので、油断してましたが、悪性のものが隠れている可能性は高いのでしょうか。

生理前になると、脇の下のリンパが痛くなったりして、整理が終わると痛みがひけます。これは、何か関係があるのでしょうか。

石灰化が全て悪性では無いとサイトで読ませていただきましたが、母も胃ガン、娘も小児がんを患った経緯もあり心配でなりません。
(2015年5月の質問)

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 質問者のように「30歳代」だと、「エコー検診のみ」を施行してきて「異常」なく、最初に受けた「マンモグラフィー」で「石灰化所見」を指摘される方は結構多くいらっしゃいます。
 それでは回答します。

回答

「両胸石灰化カテゴリー3で来週エコー検査をして医師の話を聞いてきます。」
⇒(昨年の7月に超音波で異常所見が無いし)今回エコー検査をしても「異常無し」となることが予想されます。

 「カテゴリー3の石灰化」は「超音波では所見が無い」ことが当然の事です。

 ここで注意が必要なのは「石灰化の診療に興味が薄い(もしくは経験が不足している)医師」の場合は『超音波で所見が無いから(半年後)様子を見ましょう』となりがちです。
 是非とも「ステレオガイド下マンモトーム生検のある施設」での診療をお勧めします。
 

★「ステレオガイド下マンモトーム生検という選択肢」があることが重要なことです。
 その上で、「確率的に○%だから、検査をしますか?それとも経過を見ますか?」という診療をすべきです。(エコーで見えないから様子を見ましょう。は誤りです)
 

「生理前になると、脇の下のリンパが痛くなったりして、整理が終わると痛みがひけます。これは、何か関係があるのでしょうか。」
⇒これは関係ないでしょう。

 症状からすると(年齢も含めて)乳腺症だと思います。
 30歳代後半から閉経期にかけて「女性ホルモンの分泌が不安定」なり起こる症状です。
 

◎是非とも「ステレオガイド下マンモトーム生検のある」施設で診てもらってください。
 最終的に「経過観察」となったとしても、「選択肢の無いところでの経過観察」とは雲泥の差なのです。
 

 良性とは言い切れない場合には、
 「両側カテゴリー3石灰化」となっていますが、どちらか「所見が強い」方だけでも「ステレオガイド下マンモトーム生検」をしておくと安心です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

早速のご回答ありがとうございました。

グレーゾーンのカテゴリーに入ったのなら、きちんと白か黒か判断することが最善だとは思っていましたが、経過観察で良いでしょうとなった時、その診断に流されず、ステレオガイド下マンモトームの検査をしてもらう決意で来週の診察に行きたいと思います。

ありがとうございます。

そこでいくつか再質問させていただきたいと思います。

①石灰化に対する検査はステレオガイド下マンモトームを行えば、良性か悪性か確実な判定ができるのでしょうか。(先生のサイトにある内容と重複した質問になるかと思いますが申し訳ありません)

②ステレオガイド下マンモトームを行い、癌が発見されたとしたら、石灰化カテゴリー3での場合、初期で発見される場合が多いということでしょうか。

中にはリンパ節転移までしてしまっていることは、多くあるのでしょうか?
やはり、初期で発見したい・・・と願ってしまいます。ついつい最悪のシナリオを想定してしまいます。

 

田澤先生から 【回答2】

 おはようございます。田澤です。
 「石灰化に対する質問」ありがとうございます。
 「石灰化が唯一の所見」の場合には「積極的に診断にいく医師」と「経過観察にしたがる医師」にどうしても分かれてしまいます。
 そもそも唯一の診断法が「ステレオガイド下マンモトーム生検(以下ST-MMTと略します)」に限られてしまいますので、そもそも「ST-MMTの無い施設では選択肢が無い」事に注意が必要なのです。

回答

「①石灰化に対する検査はステレオガイド下マンモトームを行えば、良性か悪性か確実な判定ができるのでしょうか。(先生のサイトにある内容と重複した質問になるかと思いますが申し訳ありません)」
⇒(私自身が行った1084症例のデータでは)約7%が「鑑別困難」でした。 つまり93%「判定可能」な訳です。

※ちなみに7%を占める「鑑別困難の内訳」は「MLT with epithelial atypia」やADHなど、最終的に「外科的生検」が必要なものです。 詳細は割愛しますが、それらは「かなり微妙(前癌病変とするかどうか)な病変」なのです。
 

「②ステレオガイド下マンモトームを行い、癌が発見されたとしたら、石灰化カテゴリー3での場合、初期で発見される場合が多いということでしょうか。」
⇒(同様に私自身のデータでは)92%が非浸潤癌であり8%が浸潤癌でした。
 但し浸潤癌は全て「微小浸潤ないし、浸潤径5mm以内」でありリンパ節転移は1例もありません。
 

「初期で発見したい・・・と願ってしまいます。ついつい最悪のシナリオを想定してしまいます。」
⇒私も質問者の考え方を支持します。

 その姿勢があれば、決して「最悪のシナリオを想定」する必要はありません。
 

◎上記データは「乳癌の検査」の「精密検査」の中の「マンモトーム生検」の中で紹介しています。
 是非参考にしてください。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、お返事をありがとうございました。

私のかかる病院は、ステレオガイド下マンモトームはおそらく、ないと思われます。

○○県の私の住む周辺には大きな病院、大学病院以外に乳腺専門のクリニックは皆無に等しいのですが、ステレオガイド下マンモトームを持つ病院へ紹介をしてもらうようにしたいと思います。

ただ、田舎では、病院の選択肢も、大変少なく、皆がそこへ集中してしまうと、検査の予約が先延ばしになってしまうのでは・・・と

不安もあります。

今週、診察をうけてみて
ドクターの考え方、検査が思うように進まない、どうしても疑問が拭えない・・・などあった時には、
遠いのですが田澤先生にご相談にうかがいたいのですが、可能でしょうか

 

田澤先生から 【回答3】

 おはようございます。田澤です。
 質問者の状況も良くわかりました。
 このようなケースは結構ありますので、(このQandAを閲覧された方も)是非参考にしてください。

回答

「遠いのですが田澤先生にご相談にうかがいたいのですが、可能でしょうか」
⇒勿論可能です。

質問者の考え方によって、いくつかの選択肢があります。

  1. 最初からステレオガイド下マンモトーム生検をする(両側とも)と決めている場合
    ⇒木曜日午前の受診予約及び午後の「ST-MMTの予約」を予め取っておく
     
  2. まずはマンモグラフィーの読影から「本当にST-MMTをするべきか」診察及び相談のみ希望
    ⇒木曜日にかかわらず、一度受診してもらう(この場合には、ST-MMTは後日予定をします)

◎いずれの場合でも、事前にマンモグラフィーを郵送していただければスムーズに事は進みます。
 

 小平秘書直通 070-6977-7527に是非、お電話ください。
 予約を取ったり、郵送などの相談をさせてもらいます。
 もしもメールアドレスを教えていただければ、事前に「相談することもできます」





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