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乳がん検診で

[管理番号:5747]
性別:女性
年齢:41歳
田澤先生こんにちは。
よろしくお願いします。
7年前、乳がん検診(触診、超音波、マンモをやりました。)を受けた時に
☆右と左 乳腺嚢胞
☆右 構築の乱れ
☆右 乳房内リンパ節
との結果で、再検査になったので、検診をした病院の中の乳腺外科を受診し、そのマンモの画像を診てもらうと、構築の乱れは微妙な所で乳腺が重なったように写っただけ、乳房内のリンパ節は大丈夫ですよと言われました。
その時は再度、超音波だけ診てもらいました。
少し心配だったので(検診で初めて再検査になったので)他の病院の乳腺外科にも行き検診の結果を伝えてマンモをとったのですが、
その時に右側の胸だけ拡大で再度撮られました。
技師さんがその拡大の画像をみて、ぶどうの房のようにみえるねと一言。
悪い物ではないと思うけど、先生に結果聞いてくださいねと言われ結果を聞くと、何もないよ、心配しないで大丈夫ですよと言われ、技師さんに、ぶどうの房みたいに見えるねと言われたのですがと伝えると、何もないよと。
それで安心したのですが。
最近も乳がんの報道があったりするので、今になってから、そのことが気になってしまいました。
あの時に言われた、ぶどうの房みたいなのは何だったのでしょうか?
心配しないでもいいのでしょうか?
毎年、乳がん検診は受けてます。
(両方に嚢胞が、ありますと言われてます)
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「構築の乱れは微妙な所で乳腺が重なったように写っただけ」
⇒「構築の乱れ(distortion)」は「局所的非対称性陰影(focal asymmetric density:FAD)」と並んで、『最も偽陽性(結局何でも無い)の多い項目』なのです。
「乳房内のリンパ節は大丈夫ですよ」
⇒その通り、そもそも「乳房内リンパ節」は、(それ自体)「要精査の対象にはならない(正常だということ)」ものです。
「あの時に言われた、ぶどうの房みたいなのは何だったのでしょうか?」
⇒嚢胞が写ったのかもしれません。(それは「どうでもいいこと」です)
 ☆技師さんが「感想」を述べることは往々にしてありますが、その医師のコメントを信用してあげましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

乳腺嚢胞
性別:女性
年齢:41歳
田澤先生こんにちは。
質問に回答いただきありがとうございます。
気になったことがあるので質問させてください。
私が前回の質問で気になってた、ぶどうの房みたいなのは、嚢胞が写ったのかもしれません。
と回答いただいて、安心したのですが他の方のQ&Aをみていると、「嚢胞が癌になったのでしょうか?もし、嚢胞が癌でしたら、
嚢胞が癌だったのでしょうか?」とあり、田澤先生は、「嚢胞が癌にはなりません」ただし、「嚢胞だと思っていたもの」が「実は、乳がんだった」という可能性はあります。
「拡張した乳管の中の癌=非浸潤癌」が一見「多発嚢胞」のように見えることがあります。
あくまでも可能性ですと、回答されていました。
マンモの拡大で写った、ぶどうの房みたいなのが嚢胞のようにみえて、実は「拡張した乳管の中の癌=非浸潤癌」だったってことは、
ありますか?
毎年、検診で両方に嚢胞がありますと言われていますが、4年前に1度だけ嚢胞が「少し形が変わってるね、ホルモンによっても変わる場合があるから嚢胞でいいと思うよ」と言われた時があったのを思い出しました。
嚢胞の形が変わることも、ありますか?
心配いりませんか?
それからの検診でも、嚢胞はありますと言われていますが後は、言われていません。
お忙しいとは、思いますがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
その医師が(嚢胞内腫瘍なのに)ただの「嚢胞」と誤診した可能性ですか?
私に判断できることではありません。(ただ、「通常は滅多に無い事」とは言えます)
ただ、言えるのは…
検診結果を「無闇に疑う」ことは、疑心暗鬼を生むだけで本来の検診の主旨に反します。
有る程度は信じてあげないと、何も解決できません。