乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4445]
性別:女性
年齢:51歳

はじめまして。
今回はじめて乳がんと言われました。

昨年11月末、超音波エコーにおいて異常が認められ、

そのときの所見は右7mm×6mm×5mm、不整形の腫瘤ありでした。

マントモーム生検では鑑別困難で、がんは見つかりませんでしたが異型細胞ありでした。

硬化性腺症(良性または一部に非浸潤癌)かもしれないとのことで、部分切除の手術を受けました。
(病変より5mm余分に切除しました)

ですが先週、術後病理の結果で浸潤癌のアポクリン癌(1箇所)と診断されました。

癌の大きさは 浸潤癌の部分 3mm×3mm×3mm

非浸潤部分(浸潤癌でない部分の大きさ)
            (全体の広がり)

              6mm×5mm×5mm

切除断片の状態 陰性(癌は取りきれている) 

リンパ管侵襲 なし

静脈侵襲 なし

波及度 乳腺

核、組織の異型度 グレード2

ホルモン感受性 なし   ER 0%  PgR 0%

HER2蛋白の発現 なし 1+

Ki-67 10%

pT1a N 0 M 0 ステージ1

以上の結果がでました。

浸潤癌が見つかったといことで、次はCT、センチネルリンパ節生検をする予定です。

断片陰性ですが、浸潤癌なので5mmの余分は小さいのではと不安になっています。

①断片と癌が接近している項目には特に〇がなかったので、大丈夫でしょうか?

②リンパ管侵襲無し、静脈侵襲無しとなっている場合でもリンパに転移している可能性はありますか?

(画像ではリンパの腫れは見られないとのこと)
 センチネルリンパ節生検は5%偽陰性があり、他のリンパに転移があることもあると説明書に書いてありました。

③リンパ管侵襲がなければ心配することはないのでしょうか?

今後の治療について

リンパに転移している場合は放射線治療+抗がん剤、

転移がなければ放射線治療のみで大丈夫とのこと。
どうしても心配なら抗がん剤をすることもできると説明を受けました。

④私の状態はトリプルネガティブでしょうか?だとすると本当に放射線だけで大丈夫でしょうか?
 一般的にこのタイプでは抗がん剤しか効かないとありますので、予後が心配です。

 トリプルネガティブに震えていますが、できれば抗がん剤はしたくありません。

⑤転移がない場合、放射線治療だけの場合と抗がん剤を使った場合の再発転移のリスクはどの程度違うのでしょうか?

⑥もし、先生であればどのような治療方針でいかれるでしょうか?

⑦また、抗がん剤が必要となった場合、アポクリン癌にどのような抗がん剤が使われるとお考えでしょうか?
(副作用が強いものみなるのでしょうか?吐き気に対しての不安が恐怖でしかありません)

⑧その有効性はどれほどのものなのでしょう?

⑨アポクリン癌の浸潤速度や再発についてはどの程度なのでしょうか?(1年でどの位広がる?5年後、10年後の再発率は?)

⑩アポクリン癌について詳しく教えていただきたく、先生にご相談した次第です。

(主治医の先生には事前知識もなく動揺していたため詳しく聞けませんでした。)
 次回の診察がまだ先のため毎日不安で仕方ありません。

質問が多すぎて申し訳ありません。
はじめてのことでご容赦ください。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。
○この場合は単純に「3mmの浸潤癌」それが全てです。
 再発は超低リスクであり、(局所療法としての放射線は必須として)それ以外の治療など考える必要など全くありません。

アポクリン癌は「トリプルネガティブ」であることが多く、一方で「大人しい」(実際に、質問者の場合もKi67=10%)ので、通常の「トリプルネガティブと同等に考える」必要はありません。
♯ガイドラインでは(術後療法は)「通常の組織型に準ずる」となってはいますが…

今回のメールを拝見する限り(私であれば)
1.センチネルリンパ節生検は勧めない(患者さんから希望があれば、行います)
2.無治療(化学療法の適応はない)
3.(温存手術相当だから)温存乳房照射を行う

「①断片と癌が接近している項目には特に〇がなかったので、大丈夫でしょうか?」
⇒断端陰性であれば大丈夫です。 放射線治療は必須です。

「②リンパ管侵襲無し、静脈侵襲無しとなっている場合でもリンパに転移している可能性はありますか?」
⇒ありますが…

 浸潤径3mmでは考えなくてもよいと思います。

「③リンパ管侵襲がなければ心配することはないのでしょうか?」
⇒それよりも「浸潤径が小さい」から大丈夫です。

「どうしても心配なら抗がん剤をすることもできると説明を受けました。」
⇒浸潤径3mmのアポクリン癌で抗ガン剤をしても「無意味」です。

「④私の状態はトリプルネガティブでしょうか?だとすると本当に放射線だけで大丈夫でしょうか?」
「 一般的にこのタイプでは抗がん剤しか効かないとありますので、予後が心配です。」

⇒気持ちは解りますが…

 定義すれば「トリプルネガティブ」となりますが、(Ki67=10%で解るように)実態は、(一般的な)「トリプルネガティブと一緒にするのは誤り」です。

「トリプルネガティブに震えています」
⇒上記コメント通り、全く問題のない状況です。

「⑤転移がない場合、放射線治療だけの場合と抗がん剤を使った場合の再発転移のリスクはどの程度違うのでしょうか?」
⇒全く変わらないでしょう(上乗せゼロ)

「⑥もし、先生であればどのような治療方針でいかれるでしょうか?」
⇒冒頭で示した通り…

 そもそも(ご本人が余程、希望しない限り)センチネルリンパ節生検もしません。
 放射線照射のみ行います。

「⑦また、抗がん剤が必要となった場合」
⇒不要です。

「⑧その有効性はどれほどのものなのでしょう?」
⇒全くないでしょう。(上乗せゼロ)

「⑨アポクリン癌の浸潤速度や再発についてはどの程度なのでしょうか?(1年でどの位広がる?5年後、10年後の再発率は?)」
⇒3mmのアポクリン癌では…

 10年再発率も5%以下でしょう。

「⑩アポクリン癌について詳しく教えていただきたく」
⇒大人しい癌です。
 3mmの浸潤径で心配する必要は全くありません。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中、ご丁寧なご回答ありがとうございました。
お礼が遅れ申し訳ありません。

アポクリン癌は大人しいタイプとのことで、だいぶ落ち着くことが出来ました。

術後から放射線治療開始まで3ヶ月空いてしまいました。

大変恐縮なのですが、また再質問させていただきたいと思います。

田澤先生も放射線治療が必須と言われていましたが、、通常25回(50グレイ)か16回(42.56グレイ)か
選択できるといわれました。

これは放射線技師の専門だとは思いますが、できれば田澤先生のご意見も伺いたいのです。

年齢、断片陰性、化学療法なしなど寡分割照射の条件は満たしていると思います。

先生であればどちらを選択されるでしょうか?

できれば回数の少ないほうを選びたいのですが、後で後悔はしたくありません。

日本ではまだデータが少ないのと、
特殊のアポクリン癌であること、術後3ヶ月経っている事から迷っています。

先生のご意見を伺えたら心強いです。
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「年齢、断片陰性、化学療法なしなど寡分割照射の条件は満たしていると思います。先生であればどちらを選択されるでしょうか?」
⇒質問者の場合には…

 pT1a
寡分割照射で十分でしょう。





「 乳がん Q and A 」直近の更新









サイト内検索

記事や皆様の質問の検索には、「サイト内検索」を使用してください。

例)乳がん しこり
例)脇の下 しこり
例)しこり 痛み
例)線維腺腫 (←誤字に注意)
例)乳腺症

*検索したい文字を正確に入力してください。
「石灰化」で検索したい場合…
(○)石灰化
(×)石灰か *「か」だけ「ひらがな」になっている。
(×)せっかいか *「ひらがな」になっている。



乳がんや乳腺の疾患に関する質問を受け付けています。

乳がんや乳腺の疾患に関する質問はこちらかどうぞ。