乳がん手術は江戸川病院・東京


前回、研修医生活について少しだけ触れました。

あの頃を思い出すと、いくつかの思いがありますが、その内のKey Wordの1つは「アルコール」です。

 

あの当時(20年以上前)は社会全体がアルコールに対して寛容な時代でした。

勿論「運転代行」なる職業はなく、普通の人が普通に飲酒運転をしていました。

当時、「飲み会」の後そのまま車を運転して「帰りに車(ちょっと)ぶつけちゃったよ。あはは。」などという会話が普通に飛び交っていました。

 

そんな「アルコール寛容?時代」

私は外科研修医として3年間過ごしていたのですが(其の後、研修医精度は変貌を続け、今では多くの科を短期間ずつ研修するようですが、当時は単科をきっちりと研修し、貴重な戦力だったのです。)とにかく、手術が生活の中心。

今でも思い出すのは、「術後管理」と称する「手術後の飲み会」です。

手術が終わると、そのまま其のチームで食事に行き(その際に、病棟看護師をよく誘ったものです)べろべろに酔っぱらった後、(勿論、車を運転して)病院へ戻り、「術後管理」と称して「思いっきり酒臭い」回診をしていました。

 

◎今だったら、患者さんから「酒臭い医師が回診に来た!」とクレームが病院にいき、「処分」されると思いますが、其の当時は(繰り返しますが)「アルコール寛容時代?」だったのです。

 

古き良き時代…

いえいえ、そんな事はありません。

アルコールは判断を鈍らせます。

アルコールに飲まれない様に気をつけましょう(一番気をつけるのはお前だ! といわれそうですが)

 

 

☆FMから流れたショートストーリー

「すみません。その大根、おいくら?」

「へい、奥さん。 1本150円、2本なら250円だよ。」

「それなら、其の2本の内100円の方をちょうだい。」

 

 

◎ QandA 管理番号4908「5月に乳頭乳輪皮下全摘手術をカナダで受けました。再度手術が必要か先生のご意見を伺いたいです。」の中で

 

『病理検査結果ではPosterior(深部断端)が3ミリというのは胸筋までの癌との距離を意味しているのでしょうか?』

に回答しながら、「図が無いと、説明しずらいな」と感じていました。

◎「側方断端」はおそらくイメージし易いと思いますが、「皮膚側」や「深部側」が解り難いのだと感じていたので、この機会に図を作成して説明を試みることとしました。

「今週のコラム」1回では全てを網羅できないので2回に分けます。

まずは乳腺の「層構造」です。

まずは、「大胸筋」があります。

その上に「脂肪」を敷きます。

 

 

 

大胸筋の上に脂肪が敷かれている状態

 

 

 

 

 

 

この「大胸筋の上に脂肪が敷いてある上」に乳腺を載せます。

 

 

 

 

 

 


(皮下)脂肪と皮膚を更に載せると

 

 

 

 

 

 

完成です。

 

 

このように、筋肉(大胸筋)の上に「脂肪」「乳腺」とあり、(更に乳腺の上には)皮下脂肪と皮膚があるのです。

 

 

 

 

断面で見ると…

皮膚

皮下脂肪(オレンジ)

乳腺(グレー)

(乳腺の裏の)脂肪(オレンジ)

大胸筋(朱色)

○この層構造の理解が、「皮膚側断端」「深部側断端」の理解に役立つのです。

ここから、実際に『どのように手術が行われ、どのように断端が生まれるのか?』は次回の「今週のコラム」で紹介します。