乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


こんにちは。田澤です。

この内容も、期日が迫っているようなので早めに掲載します。

 

常々思っていることがあります。

 

「検査の設備の無い病院(クリニック)で経過観察すること」が正しいのでしょうか?

 

例えば、質問書の件でも「半年前に所見があり経過観察」となっています。

その「半年後に14mmのしこり」とありますが、「半年前に所見が全く無かった」とは思えません。

もしも、そのクリニックに「針生検があれば(もしも、乳腺クリニックと標榜しているなら針生検は当然できるべきと思いますが…)その場で診断されていた」筈です。

 

石灰化のケースでは良くあることですが、「ステレオガイド下マンモトーム生検ができない施設」で経過観察などしても、「明らかに癌と解るような所見となるまで」放置されているのが現状です。

♯そのようなケースを私は「あまりにも沢山」見てきました。

そのような医師は「多少大きくなっても、明らかに癌と解る位になってから診断すればいい」という認識なのでしょうが(自分の家族でもそうなのでしょうか?)

患者さんにとっては「早期発見は一生を左右するかもしれない」事なのです。

 

★このように「医師と患者さんの間には(一般的には)大きな乖離が存在」していることに注意が必要です。

私が常々言っている事ですが、「自分の身は自分で守って欲しい」と思います。

 

前置きが長くなりました。

それでは以下に回答します。

 

 

■回答

「結果次第でステージや治療方針が決まるとの説明」

MRI:これは乳腺内の拡がり診断目的です。

    術式選択(全摘か温存か?)の参考にします。

 

 CT:これは腋窩及び全身スクリーニング目的です。

   腋窩は『本来、超音波で評価されるべき』ものなので参考程度です。

   全身は(遠隔転移はありえないので)確認するだけです。

 

 これらの結果「ステージ」(腫瘍径とリンパ節の評価で決まります)と「術式」(MRIでの拡がり診断を主として参考にして決まります)

 

 

「先生でしたら、どのような方法での治療を考えますか?」

⇒腫瘍径も小さいので「乳房温存」となると思います。(MRI結果で確認)

 

 また、「腋窩リンパ節は超音波で評価」し、「センチネルリンパ節生検」となるでしょう。

 

 温存術後は当然「温存乳房照射」を行います。

 

 ○HER2 2+とありますが、FISHは行っていますか?(もしくは手術標本で再度評価し直す予定なのでしょうか)

  全身療法として

  

  ・HER2-FISH陰性ならば「ホルモン療法単剤」となります。 

   ♯但しMIB-1(Ki67)は手術標本で再評価するべきです。(Ki67高値ならばluminal Bとして抗がん剤も適応となります)

 

  ・HER2-FISH陽性ならば「抗HER2療法」を行います。

   ♯この場合にはKi67は参考になりません。

 

 

 

MRIをとれば、ある程度のことはわかる」

⇒私は賛成しません。

 

 MRIは経過観察などでの「参考程度にとどめる」べきです。

 

 今回「左を手術」するのだから、当然「右も組織診断するべき」です。(100%画像診断で良性と言い切れる場合は別ですが)

 もしも、「右も癌だったら、当然同時に手術すべき」だからです。

 

 左を手術して、(右を経過観察として)半年後に、「やはり、右も癌でした。今度は右を手術します」と言う診療は「完全な誤り」です。

 

○必ず右も「確定診断」つけて左の治療に臨むべきです。

 

 

 

—–Original Message—–
From:
乳がんプラザ ホームページより問合
[mailto:breast-cancer@medical-plaza.org]
Sent: Monday, September 14, 2015 9:03 PM
To: post@edogawa.or.jp; postmaster@edogawa-hp.sakura.ne.jp; tazawa@edogawa.or.jp; atsubon22000@yahoo.co.jp
Subject:
今後の治療について

 

タイトル:

今後の治療について

 

性別:

女性

 

年齢:

41

 

メッセージ本文:

はじめて質問させていただきます。

9/11に左湿潤性乳管癌の診断を受けました。

今後の治療について教えてください。

 

以下、診断までの経緯です。

昨年末、近くのクリニックでマンモグラフィーを受けました。

要精密検査となり、1月末に超音波検査を受け、のうほうと石灰化があるとのことで、経過観察のため6か月後に再受診となりました。

この時点ではしこりは確認できませんでした。

7月末に左胸にこりこりしたしこりをみつけ、再受診したところ、クリニックでは設備がないので、他の病院で生検やCTもしくはMRIを受けるよう言われました。

8/21に転院先でマンモグラフィーと超音波検査、8/26にバネ式の針生検の結果9/11に上記の診断です。

ER:Allred score 8(IS3+PS5) J-score 3b

PgR:Allred score 0(IS3+PS0) J-score 0

HER2:Score 2+

MIB-1 labeling index 20%

しこりの大きさ 14mm

 

診断のあった9/11MRIを済ませ、明後日9/16CTの予約をしており、その結果が9/18にわかります。

結果次第でステージや治療方針が決まるとの説明でした。

結果待ちの状態ではあるけれど、それほど深刻な状態ではなく、部分摘出と術後の治療で完治可能と思われるとのことでした。

 

先生でしたら、どのような方法での治療を考えますか?

納得した上で治療に臨みたいので、あれっ?と思ったことはその場でどんどん質問したいんです。

先生の治療方針をうかがっておけば、18日にその場で疑問を解決できるのでは…と思いまして。

 

あと、もうひとつ、気になっていることがあります。

どうやら右にももう少し小さいしこりがあるようです。

自分ではわかるようなわからないような…大きさです。

右のしこりについては針生検をしないのか質問したこところ、「MRIをとれば、ある程度のことはわかる」とのことでした。

同時期にあるしこりでも性質は全く違うこともあるのではないか…と思うのですが、こういった場合は生検などはしないものですか?

 

ご回答、よろしくお願いします。

 

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