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今週のコラム 107回目 術前組織診よりグレードが上がった8症例の内訳

今朝は冷えましたねー。

am5時、お気に入りのFM(voice of forest)を聴きながらの江戸川河川敷

凍えるような冷たい向かい風。そんな時こそ(体を縮こまらせずに)無理にでも「上体を起こして」走る

逆境に立った時にこそ、より強く「立ち向かう力」を…

 

ターサージール6

[caption id=”attachment_32753″ align=”alignleft” width=”300″] DSC_0224[/caption]

 

「4」の持つ柔らかさにすっかり慣れた私にとって「5」の硬さに戸惑い、「4」の在庫を求め続ける毎日でした。

店員の「つい先日、6出ましたよ! 履いてみませんか?」

正直、あまり期待せずに試着(?)したのですが、とても素晴らしかったのです。

その場で1足購入して、この1週間走ってみて(確信したので)もう1足(これはamazonですが)注文しました。

「最高のパートナーとなら、どんな逆境にも立ち向かえる。」そういうものです。

 

FMから流れたshort story

「ベティー、会社で取り組んでいたタイムマシンの研究なんだけど。少しだけ成功しているようなんだ。」

「まぁ、素敵。それどういう事なの?」

「今日、社長に呼ばれたんだがね。1年前に戻っていたんだ! 」

「何が?」

「僕の給料さ。」

 

 

◎術前針生検では線維腺腫だと言われていたのに、摘出してみたら「葉状腫瘍」だった。

このようなケースを心配されるQandAが11月13日に来ました。(管理番号5700 「増大する腫瘍」)

 

そこで、この機会に当院で全麻下に手術して最終病理診断が「葉状腫瘍」だった症例を調べてみました。

2016から2017/10月までの「1年10カ月」での「葉状腫瘍の症例数」は29症例

(その内9症例は術前に針生検をしておらず)術前組織診を行っていた症例は20症例

 

○術前組織診を行っていた20症例

術前組織診通りだった症例:12症例(60%)

術前組織診よりグレードが上がった症例8症例(40%)

術前組織診よりグレードが下がった症例0症例

 

術前組織診よりグレードが上がった8症例の内訳

2段階のグレードアップが半数(4/8)を占めました。

1 grade up

線維腺腫⇒良性葉状腫瘍:3症例

良性葉状腫瘍⇒境界悪性葉状腫瘍:1症例

2 grade up

線維腺腫⇒境界悪性葉状腫瘍:2症例

良性葉状腫瘍⇒悪性葉状腫瘍:2症例

 

★これらのうちで2 grade up となった4症例を紹介します。(まずは前半の2例、後半の2例は次回とします)

線維線種⇒境界悪性葉状腫瘍

症例1   50代 東京(都心)

以前から「しこり」あり、1年前から急速に増大として△年2月、地元のクリニック受診 4cmの腫瘍あり、針生検にて線維腺腫と診断。

その医師から「局麻でマージンなし」での摘出を勧められ、不安になり

△年6月当院受診。 その時点で7cmに増大


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

手術病理 Phyllodes tumor, borderline malignancy

size 70x60x60mm

①間質細胞の細胞密度:high

②核異型:moderate

③核分裂:<5/10(low)

④浸潤性増生:+

 

症例2  30代後半 東京

△年10月に区の検診超音波で(カテゴリー3の)「シコリ」指摘


初診時のエコー像

 

 

 

 

△年11月、当院受診超音波で17mm  MMTEにて線維腺腫の診断

(△+1)年10月、腫瘍増大として再診 腫瘍は急速に増大し(外観からも)はっきりと分かるほど増大し、50mmとなっていた。


11カ月後(再診時)

上とは、まるで「別人」!

 

 

 

 

手術病理 phyllodes tumor, borderline malignancy

size 54x33x21mm

①間質細胞の細胞密度:high

②核異型:moderate

③核分裂:<2/10(low)

④浸潤性増生:+