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ブログ上で『先行公開』します。

Q

タイトル:

乳癌の手術

 

性別:女性

年齢:46

 

 

本文:

田澤先生こんにちは。

 

以前、癌が確定する前に問させていただいた事があるものです。

こちらも混みあってるため、なかなか書き込めず今になってしまいました。

 

なかなか診断がつかず、しこりを摘出しての生検で癌が確定しました。

非浸潤だけれど断端陽性であるため、右乳房の全摘との事でした。

乳管まで広がっているので、その中に浸潤があるかもしれないから温存は100%無理ですとの事。

 

2回目の手術は早い方がいいと…1週間後に全摘手術をしましょうと、どんどんと話が進んでしまって。

手術後は患部に管が挿される為、2~3週間の入院になるそうです。

摘出が必須ならば、再建を希望しているのでその旨を伝えると、もし浸潤があった場合、抗が

ん剤治療があるのでそのあと専門医に頼んだ方がいいとのこと。

 

手術後、結果がすべて非浸潤であったとしてもホルモン治療だけはしましょうとも言われています。

 

本当にこれがベストの選択なのかと不安で仕方ありません。

先生に相談させていただいた時に血の混じった分泌物があったので『乳管造影』をとのお話がありましたが、してくれるところがなかなか無いとの事。

今通院してる病院で、針生検の時に処置室でその道具がありましたが『その検査は必要に応じてしてますから。』と結局その検査はしないで1度目の針生検では腫瘤に当たらなかったのでと2度目の針生検を行い、それでも癌が出なかった為、摘出手術しての生検に至りました。

 

来週の月曜には全摘をすると昨日決まりました。

気持ちの準備も術後の治療についても、手術が終わってからと言われて、受け入れず。

今からでも、セカンドオピニオンできないのでしょうか?

 

先生の病院で手術をされた方のコメント読ませていただいても、皆さん不安なく手術を受けたと

言ってみえるし、このままでは術後も見えず、不安です。

 

全摘手術とセンチネル生検を行うので四時間くらいの手術になるそうです。

 

これらの判断を信じてもいいのでしょうか?他の方法がないか聞いても提示されませんでした。

 

多くの質問がありお忙しいなか、不安ばかりの内容ですみませんがどうかよろしくお願いいたします。

 

先生のところでも同じですか?

 

 

A』 

こんにちは。田澤です。

 

まずメール内容には驚きました。

 

2回針生検をして「当らず」外科的生検で「非浸潤癌」

質問者が不憫に感じます。

ただ、どこぞの大学病院のように「針生検で誤診」して「半年間かけて進行させる」よりは、「まだ良心的」とは言えます…

しかし技術的に、大きな問題があります。

 

 

■回答

「先生のところでも同じですか?」

⇒違いすぎて、「共通点を見つける事が不可能」です。

 

そもそも「乳房切除+センチネルリンパ節生検」で「4時間????」

あまりにも長すぎる。

余程「慣れていない」のでしょうか? 大学病院の若い医師でも2時間がいいところでしょう。(2時間半くらいかかる人もいますが…)それにしても「4時間は非常識」と思います。

私は1時間でやっていますが…

 

しかも「手術後は患部に管が挿される為、2~3週間の入院になる」

⇒あまりにも長すぎます。

 当院では(管を入れない事もあり)「34日(術後翌々日退院)」です。

 

 

○私は質問者があまりにもかわいそうに思えます。

「当院の手術スケジュールの混み具合」を超えて、「質問者に呼びかけたい」気持ちでいっぱいです。

 あまりにも差があり過ぎる。「自分の体が大事であれば、是非当院で手術しませんか?」

 

 どちらにお住まいかは、存じませんが「自分の体のことを大切に思うのであれば、是非乗り越えて欲しい」と切に思います。